只今、マリトル王国に潜伏中です。王都商業ギルド 2
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今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。
食事後、船内で今後の建設イメージや、オークション出品物の打ち合わせをする。
「そう言えば、番号札と交換してたモノだが、既に高値で売買されてたぜ」
グラミスさんが、報告してくれた。
交換初日だというのに、すでに転売されている。
マリアヌ辺りからの情報を知ってる人間だろう。
「良かった!これでウチに鉾が向くことないですね」
「反応はそれだけかよ。そっちには何も実入が無いんだぜ?」
呆れた顔で俺を見る二人だがちゃんと実は成る。これから大きくなる実がね。
「大丈夫ですよ。そこまで人気な品でも全て一度きりの使い捨てです。使用してしまえは、いくら欲しくても次はいつ手に入るか分かりません。例えば、そのカードがオークションに出品されたら話題ですよね。同じように、そこでしか販売されていない品や、特別な化粧品が我々がオープンする新エリアの中でしか購入できない限定品として存在するとなれば、クックックックッ」
二人とも顔が引き攣り出した。
「悪魔みてぇな発想だな。でも、そんなことしたら王都の小規模商会は一発でおじゃん。恨まれるぞ」
グラミスさんから忠告を受ける。
「ええ、ですから新たに小規模商会だけの組合を作るんです。名付けて『小人の集まり』。組合員にはウチの商品や新エリアの一部商品が購入可能な店として販売店認定しますし、『小人の集まり』認定での買い物をすると貯まるポイントカードを作り、抽選で貰えるウチの非売商品!いや、限定会員カードなんかもウケそうですね。定期購入品ならば近くのお店で購入する方が楽ですし。お店側も、新エリアの催し物の告知を張り出してもらえれば、宣伝にもなりますからね」
驚きながら納得している。
「名前のセンスはおいといて、王都の商業ギルドに対抗できるな。今度、王都内でアースの製品の禁止や販売中止にすれば大手商会も痛手を受けるし、貴族連中も黙っていないだろうぜ」
「すげぇな、抜けてそうだが超一流の商会長の考えは。いや、さすが王様だけはあるな」
名前のセンス云々と抜けてるは余分だが、俺の案には概ね賛成のようだ。
「既に、王都でのアース商会の営業禁止命令が出てますから、他の商会を通した業務に移行する予定ですしね」
「それにしても、昨日に営業禁止が出された分なのに、決断するのが早過ぎないか?普通はもっと、こう悩んだり、苦悩するんじゃないか?」
不思議そうに俺を見る。
「ウチの商会はGランクですよ。本店自体が移動してますし、ここがダメなら他の街や国へ移動します。それがGランクである行商の良いと所ですし、本来の目的は『アースの民』探しですからね。正直、見ての通り働かなくても生活は困りませんが、子ども達の教育上、人としてもダメですからね、なので皆んな仕事をしてるんですよ」
俺の回答に二人は大きくため息をして感想を述べた。
「「は〜アースの民になりて〜ぜ」」
「どの品もダメですね」
副ハンターギルド長ベーリスのメガネが光った。
昨日の夜遅くまでの話し合いをした。その中で酒飲んで変にハイテンションになったおっさん二人と、シラフだが中身がおっさんの子供で決めたオークション出品物は、全て副ギルド長に却下された。
「常識を考えてください。何ですかこのラインナップは『神級のナイフ』3種、に『女神の涙、微笑み、雫3点セット』『若返り限定女神の微笑み20歳に戻れますセット(100歳までの方限定)』!?醜い奪い合いがこの国で起こりますよ」
「ダメか?なかなかのインパクトで十一の月のオークションに負けてないが」
粘るハンターギルド長に対するは、静かに怒る常識人代表の副ハンターギルド長ベーリス。
「ええ、負けませんね。確実に追い抜くでしょうね。そして、出品者特定するため色々と危ない方々が動きますね」
なるほどと、一緒に悪ノリした中身おっさんが隣で頷く。
「ですので全てランクを下げた品でお願いします。それでもアース商会が関与している事はバレバレですがね」
「えっバレちゃいます?」
俺の言葉に呆れ顔で見つめるベーリスさん。
「ええ、間違いなく。所属ハンターたった数名だけでダンジョンで大量に取得したと思われるより、アース商会に既に存在している品だと。品揃えが昨年までとは全然違いますからすぐにバレますね」
なっなるほど。どうしようかな、例のショッピングモールの立ち上げ前はまでは、余り悪目立ちはしたくないな。
「ですので、どうせバレるのでしたら悪目立ちをしない方法として、クランの立ち上げをお勧めします」
「え、クラン?」
聞いた事ないシステムだった。
「はいクランです。現在アースの皆さんはハンター登録だけで、パーティー登録もさらてませんよね」
確かに、アース国の騎士って設定にしてあるから、身分証明書目的で作っただけで、誰も細かい事は気にしてなかった。
「クランには本来なら複数のパーティーが所属して成り立っています。維持するにはかなりの資金が必要ですが、それだけ多くの魔水晶やダンジョン品が直接入手が可能になります。実際、大手商会は専属クランを持っていたり、有名どころとの提携契約などをする事もあります。ですので少なくとも、たった10名以下でダンジョン下層を攻略し進めているとは誰も想像しません」
なるほど、出費も多けりゃ、実入も良いか。
「クランへの入会方法は、そのクランの規定になります。初めに許可を出す時に設定する入会と脱会の契約に問題なければ、クランに対してギルドは一切口出しは出来ませんので、商業ギルドの介入はありません。設定や運営、サポート内容も同じくクラン毎になっており、契約内容も決まっておりません」
要は、クランが提示する条件で、本人さえ良ければ契約となるシステムだ。
「また、メンバーなどの引き抜きを避ける為、構成人数やメンバーなどを公にしていないクランも多くあります。アース商会はこの地での活動方法が知らなく、元々クランらしき組織はお持ちだったということになされば、納得されるでしょう」
なるほど秘密が多過ぎなウチにはもってこいの隠れ蓑になるな。
入会方法も『アースの民』にすれば問題ない。
「早速、メンバーと話し合ってみます」
「よろしくお願いします。ですがこのラインナップはダメですからね」
笑顔で念を押された。
ラインナップは通らなかったが、提案された内容についてハウス会議を行い即採用となった。
俺以外、みんな存在は知っていたが、今まではオートマタやパペット達のレベルアップを目的だったので、クランの存在は余り気にしていなかったようだ。
だが、今後の活動としても、十分使えるシステムだ。
名は「アース・テラ」(捻りが無い)マークは地球儀を模したデザインに剣をあしらってもた。
ちなみに、アース商会のマークは地球儀です。
クラン設立はハンターギルド、もしくは商業ギルドのどちらかの許可が必要ではあるが、運営方法などは各クランに委ねているので、クランメンバーはギルド所属していなくても問題はないが、街への通行料などを考え殆どのがどちらかのギルドには所属している事が多い。
早速ハンターギルドで登録する。手続きは副ハンターギルド長のベーリスさんがしてくれた。
「所在地はどこにします?」
やべ〜考えてないや
「アース本店じゃぁダメですか?」
「ん〜本来、本店とはそうそう移動しないんですが分かりました。所在地はアース本店で、第二拠点は何処地上で連絡取れる場所でお願いします」
「では、例の場所が完成しましたら何処か間借りしておきます」
「分かりました。では登録完了です。第二拠点は完成次第、登録しておいて下さい」
登録は終了、クラン「アース・テラ」が無事発足した。
代表ユート・アース、副代表アイル・アース、セルジュオ・アース
引き続き、お付き合いくださいませ。
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【更新スケジュール】
火曜日・木曜日・土曜日 17時30分
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★同日 21時に更新★
『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。




