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只今、マリトル王国に潜伏中です。王都ルグナル 13

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「お話をお受けします」

 加盟店のお誘いをした翌日には、ハイエルさんからお返事があった。

「ありがとうございます。では、一階の店舗部分の改装をしたいのでお邪魔してもよろしいですか?」

「はい、お願いします」

 ビットも一緒について来てもらう。

 「何でオレも?」と言ってるが、決まってる。帰りのサラの宿までの案内役だ。


 大通り沿いの少し端の5階建ての建物だ。既に王都の建築関係は調べているので、中のリフォームだけなら許可を取らなくても問題は無い。

 近くには大きな商会の店舗が存在した。

「マグリート商会ではどこか決まった魔道具の工房や仕入れ先、卸し先の契約はされてますか?」

「卸し先は近くに大型商会が出来た時に全て解約されてしまいました。仕入れ契約も殆ど解約になりましたが、今でも定期的に依頼している所は有ります。ですが、今は息子さんに代替わりをした方ばかりなので、たまに修理などを頼んでいる程度です」

「お店の件が終わりましたら、ご紹介願えますか?」

「ええ構いませんが、その〜ドワーフの血が入っている方達で少々頑固なのですが…」

 ハイエルさんが申し訳なさそうに伝える。大丈夫、ウチにも居るから対策はバッチリだ。

「問題ありません。では始めましょうか」

 『たてるくん』と『たてるくんJr.』を出してヒシャに依頼しておく。


「…凄いですね」

 あっという間に完成した。端とはいえ大通り沿いだけあって、やはり人だかりが出来てた。

「ハイエルさん!店を誰かに貸し出すんのかい?」

 ご近所さんらしきベテランマダム達が声を掛けてきた。

「いえ、またここで商売を始めます」

「何の商売だい?大丈夫なのかい?あそこの大商会にまた客を取られないかい!?」

 ご近所さんだ、心配して尋ねてくる。

「ハハ、まだお話し出来ませんが今度は大丈夫ですよ」

 そう、まだ秘密である。

「そうかい」

 安心したのか、ベテランマダム達は店舗の方を覗く。ってか大通りを通る人達が覗いてくる。

 マリアヌでもそうだったが皆んな必ず覗いてくる。

 ついでに一階にあるトイレも改装しておいたら、皆んなしてトイレまでチェックしてくる。

 まさかトイレまでチェックされるとは思わなかった。


「本当に何かしてくるんでしょうか商業ギルドは」

「どんな手段かは分かりませんが、Gランクのウチ品を独占しようとして来ますね。もし、王都の商業ギルドの提案を断れば、確実に何か嫌がらせ類の事はしてくるでしょう。最終的には頭を下げて『ウチの商品買ってください』って言わせような計画を立ててね」

「商業ギルドは嫌がらせまでして金が欲しいのかよ、いっぱい持ってるのによ〜」

 ハイエルさんとの話を聞いてたビットが呟く。


「人間の欲ってそんなもんだよ。まぁその欲を刺激して商売してんだけどねウチは」

「ユートんトコの凄さは昨日見て知ってるけど、別に誰にも嫌なことしてねーじゃん。お客さん達だって買ってる最中の目は怖かったけど、買い終わると皆んなニコニコしてたぜ」

 ちょっとムスッとした顔で語るビット少年。

「ありがとうビット。でもね違うんだよ。嫌な事かどうかは、どんな時も受け取る側がどう感じるかだよ」

 善かれと思っても相手が嫌なら嫌な事だ。もしかしたら将来、『この化粧品を知らなかったら幸せだったかも』と思う人物が出てくるかもしれない。


「ふ〜ん、難しくてよく分かんね」

「まぁ嫌がらせしてきたら、返り討ちしてやりますがね」

「へ〜どんなことするんだ」

 ちょっと楽しそうに質問するビットと、苦笑いするハイエルさん。

「商人にとって大切なモノを攻撃します」

「商人にとって大切なモノ?分かった金だ!」

「ん〜信用ですかね」

 ハイエルさんの言葉に不思議がるビット。

 そろそろ夕暮れになるので本日はお開きとなる。細かい説明はサラの宿までの帰り道にでも語ろう。


 ハイエルさん家族には、暫くの間は研修と称してウチの販売を手伝ってもらおう。

 勿論、ちゃんと給与は支給しますよ。

 娘さん二人はお手伝いで誘導係の手伝いを、行商で出払っている息子さん二人と、近くで暮らしている弟さん家族もいらっしゃるそうなので、マグリート商会は問題なく運営できるだろう。


アース商会加盟店マグリート商会、近日オープン。




「ハンターギルドも一枚噛ませてくれ」

 只今、ハンターギルドで誘導の仕事依頼の手続きと、計画へのお誘いに来た。


 先日、自由市場のまとめ役のグラミスに計画内容を話した時、

「ハンターギルドも巻き込んだ方がいいな」とアドバイスをもらった。


「ハンターギルドまで巻き込んで大丈夫なの?」

「問題ない。逆に誘わなかった方が後で面倒だ。警備の問題や管理関係に人手がかなり必要になるし、商業ギルドを噛ませないなら、尚の事ハンターギルドを取り込んで後ろ盾になってもらう方いいぜ。貴族対策にもなるしな」

 なので計画のお誘いをする事にした。

 子ども達の誘導の仕事依頼は、代理で番号札をゲットする依頼を受けて並ぶ子達から直ぐにバレた。

 高収入なだけに揉め事に発展しない内に、ハンターギルドに誘導の仕事依頼を出す。

 既に誘導の仕事をしている子は、今後は指導係として一日10名を交代で雇い、ハンターで誘導依頼を受けた子の指導とフォローを頼む事にした。


「では、依頼を受ける子達の順番管理はお願いします」

「本当にこの金額で大丈夫ですか?確かにこの金額では揉める因(もと)ですが」

「はい、朝からの準備がかなり時間を裂きますから、もし雨天で市場が中止になった場合でも、他の仕事を頼みますので仕事を受ける子は、朝は宿屋に来る様にと伝えてください」

 依頼を順番を受けた初めてのGランクの子供には、雨ガッパを渡してもらう事にした。

 この世界には雨よけの傘は無く、厚手のフード付きコートがカッパの代わりに使用されている。

 なので基本、雨の日は外に出ないのが常識なのだ。

「こんな立派な物まで差し上げるのですか?依頼を受注しただけで?」

「でも、子供サイズですけどね。宣伝の役割も有りますから」

 ただのカッパで有るが、日本クオリティーのカッパであるから驚かれる。




 クルーズ船はⅢに決定した。

 Ⅳの定員4000名ではやはり現在での購入への負担と、今居る箱庭メンバーが普段使う事や今後誰かが船に住むとしても、やはり広すぎなのではとの意見が出たからだ。

「お披露目はマリアヌにしますね。ギルド長達に呼ばれてるし、あそこなら驚かれないから」

 そう、またもやマリアヌの商業ギルドから泣きつかれたと、マイアヌ支店を任せているメンバーから話がでた。


 今、マリアヌ支店は文官だったルイさんと商人のフェスナさん、グリムモア脱出組のフェスナさんの幼馴染みの商人二人の4人で切り盛りしてもらっている。

 店舗部分には同じく脱出した女性達が交代で手伝いをしてくれている。

 少しは落ち着いたと思ったが甘かった。

 さらに噂を聞きつけてやって来る人が多くて相変わらずてんてこ舞いだ。だって新しい事業をと話すだけて凄い勢いで俺を見るんだもん。その目が怖い。


「その事ですが、両ギルド長から是非、領主様ご家族もお誘いくださいと頼まれたのですが…」

「え〜っ一番嫌なんだけど」

「両ギルド長の話だと、他の貴族方と比べて温厚で無理難題を言う事は無いご家族の様ですし、街の住民からも慕われている方です」

 フェスナさんの話にルイさんが補足情報を入れた。

「仕方ない。支店を置いているし、確かにライトアップぐらいしか今まで言ってこな来なかったしな。ではご招待いたしますので、時刻は9の鐘にしてもらう事を条件で日程調整をお願いします」


 マリアヌで新しい船のお披露目となる。

引き続き、お付き合いくださいませ。

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 【更新スケジュール】

 火曜日・木曜日・土曜日  17時30分

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無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 21時に更新★

『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。

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