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只今、マリトル王国に潜伏中です。王都ルグナル 2

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「魔法使えるなんて、ユートってスゲ〜な」

「スゲ〜!こんな魔法があったんだ!」

「に〜たんすごいね〜!」

 只今、下水道内で子ども達の尊敬の眼差しを一心に受けております。ユートです。


 下水道はとっても臭いので『カタログ通販』から匂い防止用のマスクを購入し、全員に装着させてからスタート。

 〈ライト〉で周りを照らしながら中を進み、『探知』と『地図』を使いドブネズミを探し出して、『結界魔法』で捕獲、『睡眠魔法』で眠らせて、皆んなで討伐中しています。

 一番年下の5歳のルエムも気合い入れて、笑顔でナイフで止めを刺してる絵面が怖です。

 大きさは15〜20cm程ですばしっこい『ザ.ネズミ』でした。



「今日はスゲ〜討伐数になるぜ!」

 皆んな大喜びで止めを刺してる。

 討伐証明として死体を持って帰らないといけないらしく、皆んなギルドで背負いカゴを渡されていた。持ち帰ったネズミの死骸はギルドでしっかりと燃やすそうだ。


 一匹で銅貨3枚。

 普段は棒などで殴るって気絶させて止めを刺すようだが、的(ネズミ)が小さく、すばしっこいから命中率はかなり悪く、子ども達では一人3〜5匹程しか討伐できない。

 だが本日は大量で300匹以上討伐している。

「どうする?この近くだと後10匹ぐらいしかいないけど」

「ん〜あんまり奥に行くと危ないからな。それだけ討伐したら帰るか」

「そうだな。背負いカゴもいっぱいだし」

 討伐の負担をかけないように、背負いカゴは俺が預かっているから気付かない様だが、既にカゴは山盛り状態で溢れている。

 ちびっ子も一緒なので、彼らは欲を出さず懸命な判断を下した。


 ホクホク顔の子ども達。だが、身体中がかなり臭い。

 下水道から出たので、皆んなの全身と持ち物に〈クリーン〉を掛けたら、またもや尊敬の眼差しで見られた。

 ハンターギルドに帰ると、ドブネズミが大量発生したのかと騒然されたが、俺が魔法で捕まえた事を話したら、俺だ(・)け(・)ギルド長に呼び出された。



 俺の目の前にごっついおっさんが座っている。ハンターギルド長様だ。

「なんでGランクの仕事をしてたんだ?」

「え?だってGランクだから」

 そう『Gランクだから』としか言えない。何かギルド長が腕を組んで悩んでる。

「お前さん、アース商会の会長だよな?」

「ええ会長です。ユート・アースです」

 ちゃんとギルドカードを見せる。ハンターギルドのカードだけど。

「いやいやそうじゃなくて。何で今話題の商会である会長がハンターギルドの、それもGランクで仕事してんだ?」

「あ〜、商業ギルドは15歳にならないと身分証明書にできるカードが出来ないから、マリアヌのハンターギルドで作ったんですよ。で、たまたま依頼書を覗きに来たらあの子達に誘われて、あれよあれよと皆んなで討伐依頼を受けることに」

 また何かギルド長が腕を組んで悩んでる。

「ん〜よし、分かった。今後とも出来るだけGランクの子ども達の面倒を見てくれ」

「?はい」

 取り合えす怒られる事ではなかったようだ。


「あ!ユートが来た!」

 皆んな待っていてくれたらしい。

「これ、ユートの分け前な。本当にいいのか13で分けても?オレら止め刺しただけなのに」

 皆んな首を縦に振る。

「いいよ。それより誰か、サラって女の子が受付してる宿の場所知ってる人いる?ここまで仲間と来たから、帰り道が分かんなくて」

 今頃になって気付く。勿論スキルを使えばどうとでも帰れるが、目立たず安全な道で帰りたい。

「ああ、サラんとこの宿なら知ってるぜ。たまにサラもギルドで仕事探しに来るから」

「?サラ、ギルドでも仕事探しにくるの?」

「ああ、だってサラん家……………」

 俺にとって衝撃的な内容だった。


 サラの母親な既に亡くなっており、父親は行方不明になっていた。

 小さな弟と妹がいるから遠くには働きに出られなく、ハンターギルドでの日帰りできる仕事をしているようだ。

 勿論、それだけでは生活はカツカツな状態だ。その上、今月中に商業ギルドの年間費の銀貨30枚と土地の借地代銀貨10枚を払わなければ、立退をさせられる事になっている。

 どうやら俺たちが泊まった事で持ち堪えたようだ。

「今から、依頼を出すけど受ける?明日、王都の案内と今日のサラの宿までの案内。合わせて銀貨12枚」

「「「「「「「「「「やる!」」」」」」」」」」


 無事にサラの宿に到着。意外と近かった。流石は地元なだけあって、安全な抜け道を知っている。

「明日は3の鐘で迎えに来てね」

「分かった。明日もよろしくな」

「に〜たんばいば〜い!」

 皆んなホクホク笑顔で帰って行った。

「お帰りなさい」

 サラがお出迎えしてくれた。なんか、ホッとするのな「お帰りなさい」の何気ない一言は。

 俺のおっさんの部分に、じ〜んと染み渡る。



「サラ、王都に孤児院て幾つある?」

 宿の1階にあるテーブルとイスに手持ちのサンド系を出し、サラの弟妹(きょうだい)達も呼んで一緒にちょっと早めの夕食をしてる。

 テーブルとイスは自由に使ってOKだったので、一人だと寂しいからと誘った。

「孤児院?ん〜確か3つあったかな。孤児院じゃ無いけど子ども達だけで暮らしてる家もあるわよ」

 何だって!子供達だけで住む家?ストリートチルドレンが普通に居るくらいだ。家があるだけ良いのかも知れないが。

「えっ孤児院じゃなく子供だけで?!借地代とか大丈夫なのか?」

「ええ、家はボロいけど持ち主さんが借地代を払ってくれてるから住めているの。知り合いの子がそこで暮らしてるし、他にも幾つか有るわよ」

 凄いな。わざわざ無償で貸し出す人がいるなんて。

「明日と明後日は用事があるんで、その次の日ぐらいに、子どもだけで住んでいる家に案内してもらえる?ギルドは通さないけど案内賃は払うから」

 サラに提案してみる。

「もしかして皆んなから聞いたの?ありがとう。でも今回の宿泊してもらったおかげで、又一年持ち越せたわ。だから案内はサービスよ」

 いやいや子どもがそんな気を使わなくていいのに。あぁ、今は俺も姿は子どもだけど。

「じゃぁ俺が出掛ける時、行きたい所を伝えるから道案内人を探してきてくれる?案内人には銀貨1枚、紹介したサラには銅貨30枚でお願い出来る?」

「えっ紹介しただけで銅貨30枚も!貰いすぎよ!」

「でも、この街のこと知らないから案内人は必要だし、サラならお客の俺に変な人は紹介しないだろうから、安心への対価だよ」

 少しサラが悩んでると。サラの弟が『だったらボクが案内する!』と立候補し出したのでサラが慌てて止め、依頼を受けることにした。

「分かったわ、ありがとう。でも最初の家の案内は私がするは、それはサービスね」

「分かった、それで頼むよ」



 その夜、宿の部屋にサテスさん達商会チームが集まった。

「どうだった?」

「よくない噂しかありませんね、ここの商業ギルドは」

 報告を受ける。


 簡単に説明すると、王都の商業ギルドは『クズ』だった。

【次の更新日】 7月9日 木曜日 17時30分


同日更新の『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。

★21時に更新★


引き続き、お付き合いくださいませ。

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【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 17時30分

日程を変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

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無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

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