只今、グリムモア王国に潜伏中です。王都脱出完了
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今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。
グリムモア王国の王都では、大勢の子ども達が同時に行方不明となると大事件が起こった。
だが、全てが孤児院の子だと言うこ事で、一時的な話題となっただけで、直ぐに口の端に上らなくなった。
それよりも同時に流れていた、一部の貴族や豪商の金回りが悪くなっている噂の方が、庶民の間では盛り上がり、孤児院のその後や経営者の事などは誰も興味がないようだ。
「は〜残念だわ。あの人達のその後が分からなくて。奴隷商で買い取って貰えたのかしら?」
と、グレンデだけがその後が気になり呟いていた。
同じ孤児院の子ども達を見渡したが、呟きに対して特に反応無し。彼女にとって通常運転のようである。
現在、箱庭メンバーと新たに加わったメンバー、新旧全員集めて今後について語る。
「今後について皆さんにお話があります。グリムモア王国から離れ他国での生活となりまが、今回の出来事は全て極秘としていただきます」
旧メンバー以外は『脱獄者』というアースの本当の姿は知らされていない。なので秘密とは、自分達の脱獄と家族と一緒に国外逃亡に関する事になる。
既に投獄された冤罪の8名と戦争反対者の5名の今後の選択は終えている。
今は、ハウスメンバーと同じく、王都や他の街にいた家族と一緒に箱庭で生活を始めていた。
箱庭には今回脱出した孤児院の子や買い戻した少女たち、ハウスメンバーの家族たちなど300名ほどが加わっての生活だが流石に全員が箱庭で暮らして行くには少々問題がある。
広さ的な問題と言うより仕事の問題だ。
『楽園』方が狭いが、主な仕事場はダンジョンだ。生活だけのスペースだけあれば問題ないが『箱庭』では食の木が多く育てている上、仕事が限られてしまう。
「同意していただけるのでしたら姓を『アース』と名乗って頂き、私達の国民として仕事をして頂きます。代わりに、今後の生活に対する支援をいたします。勿論、別行動でも構いません。どちらも秘密は厳守ですが、別行動の場合でも支度金のご用意は致しますのでご安心ください」
そう聞くと、一人の女性が質問をする。
「ここでの仕事とは、どのような仕事でしょうか」
不安げに尋ねる母親らしき人。他の家族達も不安そうにこちらを見つめる。
「私達アースは国であり、一つの商会でもあります。ですので仕事は多種多様にあり、製造から販売、食の木収穫からダンジョン攻略など幅広く扱っていますので、出来る仕事で構いません」
周りの人々もホッとした表情になった。
「しばらくは、ここ箱庭での生活ですが、もし気に入った場所があればそちらの移住してもらっても構いません」
一人の青年がアースについての質問がでた。
「あの〜、アースと言う国はどこにあるのでしょうか?学がなく存じ上げないもので」
久しぶりにアースの民の話をした。例の「アースの民〜」をだ。あれから少しマイナーチェンジした。
吟遊詩人さん達のフレーズの方がかっこいいので少しパクっイヤもとい、参考にして使用している。
「ーとまぁ、こんな感じです。ですので、商業ギルドあたりが尋ねてくるかも知れませんが、親、若しくはご先祖がそうだったから自分はよく知らないと伝えれば問題ないでしょう。アースの民になる方には、その海を渡ってきた乗り物とアース商会の本店をご案内いたします」
どうするか悩むと思ったが、ほぼ全員がアースの民になった。中には、
「強欲な兄に知られるといけませんので、奴隷か従業員としてお願いします」
と、似たような申し出が数件あった。
「では、アースの民の恩人だという理由で従業員として雇っている事にしましょう」
困った親族と言うものはどこでもいるんだなと、前世の自分の家族を薄らと思い出した。
俺は父親を知らずに育った。幼い頃、お袋に尋ねると「お父さんは宇宙人だから宇宙に帰った」と答えてが返ってきた。
幼心に『お父さん死んじゃったんだ』と、お父さんは星になった新バージョンだと思ってた。
数年後、「お前の親父、ピンピンしてるぞ」と爺ちゃんから聞いた時は衝撃だった。
生きていた。
性格と行動が『宇宙人』だったようで、お袋に追い出させて宇宙から地球に帰って来れなくなったようだ。
話を戻す。
「子ども達は、学校で勉強してもらいます。主に読み書きと計算を習う初級クラスからスタートです。その後は、自分で進路を選んでもらいます。進級して、中級クラス、上級クラスへ進む事ができますが、卒業したクラスによって仕事を振り分けます」
一人の青年が質問する。
「それは大人も可能ですか?」
「ええ、初級クラスは基本の読み書きと計算が中心ですが、中級クラスからは専門的な学びが増えてきます。上級クラスは家宰レベルですね。このクラスの卒業者は店長候補となります。働いてる内に、もう一度学び直す事も可能です。子ども達は午前と午後の授業ですが、仕事をしている大人達は、主に仕事終わりの夕方以降の授業となります」
何歳からでも学ぶには遅くない。
「定住地で新たな仕事を見つけてもらっても構いませんので、何かありましたら、お気軽にご相談ください」
「年少組より下のちびっ子隊にはこれから作る『キッズルーム』で仕事をしてもらいます」
「「「「「「「「「「どんなおしごと!」」」」」」」」」」
先程まで、暇そうにしていたちびっ子達と、既に新たに仲間になった孤児院のちびっ子達が、目を輝かせながら見つめてくる。
「これから新しく入って来るお友達の為に、ここでの遊び方や使い方を教えてあげる仕事です。みんな仲良く楽しい遊び方を工夫して教える先生役の仕事をお願いしますね」
「「「「「「「「「「おおおぉぉぉ!!」」」」」」」」」」
グリムモア王都では、旅鳥の宿の三階の奥二部屋を一年間の貸切にし、定期的にクラフさんに偵察してもらう事にした。
他の街に居た家族達とも合流出来ていおり、乗船を待つばかりとなっていた。
そんな中、やけ酒しているハンターチームの数名がいる。
残念ながら元婚約者や恋人だった女性には、既に別のお相手が居たようだ。
実家に帰ってた奥さんもいたが、両親が既に他界している場合、とても肩身が狭い思いをしており、住み込みでの仕事が見つかったと伝え、支度金としての金子を渡す事で円満に家から出て行く事ができた。
「これから我々は幾つかの街を巡り、仲間の家族を迎えながら次の目的地、マリトル王国の王都ルグナルへ向かいます」
アースの民を増員しての新たな開店となる!
【次の更新日】
7月4日 土曜日 21時〜23時(21時近くで更新予定です)
※急遽、変更する場合は、前倒しでの更新を心掛けます。
同時更新『ただの猫に転生しました。〜お気楽猫はご近所のスーパーと異世界ダンジョンを駆け回る〜』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。
引き続き、お付き合いくださいませ。
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【更新スケジュール】
火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時
都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。
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