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只今、グリムモア王国に潜伏中です。王都脱出 3

ブクマ!評価★!リアクション!ありがとうございます!!

おかげさまで、たまにランキングに顔出し出来てます。

本当にありがとうございます!


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 皆んなが集まるので、〈ライト〉で食堂を明るくしてある。

 ちゃんと【闇魔法】で外からは何も見えない状態にしてあるので。シスター達にはバレないので安心だ。

 子ども達に脱出計画をもう一度詳しく説明をする。

 初めは半信半疑の表情だが、俺のスキルの一部を見せると、驚きながらも同行を共にする事を決意したようだ。


 連れて行く家族の説得のため居場所を教えてもらい、面会用の銀貨をこちらで用立て、直ぐに面会に来てもらい話しをしてもらう事にした。

 残りは9日を切っている。


「ねぇ、この国の貴族達(連中)をヤる予定は有るの?」

 グレンデが怖い質問をしてくる。ヤるって…言い方。

 外見は、クール系ヒロイン役なのに、言葉にちょこちょこ混ざってくる毒が強烈すぎる。

 周りの子ども達も答えが気になったのか、俺を見る。

「直ぐじゃないけど、貴族や王族に嫌がらせは予定しているよ。内容はまだ話せないけど、貴族のプライドを傷つける予定ではあるけど、怪我や命には取らないよ」

「そう…そうなのね…残念だわ」

 そう言ってグレンデが黙ってしまった。

 グレンデ以外の子は、ホッとしたようで撫で下ろす。

 何故、そんなに残念そうな表情をする。そして、目にハイライトがなくなってバックに毒々しいオーラが見えるんですが。怖いよ〜グレンデさん!


「ねぇ、その計画に私も参加出来る?」

 しばらくして、グレンデから質問が出る。

「ん〜頑張り次第では参加は可能だね。準備に半年以上はかかるから、それまで頑張って勉強をしてもらう事になるよ」

「フフ、そうなの!なら頑張るは私!こんなチャンス滅多に無いから、是非参加しないとね!」

 ハイライトが戻り、とても素敵な笑顔で答える。が、内容が『貴族達への嫌がらせ』作戦への参加表明だ。

 病んでる訳ではなく、元の性格、いや思考的な事なのか?

 他の子を見るが、皆んな首を横に振り参加表明せず。皆んなもグレンデの行動には誰も何も言わない。

 これが彼女の通常行動のようだ。

 やる気が出たのか、先ほどの毒々しいオーラが一変、バックには満開の花が咲き乱れている。

 これぞ本物の為政者の血なのか、毒々しさも満開の花でも(かも)し出すオーラが強烈だ。(にわ)か王様の俺より威厳がありそうだな。

(悪役令嬢ってこんな感じなのかな?『お黙り!』ってセリフが似合いそうだ。)

「何かいったかしら?」

「…いえ、何も…」


 話し合いは終了。全員で脱出する事に決定した。



 話は済んだので、ジュースとサンドイッチ、ケータリングの品を出し乾杯した。

 夜だがみんなお腹を空かせていたので大喜びで食べている。

 半分寝ていたちびっ子も目を輝かせて食べ出した。

「シスター達、大人に話すとこの魔法は二度と現れなくなるから内緒だよ」

 と年長組が、ちびっ子達に口止めしている。

 高速で、頭を縦振り続けるちびっ子達。見事なヘッドバンギングだ。


 翌日からは、俺がメインでみんなのご飯を作る。

 俺も前世では一人暮らしは長いし、顔も名前の記憶は無いが、お袋がおばんざい屋をしてたのは覚えておる。

 仕事で忙しいお袋の代わりに、家事を任されていたので、簡単な料理なら作れる。

 勿論、あの腐りかけの食材は使用しない。

 使えるところは使おうと思ったが、萎れている程度を超えていた。季節は春だが下手に使用して、腹を下してはいけないからね。

 孤児院38名と俺たち3名、合計41名分の食事の支度だが、メインのパンがあればスープとおかずを一品を作れば十分らしい。

 この世界ではパンとスープだけの食事が多く、それも朝食と夕食の二回だけだ。

 ここでは庶民は基本二食で昼食は無い。昼食を取るのは肉体労働者か、一部の富裕層がお昼がわりにおやつを摘む程度だ。

「今まで通りに脱出まで過ごす。別館には俺も参加して何か弱みに使えそうなものを探してみる」


 既に元の姿を見せて俺が男だとはバラしてある。

「ん〜、ちょっと成長したけど余り変わらないわね」とグレンデから辛口のコメントをいただきました。

 針仕事にはシスターの監視が付くから自由に動く事ができないので、グレンデが新人に指導を兼ねて別館の仕事に付くつという設定にした。




「おや?グレンデ、何でお前から良い香りがするんだい」

 翌日、別館に向かう途中でシスターの一人にグレンデが捕まる。

「この子が生活魔法のクリーンが使えるらしくて、試しに使ってもらったら、何故か良い香りまで付いてたのですよ」

「ふ〜ん、今私に掛けてみな!」

 そう言われたので俺は「〈クリーン〉」を掛ける。

「これはいいね!よし、毎日ここの当番で来な!」

 シスターのお気に召した様で、別館通いがすんなり許可される。


 まぁ、脱出するまで毎日通う予定だったからちょうど良いが、ルンルンで去って行くシスターを見つめる。

「あのシスターは陰間かげま通いしてるから、香りには敏感なのよ」

 と平常運転のグレンデさんが答えてくれた。

 おぉ、男娼、()しくはホスト通いってことか!預け入れの金ってここに使われてんのか!?

 余談だが、こっちの世界は兼業が多く、実際、監獄の色街も遊郭兼スナックだった。



 俺たちは掃除のフリをしながら、売られた子の手がかりや後ろ暗い証拠を集めている。

 監視用の魔道具には、幻術魔法を応用した魔道具でダミーの映像を流し、厳重に鍵がかかった箱は中身を取り出して確認。内容を書き写していく。

 箱の解除といっても【空間魔法】で中身を外に移動させただけなので、解除されたとバレることは無い。

 【封印魔法】や【結界魔法】だと箱全体に施される為、解除するとバレる可能性があるが、箱は普通の鍵で閉じられた物だったので助かった。


 そして分かった事があった。

 どうやら逃げ出しても居場所を特定される魔法が、孤児達全員に掛けられていたようだ。

 脱出前に気が付いて良かった。他の孤児院の子ども達も脱出前に解除しておかねば。

 こちらは、奴隷の首輪と同じで【浄聖魔法】で解除可能だ。

「どうりで、昔っから何回脱走しても直ぐに見つかってしまった訳だわ」

 脱走経験者だったのですね。グレンデさんは。

「でも、このおかげで今回は所在不明者の居場所が判明するから、有難いよ」

 ものぐさシスター達は、売った子ども達の解除をマメにしていなかったらしく、ここ数年の子達の居場所が判明した。

 これを元に、売られた子ども達の捜索を開始する。

【次の更新日】

6月27日 土曜日です。

更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)

同時更新『ただの猫に転生しました。』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。


引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時


都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

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無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

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