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只今、グリムモア王国へ潜伏予定です。新たな投獄者たち1

リアクション!ブクマ!評価★!ありがとうございます!!

先日、日間ランキングに初めて入りました!

それはさて置き、まずは今回の物語を楽しんで頂けましたら幸いです。

 (ようや)く、お帰りくださいました。

 明け方近くまで飲み明かしてたおっさん達に、朝早くから騒がしく買い物やエステを満喫するお姉様方とベテランのお姉様方に、少々お疲れ気味のユートです。

 『アース本店の視察』だったのが、宿泊出来るという情報が漏れて『宿泊しながら満喫する!アース本店の視察』にクラスチェンジとなったイベントも終了しました。

 明日の朝一番で、マリアヌから出航です。



「どお?こっちの様子は」

 楽園のお頭に、1の月にやって来た物資と人員について尋ねている。

「役人達が上手くやってくれてる。食料は『国に代金を支払ってないから』って理由で最低限しか置いて行かなかったが、上役達が全員逃げた事と、プレートの確認で横領が発覚したもんだから慌て帰って行ったぜ。で、寄越したのは243名で、またガキが26人もいやがる。浮浪児狩りの後に親が死んじまったか、或いは、捨てられ子どものようだ。今回は女のガキまでいたぜ」

 呆れた。今度は女の子までも入れてくるとは。

 確かに既に誰も居なくなった監獄だが、それでも今回新たに収容される男達もいる。

 全員が冤罪ならいいが、そんな訳がない。

 もし、そうだとしてもだ。初めは問題が無い人物でも、『監獄』とい言う無言のプレッシャーと、色街もなければ少女達の運命は安易に予想が付く。


 『朱に交われば赤くなる』

 有名な、囚人と看守の実験は、誘導された説があるとされてるが、あれは『擬似』であり、ここは『本物』だ。

 余程、強靭な精神と思考が無い限り、ジワリジワリと本人も気が付かないまま、環境に適応していくモノだ。


「まず冤罪だと分かって問題のない人物はどれくらい?」

 既に収監者の収監経緯は役人さん達から貰った資料から選別されてある。

「確実だと分かるのはガキを抜かせば8名だな。後、魔人国への戦争に反対した事で送られて来た奴が5名、後の奴らは、酒飲んで喧嘩した程度が(ほとん)どだ」

 役人さん達には、収監者達全員には『プレートの登録は明日』として、今日はご飯を食べて休んでもらってる。

「それじゃあ予定通りに降伏者さん達には、身代わりとなっていただきましょうか」


 降伏者は総勢208名の中から、怪我がなかった者から順に、39名を通常の国のプレートで再登録をしてゆく。

 今後、国は人数をチェックするだろうが、性別や年齢は記載されてない時点で、入れ替わりが発覚する事はまずあり得ない。

 残りの降伏者達には、『体力がまだ完全じゃないから』と適当な理由を付け、しばらく別プレートと偽り、楽園用のカードを渡して使用してもらう。

 このカード所有者は、軽度の仕事を優先的に紹介するということにしておき、換金場所は通常窓口の隣に別窓口を設け換金させる。

 使用する場合も、お頭達が窓口で上手く誤魔化してくれるから安心だ。


 冤罪の8名と戦争反対者の5名は別登録すると伝え、他の投獄者とは別の部屋で待機してもらっている。

 新しく収監された子ども達は、テール達にお願いしてあり、既に26名は箱庭に移動完了している。


 戦争反対者の中にはセルジュオさん達のお知り合いもいた。


「お久しぶりでございます。ヴァルモア様」

 挨拶に現れたセルジュオさんと、一緒に来たアイルさんを見て驚いた顔をしていた。

「セルージュ殿!よくご無事で!監獄の生き残りは無しとの報告を受けておりましたが。アイゼル殿もご無事で…いえこの様な地へ追いやった時点で、無事ではありませんな。力が及ばず誠に申し訳ございません」

 深々とお辞儀をする初老の男性、名はヴァルモア・グロリウス。元宮宰、王家の家宰を勤めていた御仁だ。


 元々、戦争には反対しており、疎ましく思っていた国王がこのヴァルモアさんを裏方へと追いやった。

 で、その後釜は、例の大根役者の宰相が就任された。

 周りにイエスマンしか従わせないので、一気に魔人国への戦略が進み、更に、勇者召喚に反対していたセルジュオさん達を見せしめにこの地へ送り、勇者召喚を決行され。

 勇者御一行様と、おまけの俺が呼び寄せられた。

「気にしてはおりません。お顔をお上げください。でも何故、ヴァルモア様がこの様な所に?」

「全く理解ができません。いくら戦争を反対しているとはいえ、宮宰の貴方(あなた)がここに来る事など考えられません」

 セルジュオとアイルが理解できぬとヴァルモアに問いかける。

「私の管理の甘さと信頼の無さが招いた結果でございます」

 悲しげな笑顔で、そう答えた。


 簡単に言えば、今回の軍を出陣させた事が原因だった。

 軍を出陣させておいて何も得るものはなく。更には、重要な収入源であった魔水晶の産出がストップし、国庫が圧迫された。

 その補填に、あろう事か王都国民用の食料庫から盗賊に見せかけて強奪しようとするし、ヴァルモアさんに発見された。だが、間一髪で間に合わず。事実を知るヴァルモアさんに横領の罪を着せて一件落着とした。

 会社の社長が業績が悪いからと、従業員の給与を横領する様なものだ。とんだブラックだな。

 残り4名も同じような理由で、魔人国侵略すれば、国庫がもたないと主張する戦争反対メンバーであり、今回の大赤字の真実を知ったが為、冤罪を着せられ、ヴァルモアさんと一緒に監獄送りとなった。


 他の冤罪者は、大商会の借地変更による立ち退きを拒否したことでの、でっち上げの罪や、ライバル店からの捏造(ねつぞう)された罪などでの投獄者が(ほとん)どだ。

 中には、村から出稼ぎに王都にやって来た当日、たまたま窃盗団の捕獲ルートに居合わせてしまい、窃盗団の下っ端として投獄された不遇な人物もいた。

 それも無実だと判明されているのに、面倒だからという理由でだ。

(そりゃね〜だろ!)

【次の更新日】

6月18日 木曜日です。

更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)

同時更新『ただの猫に転生しました。』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。おかげさまで先日『ただの猫に転生しました。』が【日間ランキング】に入りました!


引き続き、お付き合いくださいませ。

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【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時


都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

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無断転載、無断使用はお断りします。

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