只今、マリトル王国に潜伏中です。マリアヌの街 6
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物語を楽しんで頂けましたら幸いです。
乗船時間となり、乗船メンバーは船の近くまで集まって来ている。
「今から乗船カードをお配りします。配られた乗船カードに魔力を流すと『搭乗しますか』と尋ねる画面が出て来ますので『はい』を選択してください。乗船時間は今回は10刻となっております。下船時はお荷物をお持ちになり、中央のフロントにお越しください。一刻前にはお知らせが流れますが、時間が過ぎますと乗船した場所に強制的に下船されます。また、乗船カードは本日お泊まりされるお部屋の鍵となってますので、紛失されないようご注意ください。船でのお買い物はわが国の貨幣価格となっていますので換金所でご確認をお願いします。では乗船カードは代表で各ギルド長にお渡しします」
説明し終え、ギルド長に乗船カードを渡す。
今日と明日はギルド関係者が乗船するので、午後から子ども達は入船しないように伝えておいた。
乗船カードは船を購入した時点でエクストラスキルに『乗船カード発行』が出現した。俺が許可を出せば船内での発行も可能のようだ。
みんなソワソワしながら次々に乗船していく。
「「「「「「ようこそアース本店へ」」」」」」
メイドさん達が総出でお出迎え。
実は、商会のアシスタントとして12名増員した。
「この船内のご飲食は乗船カードをご提示下されば無料となっております。お土産など購入品につきましては、交換所にてエンに交換してご利用くださいませ。また、わからない事がございましたら、近くのスタッフにお声がけください。では、ごゆっくりお寛ぎくださいませ」
メイが代表で挨拶をする。
乗船した20名は、ぽかーんとメイ達を見ている。
分かるぞ〜皆さん美人さんばかりだからな。
「まずは、お泊まりのお部屋へご案内します。その後はご夕食となります」
そう言うと首に赤いスカーフを巻いた、オートマタ達が手荷物を受け取り部屋まで案内をしていく。
この船専用のアシスタントのようだ。メイ達と連携して動いている。
このマーキュリーの操縦は『キョウ』に任せてある。
操縦者が居ないと俺が運行しなくてはならないので、とても助かっております。感謝感謝!
ここでの快適な生活はオートマタ達の連携のおかげだ。
夕食に集まった皆さんは、色とりどりの食材を使った豪華なディナーに、かなり大興奮している。
飲食は全て無料なので、皆さん食べるは飲むはデザートではしゃぐはで大変だ。
途中で何かを思い出したようで、ハンターギルド長のアインさんが俺を探してやって来た。
「そうだ肝心な事を聞くのを忘れてた。剣も販売してるんだよな」
あ〜、確か一番初めにアイルさんの剣を見て唸ってたな。
「有りますが専門の販売員が居ませんので、まだ店には出しておりませんが」
「見せてもらうことは可能かい?」
「わかりました。後ほどご希望の種類をご用意致します」
事前にハウスのメンバーには希望小売価格と卸値が書かれた「虎の巻」は入手済みだ。いつでもバッチ来い!
「…すごいな。ここまでの業物が…」
今、アインさんが見ているのは魔剣『幻の精霊級』にあたる品だ。それ以上はまだ秘密である。
楽園には『伝説の大精霊級』まで出しちゃってるけどね。
「この片手剣がうちで扱う一番下で価格は35万エンです。通過換算しますと…金貨3枚と銀貨50枚!」
えっ350万円!嘘でしょ!これ5万ポイントで購入だったよ!こんなに高いと売れないよ。
「うむ、妥当な金額だな」
妥当なのか!知らんかった。知らんかったのは俺だけなのかも。
「ですがこれは通常の売値です。このランクであればお値引きが可能ですよ」
「まずは、この5つの大剣の値を聞いてからだ」
「はい、エンの金額で申し上げると右側から40万、57万、250万、450万、一十百千万…?えっ1億!」
1億エン!ってことは10億円!
「この品質でか!どれも安いな。いや〜、それにしても魔剣を手にとって間近で見れるとは、ついてるな」
納得してるってことは、この金額で合ってるんだ。
「このランクになりますと、卸しは行っておりませんので乗船時に1本のみのご購入となります」
「そりゃそうだろう。こんな安い値でホイホイ出されたら、鍛治職人たちのおまんまの食い上げだ」
わざわざ恨みを買いそうなことはしませんよ。
「あっギルド長、何勝手に商談始めてるんですか!剣以外の物もチェックするようにって、副ギルド長に念を押されてたでしょう!」
「あっそうだった!いや〜ついな」
ハンターギルドの女性陣様が、デザートフィーバーが終了したようで、ギルド長の元にやって来た。
「ユートさん、すみませんがこちらで扱っている装備品関係の一般向け商品。よろしければ魔法の書ををお願いできませんか?」
マリアヌ支店のフェスナさんとルイさんからの情報によると。
女性陣が着々と乗船権を確保していく中、必死に乗船権を守死しようとするギルド長。
「商品購入の交渉する理由を付ければ良いのでは」と、乗船権争いに早々に脱落した副ギルド長のアドバイス受け、名目『商品購入の交渉の為』と印籠のようにかざし、今回のメンバー入りになったと。
「少々お待ちください。取り揃えて参ります」
一般向けってことは、高品質レベルの品で良いかな?とりあえずハンター向けをかき集めよう。
そして俺が品を持ってくる間に、ギルドの買い物主導権を女性陣に奪われてしまったギルド長は、いそいそと交換所に向かい自分の買い物をしようとして女性陣に捕まり、叱られて小さくなっていた。
一応、両ギルドには立て替えは無しとは通達済みだ。
「お買い上げありがとうございます。こちらのマジックバッグは高額取引のお客様初回限定品として送らせていただいてます」
本当はレベル3をプレゼント予定だったが「サービスし過ぎ」と反対されたので、レベル2をプレゼント品にした。
「すごいサービスですね。こちらこそありがとうございます」
無事ハンターギルドのお買い物は終了……
「ところで、ハンターさん達からお聞きしましたが、『エステ』という特別な美容コースがお有りとか」
しまった!いつの間にか囲まれてる!逃げ道を塞がれた!!
「…はい。大浴場近くにございますが…」
「いえ、そちらではない方の特別なコースでございますよ。オホホホ」
ロックオンされてしまった。
「有料になりますが…」
「「「「「構いません」」」」」
「…少々お待ちください。専用のカードをお持ちします」
エステサロンでの使用通貨にエンを追加し、専用会員カードキーで2日間限定使用を9枚作って手渡す。
「こちらが特別仕様となっています『エステサロン』です。今日と明日ご使用になれます。基本料金は1000エンで更にオプションの追加が可能です。こちらは魔力を流すとドアが出てきます。それではごゆるりとお楽しみください」
意気揚々とエステサロンの扉を潜っていく彼女らを見送った。その時、肩に圧が込もった手がのしかかる。
「先ほどの扉の向こうはさぞ素晴らしい所なのでしょうね」
しまった!商業ギルドのお姉様方がまだいました!ささっとカードをお渡ししてお見送りしました。
「さすが!商会長ですね!そのお年でアレを何を言わず捌くとは」
と、商業ギルドのおっさん達は、俺を見て頷いている。
今、俺の周りにはおっさんか残っていない。
おっさん率高くねぇ?
もしや類は共を呼ぶ的な、おっさんはおっさんしか寄ってこないのか!!
【次の更新日】
6月16日 火曜日です。
更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)
同時更新『ただの猫に転生しました。』(猫が主人公)も宜しければお楽しみくださいませ。おかげさまで『ただの猫に転生しました。』が『日間ランキング』に入りました!
来週から更新の曜日を固定します。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
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【更新スケジュール】
火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時
都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。
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