只今、監獄生活中です。6
翌日、サテスさん達がやってきた。
今後の計画を話しておく。一緒に行動しなくても、いざと言う時の誘導を手伝って貰いたいからだ。
結果的に懇願されたので、下層階攻略の本部隊ではなく魔水晶の採掘などのサポートで協力してもらう事になった。
サテスさん達も頑張ってはいるが、やはり元ハンター達とは違い荒事をこなしきれない。
丁度3階層でしばらく魔法やスキルの練習を行うので一緒に参加することになった。
3階層に皆んなで移動する。やはり誰もいない。冬前でも俺が薬草採取するぐらいで、稀にトール爺さん達が来るぐらいだ。
1階層で目立つので渡せなかった厚手の防寒服と靴をサテスさん達4人に手渡す。
「サテスさん達はどの魔法が好きですか?」
「どの魔法とは?」
「好きな魔法の書選んで下さい」
アイテムBOXから買い込んだ『魔法の書』を並べる。
「「「「!!!」」」」
「深く考えてはいけません」
と魔導士2人がサテスさん達の肩を叩いて頷く。
「それより先にこの2本のポーション飲んでおいて下さい」
4人にポーションを手渡していく。
「こっこれは?」
「天使の涙と微笑みです」
「「「「!!!」」」」
「分かるよ。俺たちも昨日同じ事が起こったから」
と今度は兵士達がサテスさん達の肩を叩いて頷く。
「簡単にお話はしましたが、まずその避難所兼、攻略用の拠点を紹介しますね〈ハウス〉」
『ハウス』の扉が現れる。朝食がまだだったので皆んなで朝食をとる事にした。
「これは『ディメンションルーム』ですか?」
サテスさん達と同室で新たに加わった元装身具屋のノベルドが尋ねる。
「少し違いますけど似た様な物ですね。取り合える冷えますからまずは中に入ってから、朝食を用意しますので」
4人は先ほど手渡した防寒服とポーションを持ったまま皆の後に続いて中に入って行く。
「…すごい…」
4人は立ち止まり部屋を眺めている。
「まずは椅子におかけください。メイ、皆さんに朝食をお出しして」
「畏まりました」
メイの返事で4人はメイの存在に気づく。
「彼女は!?えっ監獄ですよね?色街の方には見えませんが?!」
驚くのも無理はない。収監所にいる女性は『色街』のお姉様方しかいないからだ。
「はい彼女は私のスキルで生成した『オートマタ』魔道具です」
「「「「!!!」」」」
目を見開いて驚く4人に魔導士2人と兵士達5人がサテスさん達の肩を叩く。
「「「「「分かるぞ!分かるぞ!」」」」」
って何が?
食事しながら外では話せなかった詳しい説明をしていく。4人とも驚きながらも納得した。
「そうですね無理矢理お仲間にして頂い他のに申し訳ありませんが、お役に立てるとすれば魔水晶の採掘ぐらいですので…」
4人は申し訳なさそうに謝る。
「身体強化魔法を取得すれば採掘量も増えますし、皆さんには監獄内や外の世界の情報収集をお願いたいです。特に冤罪もしくはそれに近い状態で収容されたであろう人物の情報集めと、いざと言う時の避難メンバーへの連絡係をお願いしたいのです」
4人とも顔を見合わせながら
「そんな仕事で良いのですか?正直、ユイルさんたちから頂ける恩恵と仕事量が見合わないと言うか…」
サテスさんが申し訳なさそうに話す。
「ここのメンバー達が情報収集してると目立つんですよね。あと、本音を言えばここを脱出した後、商人として生計を立てて行く予定なので皆さんにはその時、主力として力を奮って頂きたいのです」
しばし悩みながら、4人で相談をしている。
「わかりました。その時は存分に力を震わせて頂きます。ただ、一つお聞きしておきたいのですが」
「はい、何でしょう」
「まだ、詳しい計画が話される前に早々にポーション渡したり、こんなすごいスキル持ってることを話して、もし私たちが裏切って役人達にバラしたらどうするおつもりだったんですか?少々不用心過ぎるかと思いまして」
サテスさんの言葉に3人が頷く。
「ん〜その時は、1階層には戻らなくひたすら下層に潜って宝箱探しますね。今なら20人ほどなら食事の心配する必要はありませんから。ただ冤罪の方の救出が出来なくなる事が残念ですがね」
「この食事は食堂や屋台で買ったものでは無いのですか?」
思わずマイロスさんが口にする。
「はい、これもスキルなので、ある程度は食材は確保出来ますし、オートマタを増やす予定ですから調理も問題ありません。まあ、魔水晶はどんどん必要にはなりますがね」
こうして元商人のサテスさん、マイロスさん、フェスナさんと元装身具職人のノベルドさんが仲間に加わった。
全員で取得した魔法の練習をしている。
噂では、勇者達は他のダンジョンや大型モンスター討伐をしながら、スキルのレベルを上ている。
魔人族の国への進行は早くて次の夏以降であろうと予測。進行前には盾役にする囚人兵を確保を兼ねて、一度は訓練に訪れる可能性が高いはずだ。
まずはスキルなどのレベルアップと新たに覚える魔法をレベル2にすることだ。
サテスさん達も基礎の魔法練習からスタート。俺も一緒に魔法の練習をしている。
俺の場合は、通常の剣術よりスキルを生かして暗殺スキルに磨きをかける事にした。あとはオートマタ達の増援作業がメインだ。
他のメンバーにも魔法は幾つか取得してもらう予定でいる。
特に3階層は冬の間は誰も来ない格好の訓練場だ。出来るだけ多くの魔法を実用できるようにレベルアップし、春から本格的に活動を開始する下層階攻略で活躍できるようにしたい。
特にメインである増援であるオートマタ達は見つかるとまずい。
サポートタイプ達は一体に教えれば、技術的なことは共有しており追加で購入した「マリオ」と「ネット」(名前への異論は認めません)の2体も教えられてない剣、槍、弓さらにピノとキオが習得した魔法では、同一魔法であれば訓練なしに発動できた。レベル差はあれど習得できるのはありがたい。
ただ、メイドタイプは攻撃系魔法の取得は出来なかった。
ならば「身体強化魔法」「付与魔法」「防御魔法」「幻術魔法」「回復魔法」「空間魔法」「結界魔法」は?と試したところこちらは、無事に取得できた。
魔法の書や武器などを一気に購入。涙ポーション飲み過ぎでお腹がタプタプになった甲斐があり、カタログ通販のレベルが7となって選択品目が4つ追加可能に、積立ポイントの上限が640万まで可能となった。
「皆さ〜ん!どんな感じです?」
「おお!凄いぞこれは、木の形はやはり小さいが収穫量も品質も文句無しじゃ」
「特に、苗木を植ただけであっという間に収穫可能サイズまで育ったのは驚いたな!」
「どれも品質なんか最高級品質だぞ!みんな一つ食べてみがた、今までのは何だったんだて思える程だぞ!」
3人が笑顔で答える。
トール爺さんと仲間のマイトさん、カルロさんの3人に『日用品Ⅴ』にあった「レイズドベッド」の検証と使用時の感想をお願いしていた。
実はここ『箱庭』、【ディメンションエリアⅡ】だ。
当初は、臨時避難場所の予定だったが余りにも広かったので「食の木を植えれたら」と、試してみたが失敗した。
そこで『日用品Ⅴ』にあった「レイズドベッド」ではと思い、冬場は半休業状態になる2階層で苗木出荷していた3人に頼んだ。
【レイズドベッド】特製の木枠で囲われた範囲は全て最高品質の土壌に変化し、どのような土壌や気候でも確実に育つ。「精霊の雫」と同様の効果有り。ただし、成育サイズは小ぶりとなるが収穫量は変わらない。(20万pt)
どの道この避難計画には3人も声を掛ける予定だったのと、3階層で練習をし初めて少し経った頃に起こった事件で、急遽一緒に行動する事になった。
「ちょっとトール爺さんとこに行ってきます」
「では私もご一緒に」
「俺も付き合おう」
二人とも過保護すぎるよ。
2階層に向かう途中ガナス2号ことカイゼリウスに会った。
どうやらここから出ていく事になったようで、どうしてもセルージュさんと二人っきりで話したいと申し出た。
セルージュさんは俺の護衛があるからと断ろうとするから凄い殺気を飛ばしてきた。(俺だけに)
「2階層だけですし、アイゼルさんがいますから大丈夫ですよ」
こうしてセルージュさんとは別行動となる。
「あれユイルじゃないか!」
「こんにちはマイトさん。トール爺さんとカルロさんは?」
見渡したが近くにはいない様だ。
「爺さんとカルロは、新たに食の木を増やすために秘密の場所で作業中だ!」
「秘密の場所!」
「ハハハ単に見つからないように苗木用の食の木を育ててるだけだ。どの道ここに来る奴はいないからな」
確かに苗木用の食の木が必要だ。
近々、新しい苗木になる食の木を探しに行く予定だったそうな。
「いつもなら一緒に付き会ってくれたグループがいんたが秋口から姿を見かけなくなってな。仕方なく他のグループに声を掛けても高額請求されるもんだから、諦めて3人で探すことにしたんだ。まぁそれでも見つからなかった時の為に食の木をもう少し増やしておこうかって話になったんだ」
どうやら3人で3階層辺りで食の木を探す予定だと。
「じゃぁ私たちと一緒に行動しませんか?まだ3階層でスキルの練習をしてますが、安全にダンジョンを進む方法があるのでトール爺さんと一緒でも大丈夫ですよ」
「マジか!そりゃ助かるが、いいのか?負担にならねーか?」
心配そうに尋ねてくる。
「困った時はお互い様ですよ」
「…この地でその言葉サラッと言えるユイルが凄いぞ」
少し和やかな会話の途中
「危ない!」とアイゼルさんの声と共に大きな炎が頭上から落ちてきた。
立ち上がる煙が視界を塞ぎ、爆発音で耳がおかしくなってる。しばらくして
「大丈夫かユイル!」と遠くからアイゼルさんの声が聞こえてきた。
「は、はい。何とか大丈夫です」
かなり爆風で飛ばされた様だが俺の『即死無効』とアイゼルさんの『即死回避』が良い仕事をしてくれたようで二人とも助かった。急いで涙ポーション最上級を飲む。
服も謎の高性能【カタログ通販】製のおかげで燃える事なく存在している。
煙が落ち着き出した。
「あっマイトさん!!」
近くを見渡すと全身が炭化状態で倒れているマイトさんがいる。急いで近づくが既に息はしていない。
茫然と立ったままで見つめていた。
「どうしたんじゃ!」
「何があった!!」
トール爺さんとカルロが慌ててやって来て、変わり果てたマイトの姿を見つける。
「マイト!!」
膝から崩れ落ちる二人。
「すまぬ犯人を取り逃した」
そこへ犯人を捕まえるため、離れていたアイゼルさんが戻ってきた。
「二人ともこれから見る事は秘密です」
そう言って俺は女神の涙を取り出しマイトさんの体にけける。
躊躇なんてする意味も無い。何のために持ってんだよ!
ポーションをかけると光った。
凄い輝きで光った。
そしてもの凄い光の中から現れたのは素っ裸の男。
マイトさん復活!
やはり服までは復活しなかった。
こうしてトール爺さん、マイトさん、カルロさんは仲間となって食の木関連はお任せすることになった。「餅は餅屋」です。
いざと言う時のため、食糧を確保する手段は出来るだけ多く確保しておきたい。
【ディメンションエリア】の1つ分は10haの広さがあるかなり広い。
Ⅲまで取得したことで合計30haを自由に分割できる。ただ『ハウス』は【快適生活+α】と『連結・連動』している為か割り当ては出来ない。
代わりに『箱庭』は20ha使用に、また地形なども変更が可能なため馴染みのある2階層風にしてみた。
ちなみに変わり果てたマイトの姿を見てショックを受けた事でが【快適生活+α】が LV.18になった。
「ワシまで誘って良かったのかのう」
腰が曲がったお爺さんがトール爺さんのところに寄ってきて問いかける。
通り名は「クラフ爺さん」。本名は誰も知らないし、本人も語りたくないようだ。
トール爺さんと一緒で40年程ここに居る。「ヤク爺さん」の仲間だったようだ。
「もう、体が動かなくなっておる。ヤクは先に逝ってしまったようだし、この冬は乗り越えれそうにない。何も役に立たん爺より、若い連中を一人でも助けてやっとくれ」
以前、話は聞いていた。元々、国の暗部の仕事をこなしており、かなり優秀だった。優秀だったが為、多くの秘密を知っている事に疎まれ。仲間に裏切られ国に切り捨てられた。
処刑されなかったのは「自分が事切れた時は知り得た秘密が公にする仕掛けをしている」という嘘の噂が流れたことが理由だったと「国に尽くしてきたが信じては頂けなかったようだ」と悲しげに語っていた事を覚えている。
「ねぇ、クラフ爺さんは若返ってココを出れたどうしたい?ここに入れた人達に復讐したい?」
「復讐なんてそんな気は始めっから持っとらん。暗部の仕事も孤児だったワシやヤクにはそれしか生き残る道が無かったからじゃ。今なら自分のスキルを活かして、ハンター稼業でもしながら自由に楽しく暮らすわい」
俺の問いに笑顔で答えるクラフ爺さん。嘘はないだろう。ただ、会った事ないヤク爺さんも暗部出身者だったカミングアウトには驚いたが。
「じゃぁココを出るために協力して欲しい。対価は『女神の微笑み』で」
ステータス:(隠蔽)
名前:ユイル・モーニア(ユート) 12歳 HP 180(1180)/181(1181) 変換率 05倍(400倍)(貯蓄40000M/40000M)
●ギフト:世界言語【クルオニア言語】【未】、快適生活(快適生活+α LV.18追加機能:リフォーム機能・移動手段 LV.2・オートマタ LV.4)、カタログ通販(カタログ通販Ⅳ LV.7)(ディメンションエリアⅠハウス・Ⅱ箱庭・Ⅲ未)(等価交換 LV.1)(苗木生成LV.1)、ディメンションルーム LV.1
●エクストラスキル:ー(自動)(連結・連動)(貯蓄機能 LV.2)(スキルボード偽装)(即死無効)(HP回復速度上昇 LV.2)(命中率上昇 LV.2)(熟練度上昇LV.1)(統合 LV.2)(時間停止インベントリーLV.3)
●スキル:アイテムBOX LV.7(時間停止)/生活魔法 LV.MAX/ポーション生成 LV.4/採掘 LV.4/採取 LV.4/探知 LV.4/地図 LV.3/鑑定 LV.3/隠密LV.4/薬師 LV.4/暗殺 LV.3(偽装 LV.2/土魔法 LV.2/風魔法 LV.2/火魔法 LV.3/水魔法 LV.2/闇魔法LV.1/光魔法 LV.2/身体強化魔法 LV.2/付与魔法 LV.1/防御魔法 LV.2/凍結魔法 LV.1/幻術魔法 LV.1/回復魔法 LV.1/空間魔法 LV.1/封印魔法 LV.1/結界魔法 LV.2/氷結魔法LV.1)
(詳細隠蔽中)
【カタログ通販ⅣLV.7】[24/28]
LV.8まで残り 3200万pt/積立ポイント1万pt[上限640万pt]
選択済み品目
●日用品 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ
●食料品 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ
●武具 Ⅰ
●防具 Ⅰ
●ポーション Ⅰ
●魔法の書 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ
●スキル Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ
●魔道具 Ⅰ
【等価交換 LV.1】お食事ポイントを魔水晶に等価交換




