第83話 トカゲ娘の重婚ローテ繰り上げ戦と、朝の連続物理パージ大騒ぎ
人間の村のカフェのテラス席で、濃厚な商談を終えて大集落(トカゲ村)へと帰宅して不貞寝した、あの夜から明けた翌日の早朝。
俺(大トカゲ姿)が、ポッカリと最悪な大穴が空きっぱなしの我が家の自室ベッドの中で目を覚ました、その数秒の瞬間のことだった。
「おはようございます、マモル様♡(※お堅い側近としての、これ以上ないほどお上品で凛とした美少女ボイス)」
朝一番から、トトトッと足音を立ててトビラの大穴から部屋に当然のように侵入してきたのは、人間の少女人形の姿に変身したエルシエラだった。
しかも、彼女の後ろからは、同じく人間の姿(美少女形態)に完璧に変身して衣服を綺麗に着こなしたゼフィラ、ガルダ、デメト、ネレイダの一族の娘たち幹部4頭が、ワラワラと大集結してその不気味な大穴から一斉にゾロゾロと部屋の中へ侵入してきていたのだった。
(ひえええええええッ!? 朝一番から俺のプライベート密室ベッドが100%完璧に不法侵入(満員御礼)されてんじゃねぇか!!!
大工のトカゲども、早く俺の部屋の防衛線トビラを修理しやがれェェェ!!!)
俺が巨大な漆黒トカゲ姿のまま毛布の中で白目を剥くなか、エルシエラ様はこれ以上ないほどお堅い真面目な顔で、すれ違い大違いの絶対ルールをカチッとロックして告げてきた。
「マモル様、昨日のあの最高級百足を巡る一族の重婚ブーケトス殴り合いデスマッチの結果、わたくしたちメス5頭の【第一王妃(ハーレム本妻枠)の序列】が厳正なる肉弾戦の仕様により、完全に決定承認されましたわ♡」
横にいるガルダちゃんやゼフィラちゃんたちが、ギチギチと爪を噛み締めながら、これ以上ないほど悔しそうなヤンデレハイライト消滅顔をしている。
「まず、あのムカデを巡る乱戦を力任せに完全制覇したわたくしが『序列第1位』。以下、それを横からハッキングしようとしたゼフィラが『第2位』、顔面に直撃したガルダが『第3位』、昨夜秒速でノックアウト脱落したデメトが『第4位』、ネレイダが『第5位』となりました」
「あ、あぁ、うん……(※あまりのバカバカしさに元日本人としてドン引きして頷く)」
「――それではさっそくですが、本妻の権利の仕様発動として、朝一番の濃厚な交尾をお願いいたしますわ♡」
「しねえよバカヤローォォォオオオ!!!(※ブチ切れの漆黒トカゲ特大フシュゥゥツッコミ)」
俺がベッドの真ん中で絶叫のツッコミを噴き出すと、エルシエラは微塵も動じず、大賢者のような超真面目な顔のドヤ顔のまま理詰めの脅迫を仕掛けてきた。
「マモル様、これは一族の一国家を繁栄させるための『王としての責務』です。贅沢を言わず、早く王としての責任を果たしてくださいまし」
そのあまりにも正論らしい凛とした格好良さに、元日本人高校生としての俺の常識人脳が一瞬押されそうになるが、アンチ爬虫類脳細胞がブチ切れてキレ味抜群の反論をブッ放した!
「王の責務なんか知るか!!! 俺、好き好んでこんな巨大な漆黒トカゲの王様に転生したわけじゃねぇんだよォォォ!!!」
「マモル様、この世界のどの国の王も、好き好んで王になった者はおりませんわ。王として生まれた者は、どれほど過酷な業務(卵100個産みつけ)であろうと、その責務を果たさねばなりません」
「他の人間の国の呪われた王子様や王様はな、朝一番の交尾の相手が爬虫類じゃねぇだろォォォオオオ!!!(※魂の大号泣絶叫ツッコミ)」
「贅沢を言ってはいけません。ご覧なさいマモル様、みんなピチピチの健康でツルツルな国宝級のトカゲ娘(美少女姿)ですよ? さあ、ではさっそく、ありのままの共同作業を始めましょう♡」
エルシエラはお堅いお上品令嬢としての着ていた服をその場に豪快にバサバサと脱ぎ捨て、服の概念をすべて光の彼方にオフにした完全なる全裸姿になってベッドの上の俺へ向かって真っ正面から突撃してきたのである!!
(適当な王の超理論を笑顔でブッ放して人間の姿の全裸でベッドに突撃してくんじゃねぇよ!!!)
俺はブチ切れ、巨大な漆黒の前足で、全裸で迫ってきたエルシエラの身体をガシッ!!!と抱きかかえるなり、トビラなんて存在しないため、そのままポッカリと空いた大穴から廊下のガレキの山へと豪快にノータイムで外へブン投げて完全物理排除をキメたのだった!
だが、トカゲヒロインたちの重婚ハーレムへの猛攻は、1位が排除されただけでは終わらない!
「よし!!! エルシエラ(1位)があの大穴から廊下へ強制退場したってことは、今ここからアタシが【繰り上げ第1位】よォォォ!!!♡ さあマモル、アタシのこの愛を受け取りなさいよッッッ!!!♡」
風のツンデレツインテ・ゼフィラちゃんが、瞳のハイライトを完全消滅させ、着ていた衣服を神速でバサッと床へ脱ぎ捨てて全裸姿へと変身をキメると、そのままベッドの俺へ向かって全力で突撃してきた!
「何でそうなるんだよ!!!」
ゼフィラ(全裸)を両前足でガシッと掴んで、大穴から廊下のガレキへノータイムでポイッと2頭目排除!
「次はウチの繰り上げの番っすよォォォ!!!♡ マモル様、ウチの初めての交尾を今すぐここで執行するっすゥゥゥ!!!♡」
人間の姿のまま待機していた火の部族の脳筋ギャル・ガルダちゃんが、即座にその場で着ていた服を豪快にブチブチと脱ぎ捨てて全裸姿へと変身をキメると、そのままベッドの俺へ向かって猛烈に突撃してきた!
「だから全裸でシステム登録してベッドに突撃してくんじゃねぇよ!!!」
ガルダ(全裸)をガシッと掴んで、大穴から廊下のガレキへ向けて豪快に特大ホームランでブン投げて3頭目排除!
「あらぁ〜♡ 3頭とも綺麗に退場しちゃったから、次はアタシの繰り上げの番ねぇ〜♡ さあマモル、お姉ちゃんの胸の中で優しく卵を産ませてねぇ♡」
土の部族のデメトが、穏やかな笑顔のまま着ていた服をふわりと床へ脱ぎ捨てて全裸姿に変身すると、包容力マックスの肉体でベッドの俺へ向かってしなやかに突撃してきた!
「うおりゃァァァッ!!!(※顔面完全に白目)」
デメト(全裸)の豊満ボディを両前足でガシッと抱きかかえるなり、大穴から廊下のガレキへノータイムで外へ放り投げて4頭目排除!
「……はふぅ。邪魔者は、全員排除されて……やっとアタシとマモル、2人きりの濃厚な密室になれましたね……♡ さあ、朝の交尾で濃厚に溺れましょうね……♡」
最後に取り残された人間の姿のまま静かに佇んでいたネレイダが、物静かで底の知れない低体温ボイスのまま、着ていた衣服を粛々と床へ脱ぎ捨てて全裸姿に変身すると、ベッドの上に当然のように突撃してきた!
俺は何も言わずに、ただ何が起きたのか一瞬脳細胞が理解できず、光を完全に消滅させたバキバキの死んだ魚の目のまま、ネレイダの全裸を両前足でガシッと掴んで、大穴から廊下のガレキの山へノータイムでゴミ分別感覚でポイッと外へブン投げて5頭目完全排除!
ドササササササササッ!!!
「「「「「きゃあああああっ!?!? マモル様の、ウチらを傷つけないように全裸のまま大穴から廊下のガレキの山へ順番に丁寧にブン投げる最強の野生の男らしさ、最高にマジでリスペクト(ガチ恋バフ限界突破大歓命)ですわァァァーーーッ!!!♡」」」」」
廊下のガレキの山の中で、全裸のまま折り重なってトカゲ姿に戻りながら悶絶しているヤンデレトカゲ娘たちの不気味な咆哮(フシュゥゥフシュゥゥ♡)を100%無視すると、俺は大トカゲ姿のままドスンとベッドへダイブし、毛布を頭まで深くくるんだのだった。
朝一番からどっと過労死寸前の精神的即死疲労を全身にチャージさせられた布団の暗闇の中で、俺は(大工のトカゲども、頼むから今日の昼間の村へのお買い物デートに出勤する前に、俺の部屋の防衛線ドアを神速で直してくれェェェ!!!)と神に祈りながら、特大の二度寝(不貞寝)をきめこむのだった。
俺の隠密スローライフは、人間の姿のまま24時間過ごせる無敵のバッテリーを手に入れつつも、大集落の朝一番では『序列繰り上げ全裸天丼サバト大騒ぎ』という、もはや誰もコントロールできない新ステージの荒波へと、容赦なく突き進んでいくのだった。
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(次回更新:明日18時40分!)




