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第59話 神殿全裸大戦と、涙目の泥沼ステルス潜水

「マモル様……♡ さあ、お待たせいたしましたわ。わたくしたち、マモル様のお好きな【人間の姿(※完全なる全裸姿)】になりましたわよ……♡ タイムリミットを迎える前に、さあ、今すぐここで神聖なる卵100個のサバト(交尾)を全力で執行いたしましょうねぇ……ッ!!♡」


現実の光の神殿の最奥。

すべての元凶である世界最高神の申し子ココアの放った、敵への最高位の強化魔法【安産多産の祝福(産卵魔力1,200%ブースト)】を直撃で浴びた、銀髪の超絶美少女姿のエルシエラを筆頭とするトカゲ娘5頭の軍勢。


彼女たちは、服の概念をすべて光の彼方へ置き去りにした【完全なるありのままの全裸姿の美少女ハーレム】へと大復活ポップアップをキメると、ルビーの瞳のハイライトを完全に消滅させ、お腹を愛おしそうにさすりながら、聖なる白いクッションの上の俺(草壁守・大トカゲ姿)へとじりじりと逃げ場のないガチ夜這い包囲網を狭めてきた。


普通の男(前世の18歳の高校生)なら、目の前の国宝級の全裸美少女たちの肉体にそのまま流されてラッキースケベをご褒美として満喫するところかもしれない。

だが、俺は、大の、筋金入りの爬虫類アンチ(トカゲ大嫌い人間)なのだ。


(見た目はどんなに目の保養な美少女に変装していようが、中身はアリアちゃんの2倍近い質量を誇る、ゴツゴツした凶悪なトカゲの壁じゃねぇか!!!

誰が24時間、全裸の怪獣5頭に上になり下になり物理的にマウント取られて押しつぶされる、オスとしての寿命と骨格を粉砕するような地獄の絶倫産卵セットに付き合うか!!!

お前ら全員、服を着ろ!! 隠せェェェーーーッ!!!(※涙目の特大フシュゥゥツッコミ))


「フシュ、フシュゥゥゥーーーッ!!!(誰が産ませるかバカヤローッ!!! ココアのお墨付き(大義名分)を得たからって神聖な神殿の床の上をポルノ産卵会場に変えてんじゃねぇ!!!)」


俺はトカゲの短い手足でクッションの上から泥縄にローリングダイブをキメると、全裸の美少女5頭の手が俺の漆黒のウロコ肌に触れるコンマ数ミリ手前の隙をすり抜け、昨日と今日で2連続で粉砕しっぱなしの大理石のトビラの大穴から、不気味な森の奥へと向かって全速力の隠密ダッシュで大敗走を開始した。


「待ちなさいよマモルッ! 人間の姿のまま20個産んであげるって言ってるのよッッッ!!!(ゼフィラ・風)」

「マモルを救うため(※ベッドへの突撃権)なら、アタシの火の部族の根性で秒速で産み落としてみせるっすよ!!♡(ガルダ・火)」


「フシュゥゥゥーーーッ!!!(来んな来んな来んな!!! 全裸の超絶美少女5頭がもの凄い地鳴りと土煙を立ててマッハの速度で森の木々をなぎ倒しながら全裸で追いかけてくるって、絵面がお色気ハーレムじゃなくて完全に『ジュラシック・パークの肉食獣の暴走バイオハザード』なんだよ!!!)」


森の木々を物理的な質量でへし折りながら猛追してくる全裸の怪獣(※見た目は美女)5頭。

俺は必死の形相で不気味な森を激走し、なんとか大集落の広場へと逃げ戻った。……のだが、広場にはさっきの内ゲバでウロコを逆立てて浮き足立っている一族の若い一般メスたちがまだウジャウジャと残っていた。


「あ、マモル様が全裸の幹部娘さんたちにハグ(ホールド)されながら走っておられるわ!!♡」

「ウチらも卵1個分の夜間残業に参加するっすよォォォ!!!♡」


「フシュゥゥゥーーーッ!!!(チャンスなんか1ミリもねぇよバカヤローッ!!! ハーレムの分母をこれ以上拡大すんじゃねぇよォォォ!!!(※涙目の大号泣クレーム))」


一般のトカゲ娘たちまでが「卵1個お裾分けしてっ!♡」と津波のように押し寄せてきて、前方は一般メス、後方は多産バフがかかった全裸美少女5頭という、逃げ場のない360度完全包囲の絶体絶命を迎えた。


(……くっ、だめだ!! 前も後ろもトカゲ(メス)しかいねぇ!!

人間の姿に擬態して人間の村へ逃げ込んだら、この暴走した5頭が人間の村にまで全裸で地響きを立てて大進撃して、村が物理的に更地消毒される!!!

トカゲ大嫌いな俺が、こんな生臭い大集落の中で、アイツらのヤンデレ索敵魔力レーダーをかいくぐれる場所なんて――)


極限の1秒のなかで、俺の隠密脳細胞が弾き出した、最悪で唯一無二の逃げ場。

それは、大集落の横を流れている、ガチトカゲたちが毎日泥浴びをしている不衛生な泥沼(ドブ川)だった。


「フシュゥゥゥッ!!(背に腹は代えられん、泥縄セーープ!!!)」


ザブブーーーッ!!!


俺は涙目で血涙を流しながら、漆黒の2.5mの巨体を、生臭い一族のドブ川の底へと豪快に潜水させたのだった。

トカゲ大嫌いな俺が、自らトカゲの泥沼の中に全身をドロドロに汚して潜水ステルスをキメるという、この上ない精神的即死拷問。


水面からトカゲの鼻先だけをほんの数ミリ突き出し、ブクブクと泥の泡を吐きながら息を潜める俺の頭上を、「あれ? マモルの覇気がどこかに消えたわ?」「どこへ行ったのかしらぁ?♡」と、全裸美少女5頭と一般トカゲたちの足音がドスドスと通り過ぎていく。


キアラちゃんとのキスを100日間連続で我慢するはずのタイムラインの防衛線が、朝一番からの全裸サバト大戦のせいで物理的にドロドロの泥まみれになるなか、俺の隠密スローライフは、この後、丸一日中この不衛生な泥沼の中で息を潜めてキアラちゃんとの約束をガチですっぽかすハメになる悲劇の強制お留守番という、もはや神様でも誰もコントロールできない泥縄日常サスペンスへと、容赦なく突き進んでいくのだった。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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よろしくお願いいたします!

(次回更新:明日12時20分!)

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