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バニラの甘さは危険な甘さ  作者: 島の住人
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女湯2



お風呂専門のパートは来ている。それでも人手が足りない。


お客を風呂へ入れるには、入るお客を浴室へ連れて来る者がいり、脱衣場で服を脱がせて洗い場へ渡す者がいり、洗い場では洗う者がいり、浴槽から上げたあとは、拭いて服を着せる者がいり、服を着せたお客を連れて帰る者がいる。


今日は、そのどこかが抜けているのだろう。


紗希(さき)は洗い場へ入った。


彼女は四月に入社して、七月以降は独り立ちした前提で働いている。三か月間も先輩職員達が教えたのだからと、会社は勤務表の上でも人員の一人分に入れている。


一人分の仕事をするかどうかとは別に、勤務表を見れば一人分だ。


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