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誓いの果て  作者: のの
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33/77

理解を得るために

 重苦しい空気のなか、ベリンガーが話し始める。


「何を言っても、君たちには信じてもらうことは難しいかもしれない。死人に口無しと言われれば返す言葉もない。ただ、私はキアラを愛していた。」


 キリウェルが、口を開きかけたのでテオグラートは手で制した。


 テオグラートは、キリウェルを見る。


 今まで思ったことがなかったが、キリウェルも、もしかしたら母上に好意を抱いていたのだろうか。


 テオグラートは、ベリンガーに向き直る。


「母上から、コッツウォートを出ようと言われていた。」


 テオグラートの言葉に、キリウェル達は驚愕の表情を浮かべていた。

 今回の事件で、駆け落ちを拒んだキアラ妃をベリンガーが殺害したと思っていた。

 だが、テオグラートを入れた3人で話し合い、コッツウォートを捨てようとしていたのかと。


 テオグラートは、膝の上に置く自分の手を見つめながら話し始める。


「でも、僕は断った。」


 キリウェル達は、自分達も気づかないうちにほっと息をはいていた。


「僕は、コッツウォートの王子であり、第三所領を預かる責任がある。母上の子供であると同時に、僕は僕の人生を歩み始めているから。」

 テオグラートは、キリウェル達を見た。


「キアラも、分かってはいた。テオが王子としての自覚を持ち、第三所領のために働いていることを。だが、私達には行動を起こす必要があった。とにかく一刻も早くコッツウォートを出て、西に向かわなければならなかった。」


 ベリンガーが話し、テオグラートが補うように、ベリンガーの知らない部分を話す。

 お互いの話しをつなぎ合わせて、たぶんそうだろと予想も含め、真実にたどり着こうとしていた。




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