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事件解決への一歩

俺が頭上に浮かぶ小さい生き物...精霊をみれるのには理由がある。それは...ステータスをみせた方が早いかもしれない


名前 タクマ・スズキ 18歳

レベル Error

種族 人族(男)

HP ???/???

MP ???/???

筋力 ???

防御力 ???

素早さ ???

魔力 ???

魔法防御 ???

〈ユニークスキル〉

・成長・全属性適正・アイテムボックス・並列思考


〈スキル〉

・火魔法level5・水魔法level3・風魔法level3・土魔法level3・雷魔法level5・光魔法level2・精霊魔術level2・鑑定level7 ・解呪level8

・無詠唱・夜目・気配遮断level7・回復魔法level5・気配探知level8・魔力探知level8 隠蔽level4・転移魔法level3


〈称号〉

・異世界人

・影に潜む者

・精霊に求愛されし者



子供達の願いを叶えるために習得した新たな魔法の中に精霊魔術がある。習得条件は精霊に認められること。詳しい話はまた後にして俺が精霊をみることができるのはこの魔術のお陰だ。


精霊魔術level2

・精霊召喚・精霊眼


精霊魔術で習得できるのはこの2つだけ。精霊召喚は契約した精霊を呼び出す魔術。精霊眼は術式を瞳に宿すことで精霊をみることができる。他に習得した魔法は追々話すことにしよう...別に面倒くさいからではない...決してない...


 そんな訳で今なお俺の髪の毛を引っ張っている奴を視認できるんだが、お陰でイライラゲージが絶賛上昇中...いっそ魔法で灰にしてやろうか。


 「ねぇもうそのへんにしときなよー。さすがにバレちゃうよー」

 「平気だって!どうせ見えてないんだから!」


 側にいる精霊は気が弱く内気な性格にみえる。仲間でいうところのイリナに似ている。もう一人は間違いなくリコだろう。それにしても言動からしてこいつは姿が見えないことをいいことに今まで好き勝手やっていたのだろう...


 「電光石火(小)」


 全身に雷を纏う。威力は抑えたから静電気並の痛みしか与えられないけど充分だろう。俺の髪に触れていた、いたずらっ子な精霊は反応することも叶わず雷をまともに受けてしまった。体に力が入らないのか、頭上で浮かんでいた精霊はバタリと地に伏せた(死んではいない)...制裁完了


「なにかバタリと落ちた音がしませんでしたか?」


耳のいいテイラは僅かな音でも聞き取れる。獣人であるアイリスも雫ではない何かが落ちた音を聞き分けようで、耳をピクピクと動かし音の発生源を探っている様子。本人は俺達に気づかれないように注意しているようだけど、耳の動きでバレバレだ


制裁も済んだことだし、ここでネタばらしといこう。みんなにこの場所には精霊がいること。そしてその精霊が悪戯を働いていたことなど...


 「それに気づいたタクマさんは、それを利用してイリナさんに悪戯してたってことですか?」


 あれ、そこは話していないのに何故バレているのか。ジト目のテイラに顔を合わせないように気をつけながら話しを進める。


 「その精霊なんだが...そこに倒れている」


 そう言って、指先を地面に向ける。精霊眼を持たないみんなには見えていないが、そこには俯けに倒れた精霊と、それを心配して背中を揺らす精霊の姿があった。因みに俺が精霊を見れるのは既に知られている。どうやって見れるようになったのかは曖昧にしているけど


 「精霊になにかしたのですか?」

 「ちょっと制裁をな」


 そんな会話をしていると俺達と同じく観光にきた老人(おじいさん)が話かけてきた。杖を使いゆっくり歩み寄ってくる。一応警戒のために【気配探知】と【魔力探知】を発動しているが問題はなさそうだ、鑑定を使えば詳しい相手の情報を見れるが、その必要はなさそうだ


 「いま精霊のお話を...あなた様は精霊がみれるのですか」

 「いやいや本当に精霊がいるのかなーって。ほらここ精霊達の遊び場なんていうじゃないですか」


 お爺さんには申し訳ないが、面識がない人間に自分のスキルを易々と明かす訳にはいかない。俺の秘密を知って何かの事件に巻き込まれても助けるのは難しい。俺は一般人ではないのだ。神によってこの世界に呼ばれ強力な力を手に入れた人間。そこは自覚しなければならない


 老人は「そうですか...」と残念そうな顔をした。もしかしたらこの人は精霊(ポンコツ)の姿を見たのかもしれない。いや...俺達に聞いてくることを考えると精霊眼を所持しているとは考えにくい。姿は見えずとも別のスキルで精霊を感じ取るスキルがあるのかもしれない


 「おじいさんは精霊を見たことがあるんですか?」


 イリナがじいさんに話し掛けると足を止め振り返った。純粋なイリナからの質問なら疑うことなく答えてくれるだろう。ナイスだイリナ!と心の中で褒めた


 「いえ。少しお聞きしたいことがありまして」


 もうすぐ一年になりますかと前置きしたあと、じいさんは語り始めた...この時「これ長くなるやつですかね」と聞かなかった俺は偉いと思う。


 じいさんの話しをまとめるとこうだ。じいさん...クレットさんにはハイネさんという妻がいて、結婚記念日に二人でここを訪れていたそうだ。「そうだ」というのはもう二人でここを訪れる機会を永遠に失ってしまったから。それは妻が何者かの手によって殺されてしまったらしい。相手の手掛かりは一切なく分かっているのはこの場所で殺されたということだけ。そして、この場所には精霊が住み着いてるといわれている。もしかしたらその精霊なら何か知っているかもしれないと思い毎日ここに通っているそうだ


話を聞き終えたことで俺が思ったのは見えない者を何故そこまで信じられたのかということ。約一年もの間毎日足を運んでは本当にいるかも分からない精霊に会えることを信じられたのか......いや、信じたのではなく信じたかったのだろう。それほど妻であるハイネさんを愛していたのだろう...


傍にいる四人は涙ぐんでいたが、俺は一人思考を巡らせた。冷たいと思われるだろうが、クレットさんの力になるには共感することではなく状況を把握することだ。生憎、人と関わった経験が少なく、こういう時クレットさんに掛ける言葉が見つからないというのもある...情けないとは思うが今は自分の出来ることをしたいと自然に思っている自分がいた


さて、この事件を解決するためには地べたにいる精霊に話をきくのが手っ取り早いのだが、クレットさんが話を進めていくにつれ、二人の表情が変わっていった。どうやら思い当たることがあるらしいが、その表情は恐怖そのもの。


「(お前達、何か心当たりがあるんだろう。話してくれないか)」


精霊を見ることができる精霊眼にはもう一つ視認した精霊と意思の疎通ができる力がある。その力を使い内気な精霊に問いかけてみるが返答はない。次に悪戯好の精霊に同じ質問をしてみるがこちらも同じ結果だった


無理に話を聞き出すこともできなくはないが、こちらの都合で危害を加えることはしたくない


危害を加えず話を聞き出すにはどうしたらいいのか...悩んだ末に導きだした方法は同じ精霊に話を聞いてもらうこと。同じ種族なら話しやすいかもしれない


「(あまり呼びたくはないんだが...仕方ないか)」


仕方なく...本当に仕方なく召喚することに決めた。隠蔽スキルを用いて術式を見えないように工夫をしてから発動する


空中に術式が描かれ、その中心から精霊が姿を表す。魔力でてきた七色の衣を纏ったその姿は二人(ほか)の精霊とは異なり、より上位の存在であることがわかる。そんな精霊が目を開き発した言葉は...


「あ!やっと呼んでくれたわね!もしかしてやっと私をお嫁さんにしてくれる気になったのかな!もうそうならそうと早く言ってよね!ア・ナ・タ!」



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