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魔物進行2

不定期です

 名前 究極巨人アルティメットゴーレム

レベル500

種族 魔族

HP 9999/9999

MP 1600/1600

筋力 4200

防御力 9999

素早さ 100

魔力 800

魔法防御 1000

〈ユニークスキル〉

・巨人創造・巨人支配

〈スキル〉

闇魔法level5・全属性耐性level8・状態異常無効・硬化

〈称号〉

・巨人の覇者


 ステータスを見る限りこいつは先程の骸骨と反対で近接戦闘に長けている。こんな奴に掴まったら人間など即死だろうな


 何度も相手の攻撃を躱しながら人間でいう肘、膝、肩、腰の関節部分を狙い切りつけていくが効果がない。もういっそ俺が思いっきりぶん殴ったほうが早いのではと思ってしまう


 すると魔剣からイメージが流れこんできた

 

 「へぇそんな事ができるのか」


 魔剣の指示通り、刀身に影を纏い先程のように関節を狙って切りつけた。すると今度は弾かれることなくまるで豆腐を切るかのように簡単に切断できた


 「おお!簡単に切れた!...って何で最初から教えてくれなかったんだよ!」


 魔剣に苛立ちを覚えながら、その思いを巨人にぶつけていく。用は八つ当たりだ。魔法の同時発動しながら影を放出し、それを維持しなが動き回るのはとても集中力が必要だ


 「舐めるなよ人間が!」


 相手は全身に邪悪な魔力を纏うと切断した腕が元通りになっていく。これを見て他の奴は絶望を味わうだろう。しかし俺はチャンスと考え、相手の太い腕の上を走り抜き首に狙いを済ませ横なぎに振るった


 勢いはとどまることをしらずそのまま首と胴体を切り離した。すると究極巨人は後方へと体勢を崩した。これで終わるなら苦労はない。その後も手を抜かず魔剣を振り続け全ての関節を切り離し、さらに切り刻んでいく


 すると相手は体の構成を解き土へと戻る。奴の体は鉱石と魔力の塊。ということはああやって体を自由に形成、分離ができるんだろう。だとしたらそれを成すための本体...核が何処かにあるはずだ。只の巨人のようにあの丸い核が!


 そしてその核は恐らくそれ程大きくはない。予想だが掌に乗るくらいだろうか。【魔力感知】だと奴が広範囲に放出してる魔力が邪魔をして詳しい位置を把握できないが逃げた訳ではなく未だに俺の辺りに潜んでいる


 【気配探知】スキルで敵の詳しい位置を把握する。奴は俺の位置から1m程の所に潜んでいる。その気配をさらに鮮明にしていくと、一際強い気配を感じさせる小さないものを捕えた。魔力の質が同一なため奴の一部であることは間違いない


 「(問題はどうやって攻撃するかだが)...ん?...なるほど」


 策を考えていると再び魔剣からイメージが流れる。魔法を全てキャンセルし意識を集中する。影を纏わせた刀剣を地に向ける。魔力を消費させもっと纏う影の量を増やし、それを全て切っ先に集め圧縮する。そして地へと勢いよく突き刺し一際強い気配を感じさせる部分に向かって一気に放出する


 すると影はレーザーの様に切っ先から標的へと放出された。直後、その衝撃が轟音と共に辺りの地が吹き飛ばし俺を中心に大きなクレーターを生じさせた。その範囲にいた魔物達は衝撃で吹き飛んだか塵とかした


 「パリーン!」


 地ではガラスが割れたような音が生じ、それと同時に奴の魔力が薄れていった。それが完全になくなるころには衝撃が収まり視界が鮮明になっていた


 「はぁ...はぁ...こりゃ腕への衝撃が半端ねーな」


 魔剣を握っていた右手は力が入らずプルプルと震える。回復魔法を使ってみるが震えは収まることはなかった。ただ力は入るようにはなったので魔剣を握り直すがこれでは剣を振るっても本来の切れ味がだせないため仕方なくアイテムボックスへと収納した


 利き腕が使えない以上尽きることがない魔力を使って攻撃を続けることになるのだが。まずは先程の青炎花などの魔法攻撃を再開する。しかしこれでも若干相手側の増殖スピードの方が上回っており、数は増えているのだが最前線にいる魔物を優先的に屠っているため進行は止めている


 やはりいくら強力な魔法を何発も放てると言っても一人では手数がたりない。かと言って周りには味方などおらず相手が寝返ってくれる訳でもない


 そんなことを考えていると、ふと骸骨の死骸が目に入った。そして魔力だけで形成された蝙蝠やら狼の存在を思い出す。会話ができるほどの知能は持っていないだろうが命令を聞き従うほどの知能を持ち、それを行動に移せる。まるで生きているかのように。魔剣もそうだ。魔力を保有しているからなのかまだ断言はできないが只の剣ではない。ちゃんと意志がある


 「魔力だけで生物を...」


 そこでヒュオラのあの言葉。「魔法はイメージ」の本当の意味...そして魔法が最高レベルに達した時に取得できる「○○創造」


 「完璧とは言わないが...何となく分かった気がするよ」


 確証はない...でもやれるという自信が湧いてくる。震える右腕を左腕で掴み目を瞑りイメージする。イメージするのは魔力で形成され俺の命令を忠実に守る狼。


 「火魔法創造...火焔フレイムウルフ!」


 俺の側で炎が上がる。その炎は段々と形を成していく。最終的には体調1m以上体高80以上程の炎で形成された狼となった。メラメラと炎を上げ「グルル」と唸りを上げる。成功したことを確認し同じ要領で次々に数を増やしていく。20体程増やした辺りで命令をくだす


 「お前達に命令する...敵を排除しろ!」


 「「「ウォーーーン!!!」」」


 命令を下すと遠吠えをし、一斉に標的へと駆け抜けていく。敵を捉えると牙を使ってかみ砕いていく。その時、ジュウーー!っと熱しているような音を生じさせている。中には爪を使って引き裂こうと攻撃したり、口から火を放出する個体もいた。敵の攻撃を受け、その部分が喪失するがすぐに再生する


 狼達は俺の魔力と繋がっている。そのため俺の魔力が尽きない限り再生し続けるようになっている。そして俺の魔力量は底を知らない。つまり事実上狼達は何度でも再生し続けるということだ


 「これならいける!」


 その後も「火焔の狼」の数を増やし続け同じ命令を下していく。これで状況は一転するはずだ。相手は手下を失ってもまた創造させているが、こちらは増え続ける一方で長期戦になればなるほど有利になっていく


 しかし俺は時間を掛けるつもりなど毛頭ない。俺はいつもの生活に戻りたいし維持したい。だからこうやってその妨げとなりえる相手を排除するために力を振るっているのだ。それにヒュオラの件もあるしな


 そんな思いを抱きながら俺はこの戦場に立っている



 自らの闘系を鍛え上げるための修行をして3日が経過した。三人はそれぞれ違う場所で修行を行っている。といってもギリギリ視界に入る程の位置で、時々成果の程を話したりアイリスと模擬戦をしたりと着々と力を付けている


 アイリスは闘系で視覚を強化し二人の成長ぶりを時々観察していた。そして、追い抜かされぬよう闘志を燃やし修行に励む。アイリスの闘系は既に熟練度が高い。格闘術のレベルも高く戦闘経験もそれなりにある。その実力は上級冒険者に匹敵するだろう。それでも闘系の存在を知らないタクマと戦って勝てる気など全く起きない。それ程の実力があると闘系を使ってハッキリしている。しかし、このまま立ち止まっている訳にもいかない。具体的な修行は未だに決まっていないが、まずは体を動かし戦闘の感覚を取り戻すことにした


 リコは魔法の性能を上げることができる触覚を集中的に鍛えることにしていた。味覚は正直鍛える必要性を感じていなかった。それでリコの修行は触覚を鍛えることと魔法のオリジナル化の開発だ。リコはユニークスキル【スキル加速】を生かすため触覚を鍛えようとしているのだが、使える魔法は生活魔法という戦闘に不向きな魔法しか覚えていない。新しく魔法を覚えようとしてもそんなすぐに覚えることは出来ない。それで一度アイリスに相談したのだが、その時「魔法のオリジナル化」の提案をされた


 魔法のオリジナル化とは、ある魔法に手を加え新たな魔法を作成することだ。しかし大きくその魔法を変えることは出来ず、作成できたとしても元の魔法より性能が低く消費する魔力が多いという魔法が出来る可能性が高いという。そのため実践で使えるオリジナル魔法を完成された者は決して多くはないらしい


 それでもやるだけやってみることにしたリコは闘系を鍛えつつ頭を悩ませていた


 テイラは聴覚を鍛えるため横になり目を瞑り意識を全て聴覚に向けていた。木々の葉を揺らしながら通り過ぎていく風の音や、アイリスが地や木を蹴り上げ激しく動いている音、何かを考えているのかブツブツと独り言を言っているリコの声


 そんな様々な音や声に耳を傾けている間にいつの間にか眠りについていたことは二人には内緒だ





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