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魔物進行

不定期です

 魔族の領域は人族が住む環境とは全く異なり森や海がなく、草木が枯れただ広大な地が広がっている。そして、その先には大量の黒い影が密集し徐々にこちらに近づいてきていた


 目を凝らせばその影の正体が明らかになる。人と同じ構造はしているが脂肪や筋肉、臓器などは存在せずただ骨だけの魔物・・・骸骨スケルトンだ。その他にも様々な魔物らしき姿を確認出来るが集団6割程がスケルトンで占めている


 「スゲー数だな...軽く一万を超えてやがる」


 取り敢えずスキル【気配遮断】を使用し、発見される前にアイテムボックスからマントを取り出し装着する。フードを深く被り顔を見られないようにする...あとで仮面でも買っておくか。戦闘前の準備も済みいざ敵の正面へと転移した


 転移した先で待っていったのは大量のスケルトン達...まぁそこに転移したのだから当たり前なのだが...

 俺の姿を捉えると、相手の進行が止まり多くの視線が向けられる。どの視線にも殺気を感じさせるが気にせず話し掛けることにする


 「初めまして皆さん。俺は君達に聞きたいことがあってきたんだが...話分かる奴いないか?」


 目の前の視界は全て骸骨で埋め尽くされており、こいつらはどう見ても話が通じる魔物ではないだろう。まず骨だけで歩いてるのが不思議なのだが。それに俺の姿を捉えて足を止めたあたり、ある程度意志があるのだろう


 「何者だ・・・ワレらの進行を・・・妨げるとは」


 少しすると黒い霧のようなものを発し黒いローブを纏った奴が表れた。こちらも全身骨だが雰囲気というかオーラというか明らかに後方にいる魔物達とは違う。こいつがこの軍の親玉だろうか...あと言葉の間だに謎の間があるのか気になる


 「あんたがこの軍の親玉か?」


 「親玉・・・ワレもこの軍の・・・一部でしかない」


 こいつが親玉じゃないのか...それでも幹部クラスなのは間違いないだろう。【気配探知】【魔力探知】で分かる限りだとこいつと同じ奴が3体はいる。そしてそいつらを超える魔力をもつ存在が一体...こいつもかなりの魔力を有しているんだが...そいつらが霞むほどの存在感を放っている


 「(間違いなくこいつが親玉だな...鑑定)」


 名前 骸骨王

レベル500

種族 魔族

HP 2500/2500

MP 8250/8250

筋力 180

防御力 1600

素早さ 250

魔力 8000

魔法防御 9999

〈ユニークスキル〉

・骸骨創造・骸骨支配

〈スキル〉

・闇魔法revel5全属性耐性level8

・無詠唱

〈称号〉

・骸骨の覇者


骸骨王スケルトンキングね...いいステータスだ」


 「ほう・・・ワレの正体を知り・・・恐怖すら感じぬとは」


 まぁ今まで出会ってきた中でも最強の存在だろう。そんな奴があと3体とそれ以上の存在が1体...こんな奴を相手に出来る人間がいるのだろうか...俺以外に


 アイテムボックスから魔剣エクスレイドを取り出した。これを使うのは久しぶりだな柄を握ると魔剣が何故か怒っているようなイメージが流れてくるんだが...取り敢えず謝っておこう...スマン


 「さて話が分かる奴が出てきた事だし聞きたいことが」


 「会話など不要・・・朽ち果てるが良い」


 骸骨王のない瞳が赤く光ると後方にいた骸骨達が動き出した。これがユニークスキル【骸骨支配】の能力だろうか。その後、骸骨以外の他の魔物達にも動きがあり俺を無視して進行を進めようとしているようだ


 「させるかよ...青炎花 」


 発動すると上空に蒼い炎が出現しそのまま降下していく。その炎が一体の骸骨に当たるとまるで花火のように辺りに爆散した。それは辺りの骸骨を巻き込んだ。巻き込まれた骸骨は蒼い炎に包まれ、それは体が灰と化すまで燃え尽きることはなかった


 雷魔法はどの魔法よりも速さがあり威力も申し分ないが広範囲攻撃には向いていない技ばかりで、こういう時は火魔法の方が有効的だ。因みにこの魔法は俺が洞窟に行った時に試し打ちしておいた...まぁ標的にした魔物の素材は灰になってしまい使い物にならなくなったが...


 爆散した炎もまた爆散を繰り返し骸骨を灰と化している姿を見た骸骨王は驚愕し...って骨しかないから顔は変わらないか。まぁ気にせず青炎花を発動し続け骸骨を灰と化していく。骸骨王は魔法耐性が強く炎を浴びても燃え尽きることなく炎が消失した


 「ほう・・・凄まじい力だ」


 骸骨王が何か言ったようだが気にせずに攻撃をし続ける。今では骸骨以外の魔物にも被害を及ばし始めた。すると幹部クラスの3体がこちらに近づいてくる


 気配探知で3体の気配を感じている隙に骸骨王は黒い霧に覆われ姿を消した。気配を探ってもスキルの射程外にいるらしく気配を感じられない。そして気配を探っていると段々と魔物の数が増えていることが分かる


 「あいつスキルで骸骨の数増やしてやがるな」


 恐らく骸骨創造の能力だろう...なるほど通りでこの軍の大半が骸骨な訳だ。それに骸骨達の魔力が強くなっていることから身体強化も出来るのだろう


 「やろう面倒臭いことしやがって...話は隊長にでも聞くとして絶対屠ってやるからな!」


 電光石火を発動しエクスレイドで切り伏せていく。勿論青炎花の攻撃も続行しながら。そして爆炎弾も発動する。この魔法は弾丸のように飛んでいき着弾すると爆発する。青炎花の下位互換のようなものだろうか


 暫く骸骨達を切り伏せていると地面から3mを超える魔物が現れた。こいつも人間のような形をしており、体は石や鉱石で出来ている。胴体の中心には大きな丸い鉱石が埋め込まれている。鑑定を発動し調べてみるとこいつの名前は鉄人巨人アイアンゴーレムというらしい


 さらに蝙蝠やら狼のような魔物の姿も捉えることができた。そいつらは魔力で形を成しているだけで、魔物ではなさそうだ。鉄人巨人は太い腕をこちらに振るってくるが動きが遅く容易に躱したあと、丸い鉱石を真っ二つに切り裂いた...スゲー切れ味だ


 切り裂かれた巨人は形を崩し地へと帰った。その後も出現した巨人共を切り伏せいくと強大な魔力を持った一体がすぐ近くにまで迫っていた。しかしその存在は視認できず姿を消していると予想しファイアーストームで周囲を火の海にしたのだが当たった様子はない


 少し焦りを感じると魔剣からイメージが流れてきた。そのイメージ通り【気配探知】【魔力探知】に意識を集中すると、その相手の詳しい位置を割り出すことができた


 「...下か!」


 位置を把握した頃には俺の真下にきており、勢いよく飛び出してきた。すぐさま後ろへと飛び攻撃を回避する。飛び出してきた衝撃で土や石などが飛散し体のあちこちに衝突するが、こんなものでは傷一つ付くことはない...いや出来ないといった方が正しいかもしれんな...ハハ


 地面から飛び出してきたのは鉄人巨人を遙かに超える巨人。体長は10mを超え邪悪なオーラを感じる。胴体の中心に丸い鉱石の存在はなく全て鉱石で覆われている


 他の2体はこいつの出現と同時に足を止めたようだ。どうやら順番待ちをしているようだ...こいつら戦闘をゲームだと勘違いしているのだろうか


 「お前か我が部下達を亡き者にしているのは」


 「亡き者って...本来の場所に帰しているだけだろ!」


 話をするのは隊長だけでいいのですぐに片を付けようと一瞬で懐に入り勢いよく魔剣を振り抜いた。しかし「キーーーン!!」と高い音を発しただけで、奴の体には傷一つ付けることができなかった...あっ魔剣がまた怒り出した。今のは俺のせいじゃないはずだ


 「魔剣か...そんなものでは傷など付けられんぞ」


 おうおう言ってくれるねーなら俺が全力で殴ってやるか...ってまたイメージが流れてきた...なに!打撃禁止って...うわさらにやる気だしてるよ...影放出してるし...魔剣ってこんな感情豊かなのか?


 とにかくこいつで奴を倒さないと今後一切協力しなさそうだしやるしかないよなーハァ...剣に命令される俺って...ハァ...ため息が止まらん


 


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