魔法指導開始!
不定期です
闘系の修行を開始してから数日、魔力コントロールにも慣れ全員30分以上動きながらも魔力を維持できることができるようになった。そして今回、新たな段階に進む予定である
「では今日から次の段階に移行したいと思います」
「次の段階って...まさか」
「はい実際に闘系を使う修行です」
アイリスの言葉に二人は心の中で喜んだ。やっとここまできたという喜びもあるが、それよりもう迷惑を掛けることはなくタクマと共に戦えるという喜びの方が大きかった。二人の気持ちを察したアイリスは二人の前で視覚、嗅覚、聴覚を魔力を使い性能をあげた
「闘系は感覚を魔力をつかい性能を上げる技だと説名しましたが他者によって上げられる感覚が違うということも言いましたね。そしてそれを確かめるには実際に五感に魔力を使ってみるしかありませんが大抵は元々の性能が高い感覚ほど闘系を使える確率が高いと言われています」
五感全てに魔力を使うことで闘系ができる感覚が分かるとアイリスは話した。そして元々性能が高い感覚ほど闘系が使える確率が高いと説名された時、テイラには自分が使える闘系の感覚に何となく察しがついていた
「では早速試してみて下さい。いいですか初めは少しずつ魔力を使い段々と上げていくように」
アイリスの言われた通り二人は五感に魔力を使い闘系が使える感覚を確かめる。すると二人の感覚の一部に変化が生じた。見た目は何も変化はないが性能に変化が表れたのだ。見た目では変化がなく性能が上がる闘系、相手は実際にその相手と戦ってみなければ分からない。これもこの技の利点でもある。そして先に変化に気づいたのはテイラだった
「いつもより遠くの音が聞こえる様な気がします」
「やはりテイラさんのは闘系は聴覚のようですね」
テイラは闘系が使える感覚が聴覚だと把握したことで他の感覚に使っていた魔力を解除し聴覚だけに意識を集中し闘系を維持し続けていると、リコにも変化が生じた
「何か体に当たる風が強くなったような...それに何も食べてないのに少し苦い味がするわ」
「リコさんは触覚と味覚のようですね」
「触覚は素直に嬉しいけど味覚は正直私にはあまり使い道がないわね」
リコはユニークスキル「スキル加速」でスキルの習得が早く能力が上昇する。自分がこのスキルを持っていることを知った時から魔法を習得すると決めていた。そして触覚は魔法職の人に相性がいい。これで益々自信とやる気が上がったリコはすぐにでも魔法の習得をしようと心が躍っていた
「二人とも自分の闘系が使える感覚を確認できたところで私が教えられることは何もありません。これからは自分で闘系を鍛え上げものにしていってください。いずれ今以上の性能を発揮できると思いますよ」
アイリスの闘系の修行はこれで終了した。これからはそれぞれ自分で闘系を鍛え上げることになる。闘系は他人に教えてもらうのではなく自分と向き合うことが重要なのだ。例え同じ感覚を使える闘系使いがいたとしても
こうして二人はそれぞれの闘系の修行を開始し、アイリスもまた二人に追いつかれぬよう修行を始めた。それぞれの修行を開始した三人だが全ては自分を助けてくれた男のためと気持ちは重なりあっていた
昨日の帰り道イリナに頼まれて魔法を教えることになった俺はイリナ、イリナの友達と共に孤児院の庭にいた。他に遊んでいる子供達の邪魔にならないよう出来るだけ端っこに移動した。子供達は体育座り
をし目を輝かせている。そんな視線を向けられただひとり立っている俺の心臓はバクバクと激しくなっていた
「(やべー子供の希望の眼差しを向けられるとこうも緊張するとはこれなら何十人もの聖騎士と戦闘したほうがマシだ)あーじゃ早速魔法について教えていくが、その前にいっておく事がある」
子供達は俺の話をきちんと聞いている。よほど魔法に興味があるのだろうならば尚更言わなければならないだろう今君たちが思っている想像と現実が異なっていると
「魔法とは君たちが思っているほど良いものではない。いやある意味良いものだろうな...命を殺めるには」
この言葉に子供達のさっきまでの眼差しが消えた。目の輝きを失い笑顔だった顔も今では真面目な表情へと変わった。子供にいきなり何を言っているのか自分でも理解している。しかしこういうのは早めに言わなければならないだろう
例えばここにいる子供達が魔法を覚えたとする。そしてある日、何かの行き違いで誰かと喧嘩をしたとしよう。そしてその時、魔法を相手に向けて全力で使用したら向けられた相手は一体どんな事になっているだろうか
つまり魔法は便利なものだが、便利ゆえに人を殺めることができるということだ。それを子供達に伝えたかったのだ。まぁこれで俺の印象が少し悪くなったと思うが仕方がないことだ後悔はしていない
「この話しを聞いたうえで魔法を覚えたいというなら教えよう。気が変わった奴はこの場から退出してくれ10秒待つ」
10秒間、俺は目を瞑った。目を開けていると俺の視線を気にして離れられない子供がいるかもしれないかもと思っての配慮だ。心の中で10数えた後ゆっくりと目を開けた。そして子供達の人数を心の中で数える1...2...3...あれ誰一人として離れた奴がいない...というか人数が増えている気がするんだが!その中に見覚えのある少年二人がいた
「おい何でお前達がいるんだよ」
見覚えのある少年二人とは以前この庭で剣(木刀)を交えた奴らだ。お前達は剣術の修行をしていたはずだなのになぜここで正座をしているんだ...全く分からない。まぁ聞くのも面倒だし話しを続けることにしよう
「ゴホン...えー何故か人数が増えている気がするが全員理解した上で魔法を覚えたいということで良いんだな」
「「「「はい!!!!」」」」
魔法には火魔法や水魔法など様々な属性の魔法や身体強化の魔法なんかがある中でそれぞれ習得したい魔法は異なっていると思うので後で一人一人聞いていくことにしてまずは魔力を感じる練習から始めよう。魔力を扱えないようじゃどんな魔法も使うことはできないからな
「まずは自分の魔力を感じる事から始めよう大切なのはイメージだ。いいか血液が循環しているように魔力もまた体の中を循環している」
魔法もそうだが魔力を感じるのもイメージが大切という説名をした所で子供達は体から無駄な力を抜き自分に楽な体勢をとった。言われなくても魔力を感じやすい体勢、つまり体をリラックスさせた状態にしている
「(みんな俺より優秀かもな)」
そんなことを思いながら魔力探知のスキルで子供達の魔力を観察する。これからは午前中は子供達の魔法の指導を行い、午後はヒュオラの捜索をすることにした。孤児院の職員にも許可をえているし午後は職員方に見守っていて頂こう
その礼として寄付をしようと考えているのだがフレシアには「子供達に魔法を教えてくれるだけで有り難いよ」と言われた。実はこの世界には魔法を教える学校があるらしく魔法はそこで学び習得するのが一般的なのだが入学するさい大金が必要で一般人が通うのは難しいそうだ
それ故、学校に通っているのは金持ちの家柄...つまり貴族の子供がほとんどなのだそうだ。それでも魔法を覚えたい人は魔法を使える人(魔法使い)の弟子になるそうだがあまりオススメしないそうだ。優しく魔法を教える者もいれば中には奴隷のように扱い魔法を中々教えない連中がいるそうだ
なるほど魔法を覚えるのも大変な様だ。俺はマウスをぽちぽち連打しただけだがな...なんか申し訳ない。その思いものせてここいる子供達に精一杯の指導を行おうと決意したのだった




