表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/78

二人目の神

不定期です

 この俺の一言をきっかけに二人の少年との相手をすることになり孤児院の庭へと向かった。少年二人が庭で遊んでいた子供達に事情を説名し場所を譲ってくれた。ここの孤児院の子供達は仲が非常に良いようだ。イリナもこの仲に早くなじめればいいのだが


 庭では他の子供達が好きなように遊んでいたが俺を視界に捉えると動きを止めこちらをずっと見つめている。中には手を繫ぎ怯えている子がいた。そんなに怖がられなくてもいいと思うんだが...


 庭の中心を基点に一定の距離をとり少年二人は木刀を構え俺は何も持たずただ立っているだけ。そんな俺の態度を見て舐められてると思ったのか二人の目つきが変わった。別に舐めている訳ではないただ単に決まった構えがなく適当に考えてもいいのだが俺の脳に「中〇病」という言葉が浮かび上がり体が拒絶するのだ


 二人の構えは中々様になっており何年も練習を積み重ねてきたのだろうよく見ると掌にはマメがつぶれた跡がある。剣術か俺もやってみようかな


「さて、準備はいいか二人とも」


 「いつでもいいぜ」


 「ぶっ殺してやる」


 「おー怖い怖い。それじゃよーい始め!」


 俺の掛け声を合図に少年二人は一斉に攻めてきた。一人は下段から上に木刀を振り上げ顎を狙って攻撃してきたそしてもう一人は喉元を狙って突きを放ってくるまさに殺す気満々だな。だが俺に攻撃を当てるには速度が足りていない


 木刀がそれぞれ狙った箇所に近づいた瞬間俺は避けずに刀身を掴んだ。軽く攻撃を防がれたことに驚いた少年二人の表情を無視しそのまま前方に投げ飛ばした


 辺りで見学していた子供達は二人が飛ばされ地面に落下した時心配そうな表情を浮かべた。そんなに心配しなくても加減はしてあるから大丈夫なはずだ。まぁもしもの事があっても俺の回復魔法があるし問題ない


 「もう終わりか。もっと本気でこいよ。なんだったら俺を殺す気で攻撃しても良い」


 まぁ既に殺す気だった奴がいたがな気づいていないフリをしておこう。俺の言葉を聞き倒れていた二人が立ち上がり再び構えをとり先ほどよりも良い表情をしている


 「いい顔になったな。よしどっからでも掛かってこい!」


      「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」 




 数分後、二人はヘトヘトになりながら地に倒れている。二人の手には木刀はなく俺の手にある。あれからも二人の攻撃を全て避けず刀身を掴んで前方に突き飛ばした。そして最後は二人の木刀を持つ力がなくなり結果こういう状態に陥った


 最後まで諦めず挑んできた二人の姿を見て素直に関心した。あっちの世界では辛いことがあったらすぐに諦める人達が多くいる俺もその内の一人だ。これはこの世界の生活環境が影響しているのだろうか


 「クソ手も足もでないいなんて...」


 「なんでこんなに差があるんだ。今までの訓練は無意味だったっていうのか」


 「そんなことはないぞ良い連携だったしただ俺の方が強かったそれだけだ」


 こういう場面は相手を褒めてもっと頑張れば俺を超えるだろうとかなんとか言った方がいいんだろうが生憎俺はそんなセリフを言える男ではない。それにこいつらは他人に言われなくても十分努力してるんだ言うまでもないだろう。それから暫く二人のすすり泣く声が辺りを包み込んだ




 その後、俺は孤児院の中へと移動しイリナがいる部屋へと向かった。辿り付くと入り口でひっそり覗いてみると部屋では子供達が楽しく遊んでおりその中にイリナの姿があった。ほんの数分で仲良くなるなんて驚きだ。イリナは恥ずかしがり屋だからきっと孤児院の子供達のお陰だろう


 「こんな所で覗いていないであなたもあの子達と遊んでみてはどうです?」


 「うぉ!?」


 イリナの笑顔を眺めてると突然背後から声を掛けられた。イリナに意識を向けていたため全く気がつかずつい驚いてしまった。誰だ背後からいきなり驚かすなんていう悪戯をした奴はけしからん...他人の事言えねーか


 「驚かせやがってあんたは一体だれだ?」


 後ろを振り向くと見たことがない老女の姿があった。マミルナと同じここの職員なのは大体察しはつくんだが雰囲気的にただ者ではないと分かる。興味本位で鑑定を使ってみる...が何も表示されなかった


 「鑑定を使わんでもちゃんと名乗るよ。それに他人の許可を得ずに鑑定するのは関心しないね」


 「す、すまん」


 「次から気をつけるんだよ。さて質問に答えようかね私の名前はフレシアって言ってね。子供達からはフレアおばちゃんなんて呼ばれてるよ」


 「俺はタクマあそこにいるイリナと一緒に旅をしてる。まぁ他にも仲間がいるんだが」


 「そうかいそうかいなら後で他のお仲間達も連れてくればいいいさきっと子供達も喜ぶはずさね」


 「ああ誘ってみるよ。それにしても驚いたぜ俺の鑑定を看破するなんて相当レベルが高いんだな」


 「さあどうだろうね」


 鑑定スキルを防ぐには看破、隠蔽スキルのいずれかを取得していなければならない。看破スキルは鑑定スキルを使われてもステータスを表示させず隠蔽スキルで作った偽のステータスを見破ることが出来る。隠蔽スキルは鑑定を使われても偽のステータスを表示させるスキルだ。さっきこのばあさんを鑑定しても何も表示されなかったことから恐らく前者だろう...と普通の人ならそう思うんだろうが生憎俺は普通ではないんでな


 俺の鑑定スキルを防ぐ程の看破スキルを取得しているだって?俺が言うのも何だが信じられんなユニークスキル〈成長〉を取得しているなら分かるがそれはないだろう。ではなぜ俺の鑑定を防がれたのかそれは看破スキルでも隠蔽スキルでもなくばあさんの首にかけてある首飾りが原因だろう


 中心に雫の形をした蒼い宝石が付いているだけのシンプルな構造をしており見ただけでは気づくことは出来ないだろう。しかしそれに鑑定してみると


 ・ペルシー特製首飾り

  これを身につけると相手の能力に干渉されなくなるのニャ


こんな説名が表示されたのだが何というか突っ込みたい所があるんだがまず首飾りの名前だ。なんだよペルシー特製首飾りって名前適当だなそれ以前に名前なのかこれそれに何だ説明分の最後の「ニャ」って何だよ「ニャ」って意味が分からんぞまぁそれにしてもこの能力はヤベーな一体だれがこんな物を...って書いてあるか


 話しも終わった所でイリナと子供達がいる部屋へと入る。俺の姿を見るとイリナは嬉しそうな顔でこちらに近づいてきた。子供達は何かクスクスしている様だが変なことでもしただろうか


 「ようイリナ友達はできたか?」


 「はい!みんなとても優しくてすぐに仲良くなれました」


 「そうかそれは良かったな。ん?その手に持っている物は何だ?」


 イリナと会話をしていると手に木彫りの人形を持っていることに気がついた。顔立ちからして男というのは分かるが背中に翼の様なものがあることから人をモチーフにしたものではないだろう


 「これですか...これは...」


 「...やっと見つけた」


 イリナが俺の質問に答えようと口を開いた瞬間、何処からか男の声が聞こえ同時に眩い光が木彫りから放出された。あまりの光量に目を瞑ってしまった


 光が収まり目を開くとそこは孤児院の部屋ではなく何もない辺り一面真っ白い空間が広がっていた。この光景前にも見たことがある確かヒュオラが去る時に連れてこられた場所だ。しかし周りを見渡してもヒュオラの姿はなく代わりに目の前に翼の生えた一人の男がいた


 「お前は一体だれだ?」


 「初めましてだな。いきなりこのような場所に連れてきてしまい申し訳ない私の名前はレシウス。神といえば分かるかね」


 こうして二人目の神レシウスとの初めての出会いだった


 


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ