奴隷解放
不定期です
俺はイリナの腕を掴み子供達がいる所へと走り出す。アイリスも俺の考えを察したのか後ろからついてきた。俺は出来るだけみんなのやりたい事をやらせてあげたいと思っている。そう思っている俺は迷わず突き進むのみである!...俺の方が精神低いかもな
「よ!ちょっといい?」
イリナを引っ張り孤児院の庭で遊んでいる子供に話しかける。みんなに聞こえるようにしなるべく周りの迷惑にならないくらいの声の大きさで且つ印象が良くなるように心がけて明るく話しかけた。イリナは顔を赤らめて隣で俺の手を握りながら俯いている。アイリスは後ろでじっとしている。そんな中俺の声を聞き子供達の視線が集まる。泥遊びをしていた少年は泥団子を持ち警戒し本を持っている少女は本で顔の半分を隠し怯えている。剣術の訓練をしていた少年は二人ともこちらに向かって身構えている...俺何かマズい事したか?
「た、タクマさん何か変な事しましたか?みんな私たちを警戒していると思うんですが」
「俺は別に話しかけただけだぞ。まさか急に子供に話し掛けたら犯罪なんてことはないだろうな」
「そんなことある訳ないじゃありませんか」
だったら何故こんなにも警戒されているのだろうか。剣術の訓練してた少年二人なんて今にも襲い掛かってきそうなんんだが。これは一旦退却して出直した方がいいかもな。そう思い後退りしながら退却しようとした時扉から20代後半くらいの女性と少女が出てきた。その女性は露出が少なく地味な服を身につけていて俺と目が合うと周りを見渡し冷静に状況を把握している。一通り確認が済むとこちらに近づき話し掛けてきた
「何か御用でしょうか?私はこの孤児院の職員の一人でマミルナと申します」
「俺はタクマだ。こっちはイリナっていって後ろにいるのはアイリス。それでイリナがそこにいる子供達と一緒に遊びたいって言ってなそれで声を掛けただけだ。いやーこいつ同年代の友達がいなくてなーアハハハハハハ」
「い、イリナです」
「アイリスです」
俺の後に軽く自分で挨拶をしたイリナとアイリスはマミルナという女性に視線を向けている。勿論俺もだ。このマミルナが現れてきてから子供達の警戒が緩くなった。よっぽど子供達に信頼されているようだな。もしかして俺みたいに話し掛けてきた人って初めてじゃないのかもしれない...ってイリナがさらに顔を赤くして恥ずかしがっているんだが一体どうしたのだろうか
「そうでたか。しかし次からは職員にお声を掛けるようにして頂けるようお願い致します。子供達が困ってしまいますので」
優しい表情をしているマミルナだが俺には怒っているように見えるんだが。それになんとなく言葉に棘があると思うのは俺だけだろうか。まあそんなことより話しを続けよう
「すみません。以後気をつけます」
それから子供達と遊ぶ前にマミルナに孤児院の応接室に案内された。中は椅子とテーブル壁には絵画が飾られている。これってここの子供達が書いた絵だろうか。5人が手を繋ぎ笑顔を浮かべている絵や花に水をあげている少女の絵だったりと決して上手いとは言えないが見てると心を落ち着かせるいい絵だと思う
少なくとも俺が子供の時に描いた絵とは比べものにならないくらいの出来である。高校に入ってすぐに部屋の掃除をしている時に偶然見つけた絵は何を描いてるか本人でさえも分からないほどだったからな。こんな絵を見て親が「上手だねー」とか「お前は将来漫画家になれるかもな」なんて褒められてた事を思い出して一人羞恥心に悶えてたものだ...懐かしい
なんて昔の事を思い出していると椅子に座ってた俺達にお茶がだされた。イリナは俺の気持ちを理解しているのか迷わずに椅子に座った。それを見て俺はうんうんと頷く。マミルナは一瞬驚きの表情を見せたが俺をチラッと確認した後イリナにもお茶を出してくれた
「ここの子供達はいつもあそこで遊んでるんですか?」
「そうですね中には遊びではなく訓練している子や中で遊んでいる子もいますよ」
「なるほど良かったなイリス」
「はい」
俺の声かけに返事をしたイリスにマミルナは視線を移す。特に首にある奴属の首輪を確認している。本物かどうか確認しているんだろうか。こんな物奴隷以外の人が付ける訳ないのだが
「イリナさんは奴隷なのですよね?」
「ああそれがどうかしたか?」
「いえ奴隷の方は椅子には座らせないのが普通だと思っていましたので」
「ああ俺は普通じゃないんでな気にするな。それに明日あたりにでも奴隷から解放させるつもりだしな」
そう言うとまたマミルナは驚いた。そんなに驚くことはないと思うんだがな
「そうですかなら安心ですね」
「どういうことだ?」
話を聞くと奴隷だと子供達から虐められる可能性が高いらしい。それは俺達も何となく分かっていた事だ。この世界のほとんどは奴隷の扱いが酷いのは生活を続けている中で知っていた。主人の目から離れると暴力を振るわれる事がよくある。それを知っても大抵の主人はなんとも思わないことも
そんな事を知っていてもイリナとリコから離れられたのはテイラとアイリスを信頼しているためだ。それにそんな事をされたら俺はそいつを許すつもりはない。絶対後悔させてやると思っているが暴力を振るうのは大人だけではなく子供もやるケースもあるとのこと。さすがに子供に手を上げる訳にもいかないのでその時はどうするか考えるが兎に角この問題を解決するためには子供達と遊ばせる前に先に奴隷から解放させた方がいいだろう
「なるほど。じゃあ今日は止めてまた明日来ることにします」
「はいそうして頂けるとこちらとしても助かります」
その後少しだけ雑談したあと孤児院を後にしリコとアイリスの案内で宿へと向かう。イリナを奴隷から解放させるんだしリコも解放させるためだ。それに早くテイラとリコにも会いたいしな
「あ、タクマさんお帰りなさい」
「お帰りータクマ~」
宿に着き二人がいる部屋に入るとベットの上で休んでいた二人は疲れている様だった。何かしてたんだろうか?ふとアイリスに視線を向けると逸らされた。俺がいない間に一体何をしていたんだ気になる。でも何か4人共話したくなさそうだったので聞かなかった
早速二人に事情を話しイリナとリコを奴隷から解放しに行くことを提案するとリコは素直に受け入れ立ち上がった。イリナは何か戸惑ってた気がするがリコが耳打ちをするとこちらにイリナがこちらに視線を向けて少しすると笑顔を見せた。リコはそれを見てニヤニヤしているこいつめイリナに何を吹き込みやがったんだ?これも聞いても話してくれなさそうだったので気にせず奴隷商に行くことにした
奴隷商はイリナとアイリスが散策してた時に偶然見つけてた様で迷わず着くことができた。因みにテイラはまだ歩くのが辛そうだったので留守番だ。中に入り奴隷商の人に奴隷を開放したいことを伝え銀貨2枚を支払った。解放はすぐに済み二人から首輪が外された
用は済んだのですぐに後にし宿へと戻った。宿に戻ると丁度夕食時だったので一階の食堂で5人で食事を楽しんだ。その時にこの宿の看板娘であるシシリという娘が話し掛けてきた。4人は既に知っているようで俺がいない間にここで男達に絡まれた様でアイリスがボコボコにしたという話しをされた。それを聞いていると周りで食事をしていた多くの男達がガハハと大声で笑ったりクスクスと笑っている声が聞こえた。どうやらその時に現場にいた男達の様だ。リコも思い出したのかアハハと笑っている。俺も笑おうとしたが隣にいるアイリスが顔を少し赤らめていたのでやめておいた
しかし俺がいない間にそんな事をするとは良い度胸だ。その男達に会ったらたっぷり礼をしなければならんな...グヘヘ




