二日ぶりの再会
不定期です
みんなが喜んでいる中テイラはまたタクマが何かしたのだと気づいていた。しかしそれはみんなに言わず自分の心の内にそっと閉まっておくのだった。それから4人は会話を弾ませながら食事を楽しむのだった
食後の後は4人で森の中に足を踏み入れた。なぜ森の中にいくのかそれは魔物の討伐のためではなく闘系の修行のためだ。イリナを一人にする訳にはいかず一緒についてきている。多くの木々で街が見えなくなるほど距離をとった所でようやく足を止めた
「ここら辺でいいでしょう」
「ハァ...ハァ...ハァ...本当にここまで来る必要あったの?特訓する前から疲れたんですけど」
リコがここまで連れてきたアイリスに呼吸を整えて尋ねた。他の二人はそんな余裕はなく付近にあった石を椅子代わりにし座りこんでいた。それに比べてアイリスは呼吸一つ乱さず平然としていた
「闘系とはあまり知られていないんですよ。理由は幾つかあるのですが大きな理由としては危険だからでしょうか」
「危険って?」
「闘系は魔力を使い五感の性能を上げることと説名しましたね。それは感覚を研ぎ澄ます箇所に魔力を集中することです。しかし魔力を集中しすぎると負荷が掛かり最悪そこの性能を失うことになります」
それを聞くと三人は息を呑んだ。特にテイラはタクマと出会う前の記憶を思い出し体を震わせた
「ですのでまず魔力のコントロールの訓練から始めます」
魔力コントロールを上げることで性能を失う確率を大きく下げることができる。またこの訓練は闘系の他にも魔法の練度を上げることができ魔法使いの人が行っている訓練なんだとか。魔法を使えるタクマがそんな訓練をしている姿を見たことがない三人は知らなかった。逆に知っているアイリスはなぜ訓練せずにあれだけの魔法を扱えるのか不思議に思っていた。そんなことより二人は早速魔力コントロールの特訓を開始した
まず体全体に魔力を纏わせる。そしてその纏っている魔力量を長時間一定に保つのだ。慣れてきたら段々と魔力量を増やしていく。魔力量を増やすことで当然より集中力を必要とする。二人は魔力を上げて行き自分のコントロールできる量まで放出する。それを観察しリコの方が纏わせている魔力量が大きいことが分かった
二人には魔法の才があるかもとアイリスが思っていると段々と二人が辛そうな表情に変わった。そして1分が経過したところでリコは纏っていた魔力を解除し膝をついた。それからまた1分くらい経過した所でテイラにも限界がきたらしくリコ同様に魔力を解除し膝をついた。どうやらテイラの方が魔力を維持できるようだ
「どうやらリコさんの方がコントロールできる魔力量が多いようですね。テイラさんは魔力維持が得意な様ですね」
アイリスは二人の長所を確認しそれぞれの具体的な訓練内容を決めた。リコは片足立ちの状態でさっきと同じように体に魔力を限界まで纏わせる。そして両手を伸ばし大きめな石を持っている。対してテイラは正座をし目を瞑りながら魔力を体に纏わせた
「こういった長所はその人の性格に関係があると言われています。リコさんの様に初めから魔力量が多い方は大雑把な性格でテイラさんの様に魔力維持が得意な方は穏やかな性格だと言われています」
「なるほど納得です」
「イリナ後で覚えておきなさいよ」
「ご、ごめんなさい!」
その特徴を聞いて納得したイリナにリコが冷たい声で話しかけた。その声にビクッっと体を震わせたイリナは先ほどの言葉をどうにか誤魔化せないかと考えるがそんなこと虚しく後にリコの【頭ぐりぐりの刑】を受けるのだった
時は昼頃になり4人は街へと戻り昼食を済ます。タクマが帰ってこない今は贅沢もしていられないため適当に済ませた。その後は特にやることはなく街の散策をすることになった。といっても特訓で魔力を多量に消費したテイラとリコは疲労しているため宿で休んでいるためアイリスとイリナの二人だけである。初めは四人とも宿で寛ぐ案もあったのだがイリナが街を見て回りたいと言い出したのだ。イリナはまだ子供だし奴隷である。奴隷であるイリナが一人で街を散策していたら危険であるためアイリスが同行している
「すみません我が儘を言ってしまって」
「構いませんよ。それに私も街を見て回りたかったので楽しみなんです」
それにイリナと二人きりで話す機会が今までになくこの散策で親好を深めようと考えてた。そんなことを考えているアイリスに対してイリナは昼食を食べたばかりだというのに食べ物のことで頭がいっぱいになっていた
街を歩いてから一時間程経過しイリナの手には串焼きが握られていた。それを幸せそうに食べている表情を見て微笑むアイリス。因みに買い食いのことは二人だけの秘密だ。そしてそろそろ宿へと戻ろうとした時子供たちの遊び声が聞こえてくる
「へへへこれでどうだー!」
「うわっ...ペッペッ!...やったなー!...それ!」
「ひょいっと!」
「キャッ...ちょっと男子もっと離れてやりなさいよー!」
何人かの少年が大きくも小さいとも言えない広さのとある建物の庭で泥遊びをしていた。湿った土を団子状にし一人の少年に投げつける。その土は弧をえがきながら狙われた少年の顔面の命中した。口を開けていたせいで中に少量の土が入ってしまい慌ててはき出している。吐き終えた少年を事前に作っておいた泥団子をお返しとばかりに投げつけた。しかし狙われた少年はその攻撃を容易に回避した。そして回避された泥団子はそのまま偶然少年の後ろの花壇に植えられている色とりどりの花に水をあげていた少女の服(背中)に直撃した。その少女は驚きのあまり短い悲鳴をあげた後、泥遊びをしていた少年二人に向かって怒声をあげる。怒られた少年は少女から逃げる様に離れていく。少女はいつもの事なのか一つため息を吐いた後、建物の中に入っていった。他にも木の陰で本を読んでいる少女や木刀を握り剣術の訓練をしている少年などもいた。イリナはそれをずっと眺めている。自分とさほど年齢が変わらない子供同士が楽しくしている姿をみて何か思うところがあるのかとアイリスは不思議に思い声を掛ける
「楽しそうですね。あれは孤児院でしょうか」
「そうですね。あんな楽しそうに歳の近い人と遊んだことがないので正直羨ましいです。前の私は部屋の隅っこでただ縮こまっていただけですから。でもでも今の私にはタクマ様にテイラさん、リコさんにアイリスさんがいるので幸せです!!」
「有り難うございます。私もイリナさんと会えて幸せですよ」
「そうだぞー俺も幸せだぞイリナ。それにアイリスもな」
二人で会話していると突然後ろから声が聞こえた。アイリスは背後の気配に気づけず慌てて振り向き様に右肘で攻撃を仕掛けるが軽く受け止められた。気にせず次の攻撃を繰り出そうとするが相手の顔を見てすぐに動きをとめた
「あっぶねーな当たったらどうするんだ!まあ回復魔法があるからすぐに治せるが」
「タクマさん!?」
「タクマ様!!」
そうそこにいたのは見慣れたタクマの姿だった。いきなりの再会に驚きを露わにするアイリスと嬉しそうな笑顔を見せるイリナ。うん二日ぶりだが元気そうで何よりだ
「よっ二日ぶりだな。ところでこんなところで何してんだ?それにテイラとリコはどうした」
「二人はとった宿で寛いでいます。それにしてもよく私達の場所が分かりましたね」
「街に入って気配探知つかったら二人を見つけてな。普通に話しかけるのはつまらんと思って気配を消して後ろから話し掛けたって訳だ」
「納得はしましたがこれ以降はこのような事はお止め頂けると助かります」
「すまんすまんもうやんねーよ」
「タクマ様は今まで一体何をしていたのですか?素材を売るだけなら二日もかからないと思うんですけど」
「あーそれな...ってイリナお前、俺の事様付けで呼んでたのか?奴隷だからって別に付けなくていいんだぞ?リコを見てみろ俺のこと呼び捨てにしてるんだぞ」
「それはリコさんが変なんです!!」
「?そうなのか。まあそんなことよりイリナ。俺の事は呼び捨てじゃなくてもいいから様付けは止めてくれ」
「タクマ様がいうなら...タ、タクマさん」
そういうとイリナは恥ずかしそうに「タクマさん」と呼んだ。なぜ一文字変えるだけでそんなに緊張するんだよ。奴隷だから悪いのかな?だったら明日にでも解放してやるか。金も手に入った訳だし
「おう!。で話しを戻すがここで何してたんだ?」
「そこの庭で遊んでいる子供達を見ていたんです」
そう言って庭で遊んでいる子供達がいる方向を指さした。そこには何人もの子供達が楽しく遊んでおり中には剣術の特訓をしている少年達の姿もあった。どうらやイリナと同じ年齢か年下の子供達同士の楽しく遊んでいる姿を見て羨ましかったようだ。確かに俺達の中だと見た感じイリナが最年少だからな。まあ精神年齢だったらリコが最年少かも知れないが。俺?俺はほらあれだよあれ...ほらその...つまり...あれだ
「そうかなら簡単じゃないか。イリナもあの中に混ざればいいじゃねーか」
「え?それはどういう...はぅっ!」
俺はイリナの腕を掴み子供達がいる所へと走り出す。アイリスも俺の考えを察したのか後ろからついてきた。俺は出来るだけみんなのやりたい事をやらせてあげたいと思っている。そう思っている俺は迷わず突き進むのみである!...俺の方が精神低いかもな
名前 タクマ・スズキ 18歳
レベル Error
種族 人族(男)
HP ???/???
MP ???/???
筋力 ???
防御力 ???
素早さ ???
魔力 ???
魔法防御 ???
〈ユニークスキル〉
・成長・全属性適正・アイテムボックス・並列思考
〈スキル〉
・火魔法level5・雷魔法level5・鑑定level6 ・解呪level8
・無詠唱・夜目・気配遮断level5・回復魔法level4・気配探知level6・魔力探知level6
〈称号〉
・異世界人
・影に潜む者




