表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/78

新たな一歩

不定期です

夜の冷たい風が体の動きを鈍くさせるなか俺はマントを身につけアルテミラの外壁の上に立っていた


 「こうなることはなんとなく分かってはいたけど...うーさむ」


なぜまたアルテミラにきたかというと魔物を売るためだ。魔物を売るならどこかの小さな村で売ればいいのだが数が多すぎるのだしかもブラックウルフのような中型の魔物やそれ以上大きい大型の魔物が大量にアイテムボックスのなかに収納されている。最初は別の場所で魔物を少しずつ売っていく方法も考えたが獣人の国にむかう途中で訪れた街や村で大型の魔物を売ったら怪しまれ相手に行き先をかんづかれる場合がある。なら大型の魔物を売らなければいいのだが俺達は現在いまお金がなく大型の魔物は高くうれるので売る必要があるのだ仲間との生活のために!!


 「さっさと済ませて戻りますか」


 テイラ達には先に馬車で獣人の国に向かってもらうことにした。俺ならすぐに追いつくだろうし何かあってもアイリスがいるしな。手足をまわし気持ちを落ち着かせてから外壁の上から飛びおりた






 アルテミラの夜は変わらず人の賑わう声がきこえてくる。顔を見られないようにマントに付いているフードを深くかぶり冒険者ギルドへとむかう。なるべく暗い場所を歩き人混みを避けながら目的地に辿りつき中へとはいる


 「こんばんわようこそ冒険者ギルドへ。今日はどのようなご用件でしょうか?」


 受付にむかうと受付を務める女性が対応してくれた


 「魔物を売りたいんですけど」


 「有り難うございます。では早速ですが見せていただいても宜しいですか?」


 受付の女性は俺の周りを確認しながら言ってきた


 「ここでは少し狭いので別の場所がいいのですが」


 「失礼ですがどれくらいの大きさでしょうか」


 「どれくらいと言われても」


 「魔物の名前などおわかりでしょうか?」


 「いや適当に狩ってしまいまして」


 こんな話をしていると辺りに置かれた机で酒を飲んでいるおっさん達の声がきこえてきた


 「おいおい新人か?自分の狩った魔物の名前も知らねーとは」


 「しかもここじゃ狭いってよ。ふんどこにそんな魔物がいるんだよ」


 「(あーそれが気になってこの人も俺の辺りを確認したのか)」


 「少しからかってみるか?」


 「よせよまたギルド長に怒られるぞ」


 「そりゃ二度とゴメンだねガハハハハハ」


 人の会話を勝手に酒のつまみにしやがってと思いながらも話を続けた


 「そうですか少々お待ち下さいギルド長に確認してきますので」


 そう言って受付の女性は奥にある扉に入っていった。少し経つとその扉から受付の女性ともう1人でてきた


 「お前かデケー魔物を持ってきたってやつは」


 白髪の短髪で鍛え上げられた肉体の男がだるそうな表情ででてきた。この人がギルド長だろう


 「(随分若いな30前半ってとこか)そうです」


 「ふーんじゃ闘技場にこいあそこなら置けるだろ」


 後頭部を右手でかきながらそう言ってきた


 「わかりました」


 「ついてきな」


 ギルド長につれられ冒険者ギルドにある闘技場へとむかった


 「懐かしいな」


 円の形をした下が土でできている広大な広さをした闘技場。以前ここでアランと勝負をしたっけな


 「なんだ坊主ここにきたことあんのか」


 顔を見てないのになんでそんなに幼いかな俺の声


 「一度だけ」


 「そうかいじゃ早速魔物を見せてくれ」


 「分かりました」


俺は2人の目の前でアイテムボックスを開き狩った魔物を全て取り出した


 「お~すげー量だなこりゃ」


 「いくらになりますか?」


 「クレイベアーにギガントオークそれにレインホークまで狩り場は迷宮かしかも高難易度の...うーむ」


 ひとりでぼそぼそと呟き何か考えているようだ


 「ふー全部で金貨15枚ってとこだな」


 値段を聞き俺は驚きを隠すことができなかった


 「そりゃ驚くだろうな俺も初めてのことで正直驚いてるよ」


 マント越しでも俺が驚いたことが分かったようだ。俺はすぐに気持ちを落ち着かせ平常心を装って話しを続けた


 「今すぐ用意できますか?」


 「うーん...まあ出来なくはねーが」


 そう言うとまたギルド長は何かを考え出した


 「なあ少し聞きたいんだがお前は一体何者だ?顔を隠してるようだし何か顔を見られて不味いことでもあんのか?」


 そう聞かれたが俺は黙って下をむいた


 「ふーんじゃあ名前は?」


 「...」


 「まず自分から名乗れってか...俺の名前はジークだ」


 「(何も言ってねーよ)」


 「口がカテーやつはモテねーぞ」


 「(大きなお世話だ)」


 「...童貞か」


 「(どうでもいいだろ!!)」


 今すぐにでもぶん殴りたいところだがグッと堪える


 「まあいいか面倒ごとに巻き込まれるのはゴメンだからな」


 「(じゃあなんで聞いたんだよ)」


 「ちっとここで待ってろ」


 そう言って俺を闘技場に残しジークはでていった


 「...遅い」


 少しといいながら10分経ってもジ-クが戻ってこない


 「まさかバレたのか」


 自分の正体に気づき王に報告しに行った可能性があると思いいそいでこの場から離れようと体を出入り口である扉に顔を向けたときジークが片手に袋を持ってこちらに歩いてきた


 「すまん遅くなって...ほらよ」


 こっちに歩いている途中でジークは袋を俺にむかって投げた。中身を確認すると金貨が15枚入っていた


 「金貨15枚だ」


 「たしかに。ではまた」


 長居は危険と思いすぐに出口へとむかった


 「お前さんも大変だな」


 そう言われつい足をとめてしまった


 「何のことでしょう」


 「さーなただの独り言だ」


 「そうですか」


 俺は再び出口へと足を動かした


 「問題ってのはその原点を潰さねーと解決しないもんだ。そしてその原点以外にもそいつより上の原点を潰せればもっといい終わりがまってるだろうよ」


 今度は足を止めずに歩き続けた


 「意味がよく分かりません」


 「独り言っていってんだろ」


 「1つ聞いてもいいですか?」


 歩きながらジークに尋ねた


 「なんだ?」


 「あなたのもう一つの名前は何ですか?」


 「ふん言わせんじゃねーよ」


 その後、互いにフッと笑い2人の距離が離れていった












 ギルドをでた俺はアルテミラの外ではなく中心にむかって歩いていった


 「原点のさらに上の原点ね...ゴメンなちっと戻るの遅くなりそうだわ」


 帰りを待っている4人に申し訳ないと思いながらも歩みを進めた。全てはこれからの旅を楽しいものにするために。俺はアイテムボックスから漆黒の剣を取り出し影の中へと姿を消した






 「ギルド長どこかお出かけですか?珍しいですね」


 いつもの皮の服から鎧に着替えたジ-クに受付の女性が聞いた


 「なんだそのずっと部屋のなかにこもって寝ているかのような言い方は」


 「だれもそこまで言ってませんよ」


 「ちっと厄介事が起きそうだと思ってな」


 「あの面倒くさがりのギルド長が自ら」


 「いちいち心にグサッっとくることいいやがって。仕方ないだろうこれでも騎士なんだからやんなきゃいけないこがあんの」


 「クフフそうですかでは行ってらっしゃいませジーク・アルテミラさん」


 「ジークでいいよ。それじゃ行ってくる」


 ジークは冒険者ギルドをでた後気持ちを入れ替えた


 「まずは先輩のところを訪ねねーと」


 そう決心し急いで商業ギルドへとむかった



キャラクター紹介

テイラ

腰まで伸びた黄色い髪で腰についているリボンが特徴の白い(ワンピース)をきた小柄な女の子。タクマの最初の仲間で耳と勘が鋭いいつもタクマのことを思っている


アイリス

狐族で白い毛皮をした頭についた少し大きな耳が特徴の16歳の女の子。身体能力が高く素早い攻撃が得意。森に詳しく頼りになる存在


イリナ

肩まで伸びたアクア色をした髪をした背が低い12歳の女の子。恥ずかしがりやで奴隷になる前は家で料理作りに励んでいた


リコ

イリナと同じくショートヘアでキャロットのような色の髪をした女の子(年齢不明)。明るい性格でいつもみんなを和ませてくれる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ