タクマを狙うもの
不定期です
翌朝、テイラ達にイリナとリコを紹介した。昨日はもどると疲れたのかテイラ達は既に外で寝ており焚き火の火が微かに残っている。起こすのも申し訳なかったのでその夜はイリナとリコに残ってる食料を食べさせた。奴隷商のご飯あまり美味しくないと聞くからな。リコは俺と雑談を交わしながら食べていたが、イリナは物凄い勢いで夢中で食べていたそれはもうアニメとかでしか見たことがないくらいのスピードで。お陰で残っていた食料は全て消えた。それからテイラ達を含めイリナとリコを馬車に乗せ俺も眠りについた
「も、申し訳ございません!!」
イリナは昨日のことは覚えておらずリコから話を聞くと頭を何回も下げ謝ってきた。ちなみに今はみんなで森で食料調達をしている
「まさか二人も連れてくるなんて思ってもみませんでした」
「私もまさか二人とは」
「タクマも罪な男だねー。近くにこんな可愛い人がいるのに~」
「え、それは初耳だ何処だ何処にいるんだ?その可愛い人とやらは...イタッ!」
右手を少しまげ額にあてながらキョロキョロと首を動かすと、後ろから「うりゃー!」という可愛い声とともに背中に衝撃と痛みを感じた
「そんなこと言うとお仕置きなんだからね」
「もうされてると思うんだけど」
いつかお返ししてやると心に決め背中を擦っていると何かが懐かしい気持ちがして少しだけ笑みがこぼれた
「え何々まさかタクマって...」
「何を勘違いしてるかは大体分かるが違うぞ」
「じゃあ何で喜んだのよ」
「いや昔のことを思い出してな。小さい時、妹によく背中を蹴られたなって」
「タクマさんに妹さんがいたんですか!?」
話を聞いていたテイラは驚いている。みんなも体を此方にむけ聞きたそうな表情をしている
「その妹さんは今どちらに?」
「死んだよ...小さい時にな」
性格には俺が小学6年生で妹が3年生の時に
「ス、スミマセンでしたお聞きして」
「気にするな」
「妹さんはどんな子だったの?」
リコが軽い感じで聞いてくる
「なに何処にでもいる明るくていい妹だったよ。まぁ多少暴力的な所があったけど俺達はいつも一緒にいてアイツの元気がない所なんて見たことがなかったな」
「ふーん、凄い愛してたんだねー」
「なんで棒読みなんだよ」
「別にー」
「お名前は何ていうのですか?」
イリスが恥ずかしそうに聞いてくる
「幸花っていうんだ」
「いい名前ね」
「だろ~ってどうしたんだヒュオラそんな恥ずかしそうな顔して」
「え、い、いや別に何でもないよ気にしないでアハハハハハ」
食料を集め終わった俺達はイリナの作った料理を食べる。なぜ私が料理できるのを知っているのか聞かれたが適当にはぐらかした。勿論鑑定のおかげなんだが...そういえば俺が鑑定スキルもってること知ってるのテイラだけだったな。因みにイリナのステータスはこれだ
名前 イリナ 12歳
レベル 5
種族 人族(女)
HP 190/280
MP 28/28
筋力 20
防御力 38
素早さ 54
魔力 12
魔法防御
〈ユニークスキル〉
〈スキル〉
・料理level4・採取level2
〈称号〉
女性を鑑定するのは抵抗があるが仕方がない。あのまま適当に選んでも料理ができなければ意味がないからな。それにあの時は何か状態異常になっていないか心配になったためだし
「さて、料理ができる人を仲間にできて嬉しいとこだがまた問題が起きた」
「なになに?」
「大体検討はつきますが」
「えーゴホン、実はですねー...金が無くなりました!!」
それを言った瞬間、辺りが静けさに包まれた
「そうだろうと思いました」
「それでどうするつもりですか?」
「それを今からみんなで考えようと」
「つまりノープランってことね」
「ヒュオラお前直球で言うんじゃない。そいうのは心の中にしまっておくものだ」
「なに偉そうに言ってるのよ」
「タクマさん今いくら残っているのですか?」
「銀貨25枚だ」
残高を聞いた五人は言葉を失った
「そ、それはいくらなんでも」
「食料は森で採取すれば問題ありませんが」
「いずれ必要になりますよね」
「何か一気にお金が手に入る楽な方法はねーか?」
うーんと唸りながら全員で知恵を振り絞る
「そうね一気にお金が手にはいればいいのよね?」
ヒュオラが俺に聞いてきた
「ああ出来れば楽な方法で」
「他の人には難しいと思うけどタクマだったら楽にできると思うよ」
「ほぉでその方法って?」
「迷宮狩りよ」
「ってあの魔物がウジャウジャいる洞窟のことか?」
「洞窟もそうだけど塔の迷宮もあるよ」
「確かにタクマさんなら可能だと思います」
「でもそれだと私達が足手まといになるわね」
「タクマ一人でやればいいのよ」
「いくらなんでも危険なのでは」
「いや、俺的には一人の方が気楽でいいんだけど。みんなを危険にさらしたくないし」
それに正直負ける気がまったくしないからな
「決まりね。それじゃ急なんだけど私は用があるから行くわね」
「ん?用って?」
「クフフひ・み・つ」
「あぁそうかい。気を付けてな」
「寂しくなりますね」
「そうだ最後に」
突然ヒュオラが俺に向かって歩いてきた。そして俺の前に立つと右手の親指と中指を使いパチンと鳴らす。すると景色が一瞬で変化し、辺り一面真っ白い空間になる
「この景色懐かしいな」
「あまり驚かないんだね」
「自分でもビックリだよ。それで何でこんな所に?」
「タクマに伝えておこうと思って」
「なんだ?」
「この世界にきてすぐにフェルヴォルカに遭遇したでしょ?」
「そうだな。あん時は死ぬかと思ったよ」
「可笑しいって思わなかった?」
「何がいいたいんだ?」
「率直にいうとタクマを狙っているやつがいるの」
「は?なんのために?」
あの時は俺が異世界に転移してすぐだから狙われる理由がまったく想像がつかない
「それは私にだって分からないけど大体検討はついたわ。そいつは魔族よ」
「魔族...」
魔族はこの世界でもっとも魔法の才がある種族だ...俺を除いて
「あっそう」
「それだけ?」
「別に今の俺なら問題ないだろう。むしろ問題なのはテイラ達の方だ」
「そうだね。でも油断しちゃダメだよ」
「油断したことなんてねーよ一度もな。俺は一人じゃない守るやつがいるからな」
「その中に私も入っているのかな?」
「勿論だそんなの言うまでもないだろう」
「そ、そうなんだ」
「それに...俺の大事な仲間に手をだすやつは絶対に許さねー。例えそれが魔族だろうと神だろうと俺はそいつを殺す」
この時ヒュオラは初めてタクマに恐怖を感じた。それだけ今のタクマの顔は本気だった
「なら私から少しアドバイスするね」
「なんだ?」
「魔法はイメージ」
「それは前に聞いたぞ」
「そうだね。でも私が伝えたかった本当の意味にまだ気づいていない」
「本気の意味...それって」
「そろそろ時間ねじゃたまた会える時を楽しみにしてるね」
そうしてヒュオラは再び指を鳴らした。すると景色が元に戻った
「あれヒュオラさんは?」
「一体どこに?」
みんなが辺りを見回す。そして俺はキョトンと突っ立っている。みんなは俺も消えたことに気づいていなかった
「本当の意味...」
俺の頭はその言葉で埋め尽くされていた
名前 タクマ・スズキ 18歳
レベル Error
種族 人族(男)
HP ???/???
MP ???/???
筋力 ???
防御力 ???
素早さ ???
魔力 ???
魔法防御 ???
〈ユニークスキル〉
・成長・全属性適正・アイテムボックス・並列思考
〈スキル〉
・火魔法level5・雷魔法level5・鑑定level6
・無詠唱・夜目・気配遮断level4・回復魔法level4
〈称号〉
・異世界人




