正直少年
不定期です
翌日の朝はやくに移動を開始した俺達は数時間かけてとある村に到着した
「こんなものまであるとは」
村に入ってすぐ右側に木のプラカードがありそこに手配書と書かれた紙がはってあった。それは向こうの白い紙でしっかりした紙ではなく、くすんだ色のボロい紙だった。もしかしてと思い確認してみるとそこには俺の似顔絵のようなものと俺の外見の特徴が書かれていた
「黒い髪に幼さが少し残り、身長は163~168の間ってこれ間違いなく俺だよな」
未だにこの世に俺以外で黒い髪を見たことがない。因みにテイラの髪の色はきはだ色みたいな正直よくわからん色だ...テイラすまん。アイリスはオレンジ色のような明るい色だな本やアニメなんかにでてくる狐の毛の色を想像してほしい。幸いテイラの手配書はなくその代わりとして男の連れに小柄な少女がいると書かれてあった
「もうちょいカッコよくしてほしかったなーガクシ」
「見てくださいこれアイリスさんではないでしょうか?」
俺の手配書の裏にもう一枚の紙が貼ってあることにきづいたテイラが捲ってみるとそこには似顔絵が書かれていないテイラ同様に特徴だけが書かれていた
「なんで俺の手配書の裏に隠してんだ?」
プラカードにはまだ手配書を貼るスペースがある。何か意味があるのだろうか
「とにかくマントで顔を隠してくれ」
店の商品だったマントを三人分をとりだし急いではおらせた
「タクマさん少し手遅れだったかもしれません」
テイラが俺以外の人にきかれないように俺の耳を手で覆うようにしヒソヒソのはなす
「なに?」
「この村の人々が私達について話しています」
首を動かさず気づかれないように注意し目だけをうごかし確認すると何やらヒソヒソと話していることがわかる。テイラは耳がいいから何を話しているのか聞き取れるらしい
「ここから離れた方がいいかと」
アイリスも聞き取れたらしい。ということはテイラは獣人並みに耳がいいことになる...スゲーな
「わかった引き返そう」
自然と三人はこれ以上怪しまれないために平然とした態度で引き返す
「ねえお兄さん。お兄さんってこの紙にかかれてる人?」
あと少しで村の門からでれる所で後ろから幼い少年の声が聞こえてきた。するとマズイと思ったのかアイリスが動こうとしたがすぐに手を掴み阻止する
「どうしてそう思うんだい?」
「なんかみんなが手配書の人じゃないかって思ってるから気になって」
「あのバカ」と少年のさらに後ろの方から聞こえてきた。声を押さえたようだけどこれくらいなら俺でも聞き取れた
「いや気のせいだよ」
「じゃあ顔をみせて!!」
こいつ俺じゃなくてアイリスにこんなこと聞いてたらすぐに殺されるだと思いながらどうするか考える
「(うーむこうなったら仕方がない)わかったよ」
目線を少年とあわせるように姿勢を低くし少年の手を掴み顔をみせる。顔は少年にしか見られないように隠した
「わーうん!人違いだった!!」
「そうか理解してくれてありがとう」
理解してくれたようなので三人で村をでた
「タクマさんあの子に何か渡しませんでしたか?」
「...いや何も渡してないよ」
森のなかへと移動し辺りを見回しつけられてないかを確認したところで馬車で休憩をとった。その時テイラが俺のしたことに気づいたのか聞いてきた
「今嘘つきましたね。タクマさんは嘘つくとき右頬を人差し指でかきますからね」
げっ何かバレてるんだがしかもなにその笑顔ちょー嬉しそうなんだけど!
「アハハハテイラには敵わねーな」
「フフフ。それで何を渡したんですか?」
「お金ですね」
アイリスがボソリと呟いた
「あの時タクマさんの手から金属の匂いがしました」
「アイリス正解!いやーアイリスにも敵わねーなワハハハハハ」
「ワハハじゃないですよ!それって賄賂っていうんじゃないんですか!一体いくら渡したんですか!」
テ、テイラって怒るとちょっと怖いな...しかーーーし!そのなかにも可愛さがあってグーーーーーッド!!
「銀貨一枚だよ」
この世界で一月に贅沢をしなければ銀貨10枚くらいで生活ができるこれは俺の経験をもとに導きだしたため自信はないが大体あっていると思う。そう思うと銀貨一枚って子供がもつには十分すぎるだろう
「そんなに」
「まーなでもあの子供は正直だからなどうせ親にバラしちまうだろうからはやくでたってわけだ。それより」
「これから村や街に入るのが困難になりましたね。あの村以外にも私達の手配書が貼られているでしょうから」
「そういうことだ。もし仮にバレなかったとしてもリスクがあることには変わりはねーからな」
もーバレてたりしてアハハハハハ...まさかな
「当分は森のなかで生活したらどうでしょうか?」
「危険じゃねーか。夜だって気が緩めないと思うし精神的にもきついだろう」
「あなたほどの実力があれば危険なところなんてないでしょう。それに私は森の生活には慣れております」
そうか獣人は元々森のなかで生活するんだったな。それより
「俺ってまだアイリスの前で戦ったことないきがするんだけど」
「私の動きを止めただけで十分です」
あの腕を掴んだときか。それだけで分かるなんてアイリスの実力は相当らしいな
「分かったアイリスに任せるよ。その方が安全だ」
それからアイリスの指示に従って木の実や魚、魔物など昼食に必要な食材を集めた。テイラとアイリスのおかげで魔物はすぐにみつけることができて楽だった。食材を集め終えた俺達は馬車がある所へと戻る
「よし食材もとれたことだしこれから重要なことを聞かねばならない」
「なんでしょうか?」
「このなかに...料理ができるものはいるか!!」
「...」
あっテイラが顔を背けた
「...」
あっアイリスがうつむいた
「つまり誰もできないと」
さりげなく自分も料理ができないことを伝えるテクニックを使用する
「生物は焼けばいいのでは」
「だなそうしよういや...それしかない!」
仕方なく火を焚き木の枝をさして魚や魔物を焼いて食べた
「ふーこりゃ料理できる人を探さなきゃなゆっくり店で食べることは当分は無理だろうし」
「今の私達の仲間になる人なんていないと思うんですが」
「ふ~む」
「奴隷でしょうか」
「おーーその手があったー(棒読み)」
「タクマさんわざとらしいです」
「わざとですね」
ばれてるーまあ誰でもわかるか
「とにかく料理ができる人は必要だろ。これから焼いただけの食べ物でいいのか?上手いもの食べたいだろ」
「それはそうですけど」
「じゃあ決定だ」
「テイラさん男とはそういうものです」
「テイラでいいですよ。そうですねタクマさんも男ですからね」
君たちはどう思ってるのか大体わかるが反論できない...そのとおりだからな!後テイラ、男っていう言葉を強調していうのやめてくれくれませんかね
「でもどうやって奴隷を?」
「俺がひとりで街にもどって奴隷商にいってくるよ。アイリスがテイラを守ってくれれば安心だし。ひとりでいった方がはやく着くからな」
「お任せを」
「すみません」
「いえあなた達は獣人である私を助けてくれたのです。当然のことです」
「人と獣人ってのは仲が悪いのか?」
「全員ではないのですが一部獣人を嫌う人もいます」
「そうなのかこんな可愛いのに」
「か、可愛いなんて...」
恥ずかしがってる顔も可愛いなーテイラも顔を膨らまして可愛いのー
「さて、じゃあ夜になるまで何をするか...ってどうした?」
急に二人が静かになった
「誰かが争っているような声が聞こえます」
「沢山いますね」
いつも通り俺だけ何も聞こえずってね
「はぁ行ってみるか。テイラとアイリスは待っててくれ」
厄介事ははやく終わらせたい主義の俺は返事をまたずして声が聞こえたという場所へとむかった




