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襲撃

短めです

あれから数週間が経過した。俺達はまだ「やすらぎ亭」に泊まっている。商業の方は教会に行った翌日に始めた。初めは商業ギルドの方から無料で商品が支給されるが、次からは有料になる。だから、魔物を狩れる人は自分で討伐しに行き、その素材を売っている。また、荷台つきの馬車も支給され、これを使い商売をする。初めての商売した場所は門の近く。ここなら人が多く通るし、旅の人が買ってくれると思ったからだ。実際に、多くの人が利用してくれた


「いらっしゃいませー!」


「ありがとうございました」


テイラは呼び込み、俺は会計とういう役割にしている。まあこれがベストだろう。売っているものは、ギルドから支給された木の実、パン、水、自分で狩ってきたチェーンラビット、ブラックウルフの肉だ。どちらも下級冒険者でも倒せる魔物だ


「大丈夫かテイラ、少し休憩するか?」


「いえ、大丈夫です。私、こういうの初めてで、何だかとっても楽しいです」


「そうか。でもあんまり無理はするなよ」


「はい!」


この商売を始めたおかげでお金が段々と貯まってきた。この商売でなんとなく分かったことはお金の価値だ。銅貨1枚を日本円に例えると100円くらい。よって銀貨一枚で一万、金貨一枚で100万ということだ。確かに金貨なんてテイラを解放する時以外つかってないからな、一般の家庭では使わないのだろう。使うとすれば一流の冒険者や貴族くらいか


「テイラ、そろそろ閉店にするぞ」


「はい、タクマさん」


今日は朝方から夕方まで働いた。お店は、特にギルドから1日何時間営業しろとか、何時から開店しろとかは言われていない。つまり、自分達で決めていいのだ。働く時間も、どこで営業するかも自由なのだ。ただし、月に銀貨20枚を商業ギルドに納めるのが条件だが


「今日は何だか人が多かった気がします」


「別にいつもと変わらないと思うけどな」


なんて話しをしながら「やすらぎ亭」へと帰っていった


「じゃあテイラ、少し出掛けてくるから待っててくれ」


「またですか。一体どちらにいかれるのですか?」


「ちょっと森にな」


そういって俺は一人で森へと向かった。森に着いたらすぐ、木の枝を拾い傷をつける


「ヒール」


そして、回復魔法を発動する。そうこれは回復魔法のレベル上げだ。少し前にお店の営業に慣れてきたので始めたのだ。テイラの怪我を治すために。ちなみに、今のレベルは3だ。成長のお陰でレベルが上がるのははやいが、なかなかレベル4にならない


「クソ、いつになったら上がるんだ」


この時のタクマは知らない、レベルを3まで上げるのに約2年かかることを。


俺は諦めず回復魔法魔法を発動し続けた。しかし、レベルが上がることはなかった。数時間経過し、今の時間は23時を過ぎたとこだ。そろそろ帰らないとテイラが心配するだろう。


「さて、そろそろ帰るか...ん?何だ?」


帰っている途中に王都がある方から煙があがっている。それを見た瞬間、嫌な予感がして急いで王都にむかった。


「何だこれは」


一部の建物が崩壊され、煙があがっている建物もある。そして、多くの人が倒れていた。俺はいそいで近くで倒れている男に近づき回復魔法を発動する


「グレイトヒール!」


これはレベル3で習得できるヒールの上級魔法だ。その男の傷はすぐに治った


「一体どうしたんだ!」


「ま...魔族のやつが攻めてきやがった。う...上だ」


「上?」


上を見上げると人の形をした何かがいる


「あいつが魔族...テイラ、テイラが危ない!」


「待て!逃げろ!魔族にみつかっちまうぞ!!」


傷が治り、自分で動けるようになった男の言葉はタクマの耳にとどくことはなく、タクマは全速力で「やすらぎ亭」へと向かった


「なっなんなんだあいつは...」


男はタクマの姿をとらえることができなかった。




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