新スキル
「こちらにどうぞ」
案内されたのは2階にあるとある部屋。一階は神に祈りを捧げる所や、治療をする所がある。そして、俺らが案内されたとある部屋とは...
「テレンねーちゃん遊ぼー!」
「テレンねーちゃん、誰だその人たちは」
「だれ?」
子供が沢山いる部屋だった。テイラと同じくらいの年齢だ。彼女の名前はテレンっていうのか。どうやら子供たちに好かれているようだな
「ごめんね。ここは子供たちの部屋なんだ」
言葉は短かったが、言いたいことは分かった。ここは捨てられた子供や、親をなくした子供たちがいる部屋ということだろう。あまりそのことを子供たちの前で言いたくなかったようだ
「なるほど。分かりました」
「理解してくれて嬉しいよ」
どうやら子供たちは気づいていないようだ
「ところで、なぜここへ?」
「なぜって、ここで回復魔法をやるんだよ」
「どうしてですか。ここ以外にも部屋はあると思いますが」
「子供たちの相手をしなきゃいけなくてね。ここだったら、回復魔法の練習もできるし、子供の相手もできる。一石二鳥じゃない」
この世界にも一石二鳥という言葉があるのか。まあそういうことならお互いに問題ないからいいか。俺は快く了承した
「よし!それじゃあやろっか」
そう言われて子供たちに隠れて見えなかった椅子に座らされた。テイラはいつも通り俺の膝の上に座っている。子供たちが不思議そうに見つめてきたが気にしない
「はいこれ」
渡されたのは普通のナイフと太めの木の枝...なぜ?
「これはいったい?」
「どうやら今まで回復魔法の練習をしていなかったようね。いいわ。これは」
テレンにしょうがないな~みたいな顔をされた。アランの時と同じように何故かカチーンときた
◇
ここはとある商業ギルド
「ヘックシュン!!」
「どうしたアラン。風邪か?」
「いえ...誰か私の噂でもしてるのでしょうか」
テレンはナイフを使い木の枝に切り傷をつけた
「ヒール」
テレンがそう唱えると切り傷が何もなかったかのようになくなった
「これが回復魔法か」
「そうよ。回復魔法の基本、ヒール。まずはこれを練習しましょうか」
うん、大体わかった。これもイメージが重要なのだろう。ならば、さっき間近で見ることができたからイメージは容易にできる。早速テレンと同じように枝に切り傷をつけた
「ヒール」
そう唱えると切り傷がすぐになくなった。成功したようだな。俺は心のなかでステータスオープンと叫んだ
名前 タクマ・スズキ 18歳
レベル Error
種族 人族(男)
HP ???/???
MP ???/???
筋力 ???
防御力 ???
素早さ ???
魔力 ???
魔法防御 ???
〈ユニークスキル〉
・成長・全属性適正・アイテムボックス・並列思考
〈スキル〉
・火魔法level5・雷魔法level5・鑑定level6
・無詠唱・夜目・気配遮断level4・回復魔法level1
〈称号〉
・異世界人
スキルが増えている。テレンと子供たちは驚いた顔をしている。テイラはなぜか自慢気な顔をしていた
「あっえ?今まで回復魔法の練習をしてなかったんじゃ...でもそしたら初めてやって成功したことに」
テレンが何かブツブツいっているがまあいいや。回復魔法を覚えられたし、もうここにいる用はないな
「回復魔法を教えて頂き有り難うございました。お陰で一回で!習得するとこができました」
「一回で」という言葉をわざとらしく強調して言った。うん、スッキリしたぜ...子供っぽいとかいうなよ傷つくから
「ではこれで」
気持ちを切り替え、教会を後にする。テレンはまだ固まっているが、子供たちが「凄い凄い」と誉めてくれた。ふん、もっと誉めてくれたまえ。誉められた俺はとても気分がよかった。やはり、何歳になっても誉められるということは嬉しいものだ
新しい小説はじめました。そちらもよろしくお願いします!!
おまけ
レシウス「お、おい...ステータスが可笑しく
なったようだが」
ヒュリス「こわれちゃった...どうしよう」
レシウス「知るかー!」




