新しい服
短めです
質問攻めを耐え抜いた俺達は宿を探すことにした。さすがに今日は疲れた。長時間の馬車の移動をたえ、奴隷商へと赴き、商業ギルドの質問攻め...疲れるのも無理はない。なるべく歩きたくなかったので、商業ギルドから近い宿「やすらぎ亭」に泊まることにした。銀貨1枚を払い部屋へと向かった。アロトがいる「くつろぎ亭」と比べると高い。どうしても気になり受付の人に訪ねてみると、ここは一人銅貨50枚払う。奴隷の場合は主人と二人なら一人分のお金を払えばいいらしい。ということは、奴隷二人と主人で泊まる時は二人分の支払いが必要で、テイラはもう奴隷ではないため二人分の支払いが必要というわけだ
「私は奴隷のままの方が良かったのでは...」
「いや、テイラが奴隷だと何か嫌なん...あっ!」
「どうしたんですか!?ごしゅじ...タクマさん」
部屋で寛ぎながら会話を楽しんでいる時、俺はテイラの姿を見て何かに気付いた
「服だテイラ!。テイラの服を買うの忘れてた!」
テイラをいつも背中に背負っていている時間が長くテイラの姿をあまり見なかった俺は今まで気付くことができなかった。テイラはまだ奴隷の時から着ているボロい布を身につけている
「いえ私はこれで...」
「いいわけねーだろ。行くぞ」
再びテイラを背負い出掛ける。今の時刻は21:15分。まだ間に合うだろう
「いらっしゃいませー」
「この子の服を買いたいんですが」
やすらぎ亭から近い服屋を探していると「服屋、シロナ店」と書かれた看板がある店があったので入ってみた
「この子は...奴隷でしょうか」
ショートヘアーの女性店員がテイラの服を見て聞いてきた
「もう奴隷ではありませんよ。この子の服お願いします」
「そうですか。畏まりました」
店員は軽く一礼しテイラを背負い奥へと向かった。暫く待っていると、テイラが店員と一緒に戻ってきた
「...どうでしょうか」
顔を赤くしながら聞いてくる。なんかこっちも恥ずかしくなるな
「に、似合ってるぞテイラ」
服は白一色に統一されており、腰回りにリボンが付いている
「いかがでしょうか」
「いいね。買うよ」
「有り難うございます。銀貨28枚になります」
「そんなに!?」
テイラが値段を聞いて驚いた...まあ気にしないが。俺は手を背中で隠し、アイテムボックスから銀貨28枚取り出した
「有り難うございました。またのご来店お待ちしております」
シロナ店をでて、空を見上げると、幾つもの星が見える。日本では見たことのない輝きだ。一つ一つが輝いているように見える...って俺も歳かな
「戻るか」
「はい!タクマさん!」
服を買ったのがよっぽと嬉しかったんだな。でも見えてないんだよな...早く回復魔法を覚える必要があるな。そう心に誓いながら宿へともどった




