決着
長めです
とある迷宮の中で激しい戦闘が繰り広げられていた
「オラァ!!」
俺は電光石火を発動し雷を纏い拳をフェルヴォルカにむけて振るうがかわされてしまう
「グァァ!!」
鋭い爪をふるい反撃してくるが冷静にかわす。このまま攻撃していてもらちがあかないと思い魔法を使うことにする
「ライトニングランス!」
手を前にだし発動させると掌から槍の形をした雷が出現しフェルヴォルカにむかって飛んでいった
しかし早さが足りず軽くかわされる
「これならどうだ!」
使うのはライトニングランスだが数がちがう。さっきだしたライトニングランスの数は一本だけだったのに対して次は6本だ。出現した槍は全てフェルヴォルカに飛んでいく。それでもフェルヴォルカは軽々とかわしていく
「そうだろうと思ったよ」
最初からあたるとは思っていなかった俺はライトニングランスを飛ばした後すぐにフェルヴォルカの後方にまわっていたのだ。そして拳を強く握りおもいっきり顔面を殴った
「手応えあり!」
右ストレートをくらったときと同じように飛んでいったフェルヴォルカは壁に強く打ち付けられた
電光石火で雷を纏っている状態で殴られたんだ、前よりはダメージを与えられたはずだ。まー鑑定する暇なんてないんだが...
「ググググ...グァァァァァァァ!!!」
フェルヴォルカはすぐに起き上がり唸った後大きな叫び声をあげた。するとフェルヴォルカは体に白い何かを纏いはじめた
「あいつ魔法を使えないんじゃなかったんじゃ」
ふとフェルヴォルカたちが穴をあけた場所で焼き死んでいたメタルアントを思いだした
「そういえば何であいつら焼き死んでたんだ。火魔法を使えるやつがいないのに...」
嫌な予感がしてフェルヴォルカを見た。
「ははは...マジかよ」
フェルヴォルカの口を開けておりそこに火の玉が出現していた
額から汗が流れる。初めて会った時より確実に強くなっている。いくら聖杯を飲んだとしてもレベルに差がありすぎる。本当に勝てるのだろうかと考えてしまう
「ヤベ!」
そんなことを考えていると前方から火の玉が飛んできた。咄嗟に回避できたがフェルヴォルカが接近してきて鋭い爪で攻撃してきた
「グハッ!!」
俺は大きく後ろに飛ばされ壁に衝突した。魔法で体制を崩して接近戦で戦う今の攻撃方法は俺がやった方法だ
「やり返しってやつか...やってくれるじゃねーか」
右腕を左手で押さえながら立ち上がる。右腕から赤い液体が流れ体に纏っていた雷が消えた
「ス~ハース~ハー...よし!」
深呼吸をし両手で頬を叩き気合いを入れ直す。右腕が痛むが動かせる。考えていても仕方がない、倒さなければ殺されるのだから
「倒すしかないんだ」
再び電光石火を発動し体に雷を纏わせる。前と同じ戦い方ではダメだ
「やるしかないか」
まだ試したことはないがこれを試す以外の選択肢が思いつかなかった。左腕をフェルヴォルカにむけ魔法を発動する
「腐雷!!」
掌から雷の玉が出現しビリビリと音がなる。そのままにしていると段々MPが減っていくのがわかった。聖杯のおかげでなくなる気はしないが...
「よくわかんねーけどいくぜ!」
心の中で発射!と叫ぶと雷の玉からビームように雷が普通の人には見えない早さで発射された
「グァ!?」
フェルヴォルカは避けることができず当たったかにみえた
「なに!?」
フェルヴォルカの体は霧のように消え、消えた位置からすぐ側に姿を現した。体に纏っていた白い何かは消えている
「どうなってやがる、あいつは火魔法しか使えないんじゃ...」
霧のように消え、霧のように段々姿を現す。そして体に白い何かを纏っている。スキル以外でこんなことがでるのは...
「ユニークスキル...体に纏っていたのは霧か?」
「グァァァァァァ!」
再び体に霧を纏わせたフェルヴォルカはファイアーボールを放ってきた
「二度はくらうかよ、ライトニングボール!」
ライトニングボールを発動しファイアーボールに衝突させ打ち消した
「霧で防げるのは一度だけか...よし!」
息を整え、魔法を発動させる
「ライトニングボール!!」
体を中心に幾つもの雷の玉が出現した
「くらえ!」
ライトニングボールで次々と攻撃をしかけるがかわされるかファイアーボールで打ち消されてしまう。それでもライトニングボールを出現させては放ち出現させては放つを繰り返す。何分か経った後、フェルヴォルカが攻撃をしかけてきた
「グァァァァァァ!!」
体に纏っている霧が濃くなり、霧が何かの形に変形していく
「ハハハ...チートめ」
フェルヴォルカが2体となり、どちらかが霧でできているのだろう
「ま、こっちもチートだがな!」
ライトニングボールの、数を増やし2体均等に攻撃を放つ。2体は左右に別れ攻撃をかわしながら距離をつめてきた
「ライトニングウォール!」
雷の壁を2つ出現させ2体の攻撃を防ぎながら幾つもあるライトニングボールを放ち続ける。これを何度か繰り返していると一体は俺から離れ、もう一体はそのまま接近戦で挑んできた
「ち!」
俺は離れたやつの距離を縮めるため全力で走った。しかし、接近戦を仕掛けてきた一体が許すはずもなく、鋭い爪を使い飛びかかってきた
「そこだ!!」
心の中で発射!と叫んだ瞬間、上から雷が落ちた。腐雷だ。幾つものライトニングボールを作りだし、そこに腐雷を紛れ込ませていたのだ。そして今までのは全て腐雷にMPを吸わせ威力をあげるための時間稼ぎだったのだ。腐雷をくらったフェルヴォルカは霧へと変化し姿を消した
「そっちが本体か!」
紛れ込ませていた腐雷は3発で残りは2発。残ったライトニングボールを全て本体に放つ。フェルヴォルカはファイアーボールで打ち消したりかわしたりを繰り返したが全てを無力化できず何発か当たり少し体制を崩した。それを見逃すはずもなく、接近し全力で殴ると電光石火の影響で体が痺れたようだ
「俺の勝ちだ!!」
体が痺れ動けないフェルヴォルカに2発の腐雷を同時に放った。一発でもう一体を消滅させられたのだ、威力は充分
「グァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
これがフェルヴォルカの最後の叫び声となり、体が焼きつくされピクリとも動かなくなった
「ハァ...やっと...ハァ...終わった...うぐっ!」
フェルヴォルカを倒したあと突然、ものすごい痛みが頭におそいかかった
「頭が...うぐっ!」
意識を失ってこの痛みから解放されたいと思いながら必死に耐える。視界は歪みハッキリと辺りを認識できなった
「テ...テイラ」
段々意識がとおくなり、ついに糸が切れたたかのように倒れ、意識を手放した
いやーやっと終わったよ
主人公は死んでません




