表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双鏡の君へ 2 ー輪廻編ー  作者: ゆら。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/18

平安時代ー祈り


春。


宮中の回廊。


正妻となる姫は、

淡い香をまとい、静かに歩いていた。


家格も、美しさも、教養も、

何一つ欠けていない姫。


敦姫は、柱の陰からその姿を見る。


(……この方が)


(……隣に立つ方)


その時、正妻の姫が、ふと立ち止まる。


敦姫の気配に気づいたように。


視線が合う。


ほんの一瞬。


だが、その一瞬で互いに分かる。


――同じ人を想っている、と。


正妻の姫は、微かに微笑んだ。


敦姫は、深く頭を下げる。


言葉はない。


けれどその沈黙は、


「どうか、大切にしてください」


と、


「どうか、幸せにしてあげてください」


選ばれなかった側の、

それでも消えなかった祈りだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ