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双鏡の君へ 2 ー輪廻編ー  作者: ゆら。


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終幕ー静寂


時代は、何度も巡った。


名を変え、姿を変え、


同じ空の下で、二つの魂は出会い続けた。


触れられなかった時代があった。


待ち続けた時代があった。


守ることも出来なかった時代もあった。


願いは、いつも少しだけ届かず、


想いは、次の時代へと残された。


だから世界は、静かに繰り返していた。


もう一度だけ、と。


もう一度だけ、と。


けれど――


炎の中で、

二人は初めて思いを通せた。


守るためでも、


救うためでもなく。


ただ、隣にいることを選んだ。


その瞬間。


次へ運ばれるはずだった願いは、


どこにも残らなかった。


誰も気づかないまま、


長く続いていた巡りは、そこで役目を終える。


始まりがあったのなら、


終わりもまた、音もなく訪れる。


それは奇跡ではない。


ただ――


ようやく、届いただけのこと。


そして時代は、先へ進む。


もう、繰り返す必要のない世界へ。



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