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双鏡の君へ 2 ー輪廻編ー  作者: ゆら。


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安土桃山時代ー共有


琴葉が分厚い書物を読んでいる。


琴葉「敦乃、この字読めない」


敦乃「どれですか?」


琴葉「全部」


敦乃「全部ですか」


琴葉「雰囲気で読んでる」


敦乃「それは読んでないと言います」


琴葉「でも面白い」


敦乃「内容分かってませんよね?」


琴葉「多分、武将がすごい」


敦乃「ふわっとしすぎです!」



ーーーー



夜。


琴葉が布団の中でごそごそ動く。


琴葉「……敦乃」


敦乃「はい」


琴葉「……眠れない」


敦乃「目を閉じてください」


琴葉「閉じてる」


敦乃「じゃあ数を数えましょう」


琴葉「一、二、団子、四……」


敦乃「途中で食べ物入れないでください!」


琴葉「じゃあ敦乃が話して」


敦乃「何をですか」


琴葉「今日の反省会」


敦乃「姫様は市場で走りました」


琴葉「楽しかった」


敦乃「私は腕がちぎれそうでした」


琴葉「敦乃、優しい」


敦乃「評価基準おかしいです!」


琴葉は小さく笑って目を閉じる。


琴葉「……敦乃の声、落ち着く」


敦乃「……それは、どうも」


しばらくして。


敦乃が見ると、琴葉はもう眠っている。


敦乃「……おやすみなさい、姫様」



この時の二人は

笑って

隣にいて

同じ景色を見て

同じ音を聞いて


輪廻の中で

一番、自然に幸せだった。


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