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双鏡の君へ 2 ー輪廻編ー  作者: ゆら。


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室町時代ー待ち


夜。


家々の灯りが、村を点々と照らす。


敦乃は、何度も門の外を見る。


足音がするたび、顔を上げる。


けれど――


通り過ぎるのは、知らない人ばかり。


風だけが、砂を転がす。


敦乃「……今日は、遅いだけだよね」


母は、何も言わずに頷く。


父は、黙って湯を足す。


爺も目を伏せたまま煙草を吹かす。


ーーー静か。


誰も否定しない。


誰も肯定しない。


敦乃は胸の前で手を握る。


敦乃「……琴之」


その夜、

琴之の足音は、最後まで聞こえなかった。


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