↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3月15日書籍発売】アラサー魔導士の辺境湖畔暮らし〜初級魔法で魔王を瞬殺してしまった俺は、無気力に引きこもりたい〜  作者: 未来人A
第五章 温泉旅行

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
54/82

54

(な、なにが起こったんだ?)


 死を覚悟したアンドレは、呆然として呟いた。

 突如、声が聞こえたと思ったら、自分を殺そうとしていたストーンタイガーが跡形もなく吹き飛んでいた。

 凄まじい威力の魔法だった。


(でも、さっき魔弾≪マジック・バレット≫って……馬鹿な。初級魔法だぞ?)


 魔弾は初歩的な魔法だ。あまり威力ない。

 もちろん、魔力を多く持っているものが放つ魔弾は強力だ。

 ただ、ストーンタイガー並みに強力な生物を一撃で倒すなど、聞いたことがなかった。


「!?」


 その後、光の円が発生し、アンドレたちを囲った。

 そして、体の怪我が回復する。

 先ほど、吹き飛ばされた際に怪我を負ったが、完全回復していた。


「ヒーリング・サークル!?」

「な、なんという広さだ!?」


 ヒーリング・サークルは回復魔法の中でも、最上級の高難易度魔法だ。

 使うことがまずほとんどの人間には不可能である。

 仮に使えても、精々半径1mくらいが限界だ。

 それ以上広げると、魔力を大幅に消耗してしまう。

 戦闘の際は、味方に近寄るよう呼び掛けて、近寄ったら使うという使い方が一般で来た。

 今回使われたヒーリング・サークルは軽く10m以上は間違いなくある。

 規格外の魔力を持った者でなければ、ここまで広げることはできない。


「あ、アンタたち!」


 声をかけたが、姿をはっきりと確認できないまま、自分たちを助けた者たちは去っていった。


「ど、どういうこと? 助かったの?」


 パーティーメンバーのリットが困惑しながらそう言った。

 アンドレも全く同じことが言いたい気分だった。


「何者なんだあの人たちは……」


 テレンスがそう呟く。


「冒険者だろうが……相当高位だろう……」

「でもストーンタイガーを魔弾一撃で倒す冒険者って、聞いたことあるかしら? 一位でもそんなこと出来る?」

「分からん……」

「それにさっきのヒーリング・サークルも……どんな化け物なのよ」


 リットが呆れたように呟いた。


「とにかく今回は助かった。あの人たちは先に進んだみたいだし、俺たちはもう帰るか」

「そうね」

「俺は武器がなくなっちまったが、大丈夫だろうか……?」


 武器を折られたテレンスが不安そうに呟く。

 アンドレも同じく武器を折られたが、彼は変えの武器を所持しているので戦えた。テレンスは大剣を一本しか持ってきていなかった。


「恐らくさっきの人たちが魔物を殲滅していると思うわ。再び湧くまでは、まだ時間がかかるでしょうし、今なら帰れるはずよ」

「そうだな」


 安心したテレンスはそう言った。


「じゃあ、帰るか……」


 三人はダンジョンを出るため、歩き始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。