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【3月15日書籍発売】アラサー魔導士の辺境湖畔暮らし〜初級魔法で魔王を瞬殺してしまった俺は、無気力に引きこもりたい〜  作者: 未来人A
第五章 温泉旅行

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 俺たちはダンジョン内を歩いていた。

 もちろんというか余裕だった。

 というか俺は何もしてなかった。


「はああああ!!」

「えい!」

「ふん……」


 魔物が出ても、エミルかシーラ、リオンの誰かが一瞬で殲滅するから、全く俺が戦う必要はなかった。

 俺が攻撃する前に、先に戦っているので、戦う隙が全くなかった。

 まあ、別に戦いたいわけじゃない。面倒なことを代わりにやってくれるので、助かった。

 そんな感じで俺は何もしないまま、二層目、三層目とどんどん下に降りていく。

 このダンジョンの一番下に湖はあるらしい。

 確か最下層は三十階だった気がする。

 温泉はその中間の十五階あたりにあるらしい。

 このペースでいけばあと30分くらいで、温泉階までは行けるな。

 俺たちは順調にダンジョン攻略を続ける。

 そして、十階。

 徐々に魔物の数が増えてきた。

 この数は、腕に覚えのある冒険者でもある程度苦戦するだろうな。

 ただ、流石にエミル、シーラ、リオンは、レベルが違う。

 どんだけ数が増えようと、余裕で倒していた。


「貴様さっきから何もやっていないな。ハエ掃除を手伝うくらいやってもらいたい者だが」

「ぐ……」


 リオンにそう言われた。

 サボってたのがバレたようだ。

 仕方ない。俺もちょっとは働くか。

 なんかちょっと遠くに、石みたいな魔物がいる。

 なんか見たことあるような。魔物だったけあれは?

 まあ何でもいいか。


「魔弾(バレット)」


 俺はそう言って、魔法を放った。

 もちろん一撃で倒した。

 あれ? なんか人が要るっぽいな?

 三人いる。さっきの魔物? に襲われていたようだ。

 冒険者か? 先に攻略していたのか。

 こんなダンジョンに来るくらいだから、それなりに高位の冒険者だろう。

 下手に顔を覚えられると、目立ってしまう可能性もあるな。

 会わずに行くか。

 怪我はしているみたいだし、一応治していくか。


「ヒーリング・サークル」


 回復魔法を使った。

 光の円が周囲に広がる。

 範囲内にいる者の怪我を癒す魔法だ。

 円の広さは術者が自由に広げることが出来る。

 もっとも、広げすぎると魔力不足で、全く回復出来なくなるので、注意が必要だ。

 俺はかなりの距離広げても回復可能だ。

 どこまでが限界か試したことはないけどな。

 三人全員を円の中に入れるくらいは、余裕だ。

 俺は三人が全員入る大きさまで円を広げ、治癒した。

 これで怪我が治っただろう。


「あ、アンタたち!!」


 声をかけられた。


「行くぞ」


 俺は慌ててそう言った。冒険者たちには気づかれぬよう、さっさとその場を去った。

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