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11/19

青山と相談

二人が対策するため動き出します


11話です

「おっ」

「こんにちは会長…」


 綺麗にお辞儀をする彼女だが、どこかいつもより緊張している気がする。いつもと違う仕草をするせいか、こっちまでドキッとする。

 昼休み、今日は加西と食べるのを断って、青山と一緒に食べる。ここはあまり人が来ない所で偶に一人でくつろぎに立ち寄る秘密の場所だ。


「さて飯にするか」

「はい」


 そして僕は普通の大きさの弁当を用意していると、青山はかなりの大きさの重箱を脚に乗せた。


「え? あ、青山それ……」

「え? えぇ、気合いを入れて作りました」

「お前料理出来るのか」

「はい、結構得意です」

「それにしても作りすぎじゃないか?」

「そうですかね? 丁度だと思いますよ」


 まじか。こいつ見かけによらず、大食漢だな。そして僕達は自分の弁当をもぐもぐ食べていると、


「今日は天気に恵まれて良かったですね」

「え? あ、あぁ」

「外は寒いと思いましたが、案外暖かいものですね」

「まぁ、昼間だからなー」

「そうですね~」

「……」


 な、何か和んでしまっているな。昨日の一件の為に青山を呼んだのに。


「青山」

「あ、会長大分弁当のご飯減ってますね」

「え? あぁ、そりゃあ食べているからな」

「あの……この弁当作りすぎたんで、これを一緒に食べて頂けませんか?」

「え? ……いや、少し多いのだが」

「え? いりませんか?」


 珍しくしょぼくれた顔になった。青山もそんな顔をするのか。いやいや、そんだけの量は食えん! ……しかし、


「……分かったよ。少し頂こうか」

「! はいっ」


 そして彼女の作った弁当だが、なかなか美味かった。この昆布の佃煮なんか甘くて食べやすい。


「美味いなこれっ」

「あ、ありがとうございます……」


 美味しいからお腹が起きていてもパクパク食べられた。


「あのさ、青山」

「は、はい。なんでしょう?」

「……なにニヤけているんだ?」

「え? 笑っていますか?」

「なんか嬉しそうだぞ?」

「! 済みません。……はい、どうぞ」


 そして青山には村井さんの状況をもう少し詳しく説明した。


「……それでだな? どうした青山?」

「……いえ、何でもありません。どうぞ続けて下さい」


 なにかさっきより暗くなった気がするが、話を続けることにした。村井さんが自らの金で色々とパシラされていること、集団に囲まれて暴力を振るわれることだ。そしたら青山はみるみる顔を赤らめて、


「それは許される行為じゃありません! 一刻でも早くなんとかして止めさせないと! 彼女が可哀想です!!」

「落ち着け、青山! 彼女の言ったのを周りに悟らせないように行動せねばならんぞ」

「……それは一応お聞きしますが、どうしてです?」

「彼女とそう約束したからだ」

「……そうですか、分かりました」


 彼女は自分で落ち着かしてすっと座った。


「それで、私を呼んだ理由は何ですか?」

「まずは交代々々で彼女のクラスでの様子を観察をしようと思う。そして青山の時は逐一僕に報告してくれ」

「なるほど。分かりました」

「では宜しく頼む」

「はい。……あのそれで会長」

「何だ?」

「ご飯の味は好みでしたか?」

「そうだなーっ。もう少し甘めが良いかな」

「ふふっ、そうですか」

「あんだよ?」

「いえ、何でもありませんっ」


 そして僕達は予鈴が鳴るまでもう少しだけここで座っていた。

 翌日から僕と青山は各自行動に出た。休憩毎に村井さんの教室の前の廊下を一人で通る。そうしたら彼女のいるグループが判明した。そのグループとは浜松さんグループでクラスでのカーストが上の方な感じがした。

(なるほど。彼女はここにいたい訳だ)

 所属するグループがクラスのカーストの上の方だとすると、クラスの中での居心地は悪くないだろうし、そしてもしそこから一度でもはじかれでもしたらクラスで居づらくなるだろう。

  昼休みは青山にやらせて、僕は待機した。


「カ~ツ~」

「何だよ?」

「この前俺をほっぽって、一体誰と食べてたんだー!?」

「え? いや、それはーっ」

「女子かっ!? 女子なのか!?」


 加西に色々と村井さんの話を言ったら厄介だから、あまり言いたくないしな~。


「いや、違うよ」

「昔からの馴染みに嘘が通用するか! 女子なのか、女子なんだな!? 相手は一体誰だ!? 白状しろ!?」

「~~青山と食べてたんだよ!」

「何だ~青山かーっ。それは良かったーっ」


 なんか納得したみたいだった。

 それから午後の休み時間、青山からチャットが来た。


『彼女は一人でいる時間がないので、私が話しかけるタイミングがありません』

『パシラされている時も?』

『はい一応、一緒に付いて行く方がいますね』


(何? それは一体どうしてだ?)

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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