二十話『ペルフェの能力』
「私を連れ出す? 私はここでいい」
コルウスもペルフェがどんな攻撃をしてくるかわからないらしい。
距離を取って、様子を見たいところ。
「だから、邪魔、しないで」
「――――うおッ! 熱ッ!!」
だが、距離を取る前に、ペルフェの先制攻撃。
ペルフェの手のひらから飛び出した炎が俺の頬を掠め取る。
「これって、あの時の」
町を襲撃したあの男の能力と似ている。
これじゃ、距離を取っても意味がない。
しかも、あの男みたいに単純じゃなさそうだ。
熱くなった頬を片手で押さえながら思考を巡らす。
勝てるビジョンが全く見えない。
でも、彼女がいる。
元々俺だけでは戦力不足。
だから、助っ人を呼んだんだ。
「ふっ」
コルウスが南陽のいるところから、黒い翼で滑空する。
「っ!」
天井付近から、ペルフェに食らわす落下攻撃。
ペルフェはかろうじて両手でそれを防ぐ。
――――いける。
コルウスの足がペルフェの両手を突破する。
「――――ッ」
その刹那。
視界が光で包まれる。
続いて鳴り響く雷鳴が如き音。
「…………がっ!?」
何も見えない中で、聞こえるコルウスの苦しむ声。
――――何が起きた!?
視界がはっきりしていく。
「! コルウスっ!」
真っ先に目に映ったのは、地面に叩き落とされたコルウス。
翼に異常はないものの、体の所々が焦げていた。
「…………まだ、できる」
「! いや、一回休め! 俺だって時間ぐらい稼げる!」
「休め、ない…………その気があるなら手伝え。私が彼女弱らす。その後に憑依しろ…………」
「わ、わかった! 無理はするなよ!」
明らかに重傷であるのに、コルウスは止まらない。
俺に指示をした後、すぐに翼で飛び出していく。
――――でも、このままじゃ。
コルウスが動いても、このままだと勝ちようがない。
どうにかして、ペルフェを倒す策を考えるんだ。




