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十八話『昔も今も』
俺と暮らしていた生き物たちの死が黒荻によるものと知った時、俺は彼の下から逃げ出した。
俺は自分が彼の実験の要だと、理解していた。
俺さえいなくなれば、実験は破綻し、生き物たちがこれ以上犠牲になることはないと思ったんだ。
――――でも、違った。
『…………何してんだよ』
『おお、戻ってきたのか。おぬしがいなくなるから、代わりをな』
俺を孫となんて思っていなかった。
彼にとっては代えのきく、ただの実験体だった。
でも、俺も、アイツらも誰一人代わりなんてありゃしない。
あの思い出は、俺とアイツらだけのものだから。
許せなかった。
心の中の羨望は憤怒へと変わった。
だから、今日まで復讐のために、全てをかけてきたんだ。
――――ああ。でも、俺は何も変われなかった。
こうして、また実験体のように何も出来ないまま、鎖で縛られているだけなのだから。




