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その体に出会いと別れの挨拶を ~あの日、憑依した少女にもう一度出会うために~  作者: 炭本 良供
二章「インターフェース」

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十五話『正体を知る者』

「示杞っ!」

「っ、桃李か!?」


 靄と戦闘を開始した時。

 異変を察知したのか、俺のもとに桃李が仲間を引き連れて駆けつけた。


「つぐもの安全は確保した! 私たちもこちらを手伝おう!」


――――よかった……! でも。


 つぐもが安全と分かって安心する。


「いや、俺ひとりで片付ける」


 けれど、桃李の提案は受け入れられない。


「示杞?」

「桃李は操られている周囲の人々を対処してくれ!」


 だって、これは()()()の問題だから。


 桃李の顔には戸惑う様子が見てとれたけど、俺はきっと決意に満ちた顔をしていたのだろう。

 桃李は少し微笑んで、


「ああ! 了解した!」




 ※ ※ ※



 そうして、俺がいる廃校の一室には、俺と靄、そして周囲に残った操られている人だけとなった。

 俺たちの戦いを邪魔する者はいない。


「とはいえ、これをどうするかだ」


 けれど、正直あんな大口を叩いておいて無策だ。


 ひとまず距離を取りつつ、状況整理。

 示杞は何かの液体の注射によって、靄に包まれた。

 なら、その液体が何かわかれば…………ってヒントも何もないし――――




「――――教えてあげましょうか?」

「!?」


 考えに行き詰っていた時。

 背後からする女の声に思わず振り向く。


「っ、お前は…………!」


 その先にいたのは、俺が示杞を古びた店まで追跡したときに同伴していた仲間の一人だった。

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