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その体に出会いと別れの挨拶を ~あの日、憑依した少女にもう一度出会うために~  作者: 炭本 良供
二章「インターフェース」

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十一話『体を奪う能力』

「ああ、そうだとも! 僕はずっと君の中にいた!!」


 俺の体を奪った者は、今まで俺の体の中に潜んでいた。

 俺がその事実を理解すると、彼は喜ぶように語り出す。


「君が眠るまで体は動かせず、ただ眺めているだけ」

「……………………」

「理解したならわかるだろう。僕の気持ちが!」

「……………………ああ」


 そして、このことから推測できるもう一つの事実。

 目を背けたいし、考えたくもない。

 違っていてほしい。ただそう願っている。

 けれど、俺の能力はそういうものだ。

 俺の憑依は、相手の体を奪って、支配する。なら――――



――――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()



――――だからもう、俺は。


「――――わかってくれたようだね」

「……………………」


――――元には戻れないのかもしれない。


 目の前の彼が何をしようとも、俺は抵抗できない。

 俺の罪の重さ故に。

 罪悪感。迷い。

 それらが俺の中を渦巻く。


「じゃあ、始めようか――――」

 

 そんな俺を気にも留めずに、彼は動き出す。


「――――どちらがこの体にふさわしいか決める戦いを」


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