表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その体に出会いと別れの挨拶を ~あの日、憑依した少女にもう一度出会うために~  作者: 炭本 良供
二章「インターフェース」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/244

九話『誘われた先にいる者』

――――何が、何が起こっている!?

 

 憑依によって人々が倒れこんでいく。

 だけど、俺は何もしていない。

 誰かが俺と同じ能力でこの事件を起こしているんだ。


「おい、大丈夫か!」


 倒れた人を心配する声が聞こえる。


「う、うう…………」

「…………!」


――――意識は、あるか。


 どうやら話に聞いた『天の癇癪』より被害が少ないらしい。なら、まだ救いようがある。

 けれど、この異常事態は終わる気配がない。

 すぐに原因を止めないと。


――――アイツか。


 この異常の原因。

 それはアイツに決まっている。


『全部消してやる。お前も。お前の周りの全てッ!』


 アイツは俺を憎んでいる。

 それが、アイツをここまでさせたのだろう。

 俺が止めなければ。どうやってかは知らないが、俺の能力を利用しているアイツを。

 

 そう思って俺は町を再び歩き始める。

 アイツがいる場所は知らないが、なぜか足が動く。

 本能が俺の体の位置を理解しているのか。

 アイツの思惑通りなのか。


 どちらにせよ、進む他はない。


 足をゆっくり進め、やがて自然と足を止める。


――――ここは。


 見覚えはまるでないのに導かれるようにたどり着いた場所。

 そこは人気(ひとけ)はまったくない廃校だった。

 鉄骨が風化し、窓ガラスも割れ、もはや何かに使うことなどできないほど、朽ちていた。

 辺りはもう暗く、薄気味が悪い。


「ああ、来たんだね」


 廃校のグラウンドに見える影。


「待っていたよ」


 俺の体を奪った者にして、この異変の元凶。


「さあ、何から話そうか」


 俺が、解決すべき問題が確かにここにある。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ