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数字が苦手な少年に、お金の神様が『簿記』を教えるそうです。  作者: 乙丑
もう少しだけお付き合いください
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分数怖い(まんじゅうこわい)

「今回はちょっと複雑な損益分岐点売上高の分析と、その応用をするよ」

「例として参考にしている本のまま記入していきます」


 ①【一定額の経常利益を得るために必要な売上高】

 (計算式)

 必要な売上高=固定費+経常利益/(分の)(1-変動費/売上高)


「という計算式です。分母から計算するとやりやすいかもしれません」

「当期300万円の経常利益を目標としていて、それに必要な売上高を前期の損益を使って求めるんだよ」

「経常利益のところに目標となる経常利益を記入して、固定費・変動費・売上高には前期の数字を入れて求めます」


 1,200=300+300/1-500/1,000

 (600/1-0.5)→(600/0.5+600/0.5=1,200)

 (単位・万円)


「この式から、必要な売上高は1,200万円ということになります」

「今回は分数の計算がほとんどだから、苦手な人には難しいかな」


 ②【販売価額の値下げ(値上げ)による変動】


 (計算式・値下げ)

 損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費/売上高×(1-値下げ率))


「この計算式ですが、まず『1-変動費/売上高×(1-値下げ率)』という分母から計算してから、固定費(分子)を入れて計算をします。たとえば20%値下げをして販売することを計画しているとします。その時の損益分岐点売上高がいくらになるか、前期の損益を使って計算します。」

「今回は固定費を300円、変動費を500円、売上高を1,000円にするね」


 800=300/(1-500/1,000×(1-0.2(20%))

 分母『1-(500/800)=300/800=0.375』

 『300/0.375=800』

 (単位・万円)


「この計算式から、800万円の損益分岐点売上高があったことがわかります」

「逆に値上げの場合はマイナスではなくプラスにするといいよ」


 (計算式・値上げ)

 損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費/売上高×(1+値下げ率))


「さっきの計算式のままにして、パーセンテージを25%にするね」


 500=300/1-500/1,000×(1+0.25(25%))

 分母『(1-500/1,250=0.6』

 『300/0.6=500』

 (単位・万円)


「値上げした場合の損益分岐点売上高は500万円ということになりますね。次は固定費の増減に関しての計算式です」


 ③【固定費の増加・減少】


 (計算式・増加)

 損益分岐点売上高=固定費+固定費増加分/(1-変動費/売上高)


「固定資産の増加に関しての計算ですね。そのときの損益分岐点売上高がいくらになるかを前期の損益を使って求めます」


 300+40/(1-500/1000)

 (340/(1-0.5)=340/0.5)→

 (340/0.5+340/0.5=680(680/1))


「この計算から、680円の固定資産の増加が見込まれるということになります」

「減少は『固定費-固定費減少分』という計算になるよ」


 (計算式・減少)

 損益分岐点売上高=固定費-固定費増加分/(1-変動費/売上高)


 300-40/(1-500/1000)

 (260/0.5+260/0.5=520(520/1))


「これだと520円の減少があるというのがわかるね」

「最後に仕入単価の値上げと値下げの計算方法も記しておくね」


 ④【仕入単価の値上げ・値下げ】


 (計算式・増加)

 損益売上高=固定費/(1-(変動費×(1+変動費の増加率)/売上高


「という計算式です。今回は25%の値上げされることを予想しているという計算で説明します」


 300/(1-(500×(1+0.25(25%))/1,000

 (300/(1-(625/1,000)=300/0.375=800)


「ってなわけで、800円の増加になるね」

「減少の場合もほかの減少と同様にプラスをマイナスにします」


 (計算式・減少)

 損益売上高=固定費/(1-(変動費×(1-変動費の減少率)/売上高


 300/(1-(500×(1-0.2(20%))/1,000

 (300/1-(0.4))→(300/0.6=500)


「仕入単価が20%値下げしたさいの損益分岐点売上高は500円ということがわかりました。今回は計算式と簡単な例題を使っていますし、実際は会計ソフトでやりやすくなってはいますが、こういったことも知っておいて損はありません」


 *参考文献・『はじめてでもわかる簿記と経理の仕事(15~16年版)』



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