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秘密結社のお姉様!?  作者: 折上莢
さくらふぶき編
39/71

私の能力の限界って

「…そもそも私の能力の限界って、どれくらいなのかな」


腕は剣にできる。なら脚は? もしかしたら指だけとかもできるんだろうか。


試してみよう。


お湯から手を出し、腕が硬くなるイメージで能力を発動する。電灯に反射する銀色が眩しい。

一旦腕を元に戻し、今度は指だけを硬くするようにイメージした。


「ふっ。…んんんんん…」


何かこう…できそうなんだ。でもいまいち、上手くいかない。若干銀色は帯びてるし、普通の指より硬いのだけれど、剣にはならない。


次は脚を試してみようと、お湯から片脚を揚げる。力を込めると、こちらはすぐに剣の形になった。


「成る程…指は腕とか脚に比べて細いから難しいのかな?」


でも、できないわけではなさそうだ。

お風呂に入るときはこうに特訓しようと意気込んで、また指に力を込めた。


☆ ★ ☆


「長風呂してしまった…」

「お姉様。十分温まれましたか?」

「うん。十分過ぎるほど…」


何度か試してみたけれど、そう簡単にはいかないようだ。イメージはできてるんだけどな、とコップのお茶を飲み干した。


「千春、先入っていいぞ」

「あら。私も長いですよ?」

「いいから入れよ。出てきたら、包帯巻き直して、やる、から…」


烈の言葉が尻すぼみになる。そこはもっとはっきり言いなよ。


「? お姉様にお願いしようと思っていたのですが…」

「あー私ちょっと忙しいかなー烈にお願いした方がいいかもー」


棒読みの私とぎこちない烈を見て、千春は胡乱げな顔をしたが、渋々頷いて風呂場へ向かった。


「…」

「…」

「烈―、姉貴にありがとうございますはー?」

「…あぁりぃがぁとぉおぉごぉざぁいぃまぁすぅぅぅ…!」


台所の方から聞こえた無気力さんの言葉に、烈は顔を真っ赤にしながら呻くように言った。


「れつ、顔真っ赤」

「うるっせぇ!」

「ひぃ」

「烈、碧流相手に怒鳴らないで」

「…チッ」

「舌打ちもしないで」

「…」

「ごめんなさい」

「…ごぉめぇんなぁさぁいぃぃぃ…!」

「ねぇ烈さっきからその唸り声はなんなの」


台所の方から無気力さんの苦笑交じりの声が聞こえた。

依然、烈は赤い顔のまま。そっぽを向かれてしまった。


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