↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/35

BL文化

 第2部のプロットは出来たと前に述べましたが、まだ執筆はしません。様々なインプットが必要だからです。現在「進化と人間行動」を読んでいますが、並行してジャレド・ダイアモンド著「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」も読んでいます。どちらも、人間の進化についての内容であり、重複している部分もあるのですが、とても面白い。これらの書籍を端的に表現すると、生物が自身の種を未来へと繋いでいく戦いの痕跡――と見ることが出来ます。


 人類の歴史を俯瞰すると、700万年前に二足歩行を獲得してから、ホモサピエンスに至るまでに、多くの亜種が生まれては消えていきました。繰り返される淘汰によって選別され、現代において猿人は、ホモサピエンスしか残っていません。それ以降の歴史も、如何に種を存続させるのか?――という命題に、人々は執着してきました。例えば、蘇我一族は、大王と娘を婚姻させて、一族の繁栄を勝ち取ろうとしました。その後の歴史に登場する、平家も源氏も、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康も、一族の繁栄を目的にした、血の歴史になります。家の名誉の為なら、切腹も辞さない――そんな世界観なのです。


 太平洋戦争で敗戦を経験した日本は、その後、高度成長期を迎えます。血脈を大切にしたコミュニティは、企業コミュニティに置き換わり、ブランドという新たなトーテムに人々が集まるようになりました。企業の拡大とは、構造的には子孫を生み出し繁栄していく行為とよく似ています。社員による愛社精神は、バブル崩壊までの日本の隆盛に大きく寄与しました。このような世相の裏で、ひっそりと誕生したのがBL文化になります。日本で独自の発展を遂げた文化というのも面白い。


 BLは、ボーイズラブの略称ですが、男と男の恋愛ものと解釈すると誤解を招きます。男性らしさ女性らしさといった性的なカテゴリーを超越して、純粋な愛情を抽出するところに、BL文化の根幹があるようです。この傾向性は、現実社会のジェンダーや性愛の固定観念を問い直しているのではないでしょうか。つまり、BL文化とは、種を反映させるという古来から繰り返されてきた血の連鎖という呪いから逃げ出し、純粋な「愛」を求めようとする欲求。カウンターカルチャーなのだ――と思いました。


 実は、第二部はそうしたBL要素を表現しようと考えています。その伏線は、第一部で仕込んでいます。ただ、僕にはまだその世界観が咀嚼できていない。もう少し、自分の中で醸成する必要があります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。