15
「その視線は、それ以降は無かったんですか。」
太宰が聞くと、妻は顎に指を当て、少しの間考えた後、少し憂鬱そうな顔で答えた。
「実はここ数年…。このマンションを出ると、帰って来るまで感じた事が何回か…。振り返っても、特に怪しげな人は居なくて、気のせいかとも思ったんですが…。」
「ご主人は如何ですか。」
「ん〜…。そう言えば、会社から帰って来た時に、カメラのシャッター音が聞こえた気が一回だけしたな…。周り見たけど、ザッと見居ないから気のせいかと思いました。」
「ここのご住所は、中学関係だと、田辺先生の他は、どなたがご存知なんですか。」
尊は、早口でアルバムを指差しながら答えた。
「さっき名前が上がった、本町冬月、児島知広、篠原和彦と、他クラスですが、同じ高校だった宮元正輝、後、妻が電話してた事情通の浅野雅代って旧姓ですけど。今なんだっけ。」
「覚えてよお〜。榊さん。」
「それ。その5人だけです。」
「取手さんには知られていない?。」
「この5人の誰かが知らせない限りは。ただ、榊雅江は、昔から放送局の様な女でしたから、こいつから聞き出しているかも。」
その瞬間、妻がハッと息を飲んだ。
「雅代ちゃん言ってたかもしれない。取手が年賀状出したいからって住所聞いて来たんだけど、年賀状行った?って…。」
「なんで取手がうちに年賀状だよ。絶対嘘だろ。来てねえし。」
「知らないけど、突然思い出して、私にお礼が言いたいからとか言ってたと…。今、とても幸せだからとかなんとか。」
「勝手にやってりゃいいだろ。」
夫は容赦ない文句を言い続けているが、ある仮定に確信を持ち始めていた太宰は、食い付いた。
「それはいつ頃の話ですか。」
「ーええっと…。変な視線を感じるちょっと前です…。3年前ではないかと…。」
「榊雅代さんにもお話を伺いたいんですが。」
また連絡先を聞くと、太宰は花梨の顔を見ながら、川端が描いた似顔絵を二人に見せてみる。
不機嫌寄りのポーカーフェイスだった北条尊が、初めて驚いた顔を見せた。
花梨はもっと目を丸くし、不思議そうに首を捻った。
「―わ・・・、私・・・?。」
戸惑った様子で、隣の夫に聞く。
「にしか見えねえな・・・って、刑事さん、うちのカミさんを疑ってんのう!?。」
太宰は笑みを浮かべつつも、二人を慎重に観察しながら答える。
「いえ。私共も実物の奥様にお会いして、少々驚いている段階ですし、この人物は参考人でしかありません。」
「―参考人・・・。で、このカミさんそっくりの女を見た事ないかとか、知らないかとお聞きになりたい?。」
「はい。」
「知らないですよ・・・。つーか。こいつが世の中に二人も居たら、苦労しねえし。」
昔から相当モテた様だから、争奪戦の苦労を言っているのかもしれない。
「奥様は如何ですか。」
「私も生まれてこの方、こんなそっくりな人は会ったことありません・・・。でも私、ここまで完成されてないと思うんですけど・・・。」
太宰は興味深げに刑事の隙の無い目で花梨を見つめた。
「そうですか?。奥様は年齢よりもかなり若々しく、そしてお綺麗だと思いますが。」
「いえ、そんな・・・。」
「どういう点がご自分と違うとお思いですか。」
「―そうですね・・・。まず鼻が綺麗だと思います。ちゃんとした大人の鼻って申し上げればいいんでしょうか。私の鼻って、少し短いんです。」
確かに言われてみれば、若干短いかもしれない。
でも、存在感の無い鼻なので、言われなければ気付かなかった。
「他にはありますか。」
「そうですね・・・。目もここまで大きく無いですし、それにおでこが普通サイズですよね。」
普通サイズとはどういう意味なのか聞くと、花梨は恥ずかしそうに前髪を上げて、額を見せた。
「私、おでこが広くて、出っ張ってるんです・・・。」
それはそれで可愛いと思うのだが、本人はコンプレックスらしく、すぐに隠してしまった。
だが、その額の大きさのお陰で、幼く見える顔立ちの要件である、目の位置が顔の真ん中寄りになっている。
川端が描いた似顔絵の偽片桐愛は、前髪がやたらと長いが、額の広さは普通であるし、目の位置は真ん中よりもかなり上で、普通の大人の顔だ。
川端は太宰達よりも顔のプロだから、そこら辺も適当に描く筈はない。
恐らくは、前髪を長くすることで、目の位置を下に見せていたのだろう。
目が花梨よりも大きいのは、目が印象的だという青木の自供のせいというのは大きいだろうが、太宰は確信していた。
「なるほど。確かに別人ですね。驚かせてしまって、申し訳ありませんでした。」
やっと帰るという段になって、太宰達を観察していた、息子が言った。
「父は腹が減ってると不機嫌になるんです。申し訳ありません。」
「いやいや。お食事前に長々と大変失礼致しました。ご主人。」
太宰が振り返りながら、夫を見ると、太宰と同い年のこの夫は、嫌そうな顔をして太宰を見た。
かなり正直過ぎる性格の様だ。
「まだ何か〜。」
妻が申し訳なさそうに、夫のラグジャーの袖を引っ張っている。
「もう失礼よ…。」
「もう限界なんだよ。キッシュ冷めちまったじゃん。」
太宰は笑顔だが、やたらと迫力のある声音で言った。
「すみません。一点だけ。念の為警護の者を付けさせて頂きますが、ご主人も過信されず、お気をつけて。何かおかしいと思われたら、直ぐにご連絡を。」
太宰は5課に電話し、北条花梨を好きだった男で、生き残っている人間の聞き込みと警護の指示をした。
榊雅代の自宅に向かう車を運転していた甘粕は、その太宰の横顔を見て、苦笑した。
「課長、何考えてんですか。いい加減、教えて下さい。」
「刑事のカンだからなあ。」
「それがいつも行き詰まった時の助けになるんじゃないですか。教えて下さい。」
「北条花梨見てどう思った。」
「極めて犯人に近い気はしました。似顔絵にも似ていますし。」
「彼女が指摘した違う部分は誤差なのか?。」
「そこは・・・。正直、あの反応といい、別人かなとも思いましたが・・・。」
「思ったが、なんだ。言いなさい。」
太宰は何か確信を得ている。
それは分かっても、内容までは分からない甘粕は渋々答えた。
「休日の朝からキッシュを焼く料理上手。高学歴、高収入の夫をずっと変わらずメロメロにしているという凄さ。
20代にしか見えない美魔女振りと、不思議な色気は仕草とかも相まって、非常に魅力的な女性で、あれで迫られたり、お願いされたら、弱ってる男なら、彼女の為と思えば、殺人も犯すかもと。」
「しかし、決定的に違う部分がある。」
「印象の残らなさと、人形の様なって所ですね。」
「そう。で、お前、北条花梨をどういう人間に思った?。」
「優しく面倒見が良く、ああいう子どもっぽい旦那も笑って許してしまえる包容力がありそうな…。良妻賢母の鏡の様な気がしましたね。
頭の回転も早いし、よく気が付いて、こっちの真意を直ぐに読み取る技にも長けてる。
育ちがいい感じもしました。一々上品。
それから、あざとい感じも。」
「あざといというのはなんだ?。」
「自分がどういう仕草をすれば、より魅力的に見えるか、分かってやっているとしか思えない、魅力的な目の動かし方や仕草をしました。
天然でやってるなら、生まれつきの魔性の女でしょうけど。
ただ、下品に転ばないギリギリのラインだから、嫌味じゃない。独特ですね。」
「俺もそう思った。天然かあざといんだかは分かんねえけど。で、こっからカンだ。」
「はい。」
「もし、全身整形で北条花梨を作り上げたらどうなる?。」
「ーえ…?。」
「多分、北条花梨は、お前の言った通り、内面の知的さや、優しさ、愛情深さ、育ちの良さ故の上品さが表に出てるから、印象深くなるんだと思う。
だが、確かに綺麗で可愛らしいが、それ全部取っ払ったら、印象的な顔では無い。」
確かにそれは言えている。
目の美しさで人目を引くが、取り立てて目立つタイプの個性的な顔では無い。
物凄い美人という訳でもないし、目が格別大きいという訳でもなく、個性的とは言い難い。
それを言うなら、夫の方が、印象的で個性的な顔立ちをしている。
「そうですね…。」
「つまり、全身整形で、北条花梨を作り上げたら?。あの中身でなく。」
「ー人形だ…!。」
「その通り。俺は取手絵美子が全身整形して、北条花梨に化けて生きてると思う。ただ、動機は分からんが。」
「それがエリちゃんであり、愛なんですね!?。」
「じゃねえかなというカン。」
「なんか当たりな気がします…。流石課長…。」
榊雅代の自宅は、取手絵美子の実家と近いので、取手絵美子の実家から先に行くと、人生に疲れ果てた様子が、顔の皺の数に出ている様な老婆が出て来た。
「絵美子ですかあ…。もう20年以上音信不通ですよ…。」
「結婚されたとかは?。」
「知りませんねえ。短大もちゃんと出たんだかどうだか…。」
何を聞いても、知らないばかりな上、嘘をついて庇っている様子もなく、ただ、太宰達の来訪が迷惑な様だった。
「ご心配じゃありませんか。」
「構やしませんよ。あの子のせいで、うちの旦那は仕事失って、飲んだくれて早死にしちまったんですからね。」
「ーと仰いますと?。」
「旦那がそこの藤田さんのお屋敷建ててた時、勝手に友達連れて上がり込んで、寝泊りして荒しちまったんですよ。
また自分の家だって嘘ついて。
藤田さんは当然お怒りになって、旦那は即刻クビ。
それまでのお給金も貰えずですよ。
全くあの子はどうしてあんなに嘘ばっかりつくんだか。」
「娘さんの嘘に関して、他にご記憶の事はありませんか。北条尊さんや、龍造寺花梨さんの事など…。」
「龍造寺さんて…。ああ、優等生で、北条君と自転車2人乗りして走ってた…。
評判いいお嬢さんでしたけど、絵美子は悪口しか言ってませんでしたね。」
「悪口というのは?。」
「美人でもなんでもないのに、男にいい顔ばっかりして、北条君とえ〜っと誰だっけ。T大行った、浅野さんの家の近くの…、ああ、篠原君。
その2人を独り占めだなんてズルイとかは言ってましたねえ。短大入る前のうち出るまで。」
「他には。」
「後は覚えてませんね。何せ人の悪口と嘘しか言わない子だったんでね。」
「短大に入ると同時に、ここを離れられた?。」
「だって、川越の方なんですもん。短大が。下宿代なんか出せないし、大体そんな馬鹿短大行ったって、何にもならないんだからやめろって言っても聞かないんで、仕方なく学費だけ払ってやりましたけど、もう大変でしたよ。」
「それから1度もお戻りになってない?。」
「はい。」
甘粕から原田に、取手絵美子の足取りを調査する様指示した後、榊雅代の自宅を訪れる。
それなりに年相応な感じはあるが、こちらの方が花梨よりも派手な美人だった。
「取手ですかあ…。こういう言い方はなんですけど、虐められて当たり前って子でしたね〜。ほんと嘘しか言わないし、唯一庇ってくれる花梨ちゃんには酷い事言うし、恨んでるし。
大体、北条が悪いんですよ。」
「ご主人の北条尊さんですか。」
「ええ。取手が手紙を渡したら、その場で突っ返したそうです。『お前からは要らない。』って。
そういう振り方するから、花梨ちゃんに恨みが行っちゃったんじゃないかなあ。」
「北条さんご夫婦はその当時からお付き合いを?。」
「まあ、状況的には付き合ってたって言っていいと思うんですけど、まあ、2人共ハッキリ言わないから、公認ではないって感じかな。
それなら、篠原の方が、花梨ちゃんと付き合ってるみたいでしたよ。時々、一緒に帰ってたし。」
「でも、取手さんは嫉妬したんですね。」
「中3の最後の方になってからですよ。三角関係の噂が流れてからですね。それまでは、篠原と花梨ちゃんが付き合ってるって噂の方、信じてたみたいですよ。」
「それ以降、何か取手さんの事で覚えていらっしゃる事はありませんでしたか。」
「ーこれ、北条に知れたら、すっごい怒られそうなので、言わないで欲しいんですけど。」
「はい。なんでしょう。」
「高校に入ったら、1か月に1回は突然来て、花梨ちゃんと北条がどうなってるんだか聞くんです。だから付き合ってるわよ、円満よって言うと帰って行くんですけど…。
でも、なんか顔が変わって行ったんです。傷が多いし、腫れてもいたから、整形してるんだなとは直ぐに分かったんですけど、ちょっと気味が悪かったな…。」
「気味が悪いとは。」
「気のせいかもしれないけど、花梨ちゃんに似て来てた感じがしたんです。
鼻も低くなって、花梨ちゃんみたいな小さい鼻になってるし…。
黒目は変えられないから、全然違うんですけど…。」
太宰のカンが、遽に現実に近付いて来た気がする。
「それ以降は如何ですか。」
「花梨ちゃん達は浪人したけど、取手は埼玉の僻地の短大入ったと聞きました。短大の内は何回か電話がかかって来て、やっぱり2人の事聞いて来てました。
もうあんたいい加減に諦めなさいよって言ったら、それ以降、プッツリ。
それが、突然3年位前に、花梨ちゃんの住所教えてくれって言って来たんです。でもそれっきりですけど。」
「では、短大に入られた頃は、もうお会いになっていない?。」
「はい。」
「先程整形していると仰っていましたが、そんな資金があったんでしょうか。」
「さあ…。よく分かりませんが、ただ、取手は高校もろくに行かず、バイトばっかりしてるというのは聞いた事があります。ファミレスのフロアのバイトも顔で断られて、キッチンに回されたとかで、裏方仕事ばかりだとか、ブツブツ文句言ってましたねえ。」
「本人が仰ってたんですか。」
「はい。珍しく嘘じゃない事言ってるなと思いましたけど。」
「どうしてそんな嘘つきだったんでしょうね。」
「ええ〜?。刑事さん、私が分かる訳ないじゃないですかあ。あ〜、でも。」
「はい。」
「花梨ちゃん、両親から今で言う虐待受けてたんです。ちょっと近所でも噂になっちゃう位。
しかも、ご両親は大手ゼネコンのお偉いさんですしね。花梨ちゃんは有名な優等生だし、どうしてって言うのもあって。
で、取手の家も虐待まで行かないけど、ほったらかしで、お母さん冷たいし、お父さん話さないって、まあ、寂しいと。」
「あの明るい奥さんにそんな過去があったんですね…。」
「そうなんですよ。」
「それで取手さんは似た境遇の北条さんの奥様に、親近感を持ったとか…じゃないですよね。」
「無いんです。逆。
浪人の時だったかな・・・。花梨ちゃんが一人で家にいるときに、男が玄関こじ開けようとしてるみたいだって、北条に電話して、駆けつけた北条が頭来て、犯人を大外刈りで投げた事があって。」
「ーは…!?。警察を呼ぶ前にですか?!。」
流石の太宰も、勿論甘粕も、驚きの余り表情を変えて、まじまじと榊を見つめてしまった。
「そうなんですよ。自分がスケベだからか分かんないけど、絶対強姦目的だって確信して投げて縛り上げて、それから私に警察呼べって言ったの。
まあ、実際調べたら、強姦目的だったわ、元同級生だったわでしたけど。」
また元同級生で太宰達の顔色が変わる。
「その時の犯人は?。」
名前を書こうとペンを構えている甘粕を見て、榊は笑った。
「大丈夫ですよ。そいつもう死んでます。」
「―え・・・?。」
「中学の時から花梨ちゃんが好きだったらしいんですけど、高校に入ってから花梨ちゃんが北条と付き合ってる、夜遅くにお互いの家から出てきてるって噂で聞いて、ショックからなのかは分かりませんけど、ギリギリ入れた商業高校も中退して、暴走族入って、花梨ちゃんへの募る思いから強姦未遂。
で、逮捕されて少年院、刑務所行ったり来たりのチンピラ。
挙句、刑務所内の揉め事で刺されて死んだそうですよ。」
立板に水がごとく話してくれた榊は、クスッと笑って、太宰の顔を覗き込んだ。
「どれか気になりました?。」
「その人物の氏名を念の為お聞かせ願えますか。」
「事件に関係あるんですか?。安部恒雄です。」
太宰と甘粕は思わず顔を見合わせてしまった。
大田区連続一家惨殺事件の重要容疑者、安部朋樹の父親と同姓同名である。
無関係には思えない。
甘粕は直ぐに原田に連絡し、安部恒雄に関しての調査を頼んだ。
「その話はどこから?。」
「近所の噂です。安部の実家はそこなので。」
と、榊が指差す方角を見る。
「でね、刑事さん。」
しかし、榊雅代はそんな事情は知らない。
不思議そうに話を元に戻した。
「ああ、はい。ああ、それを取手さんは羨ましく、妬ましく思った!?。」
「そうみたいです。すっごい恨み辛みって感じで憎々しげに言ってましたね。なんで花梨ちゃんだけ北条に守って貰えるんだって。
だから私言ったんですよ。
あんたは逆境に負けて、嘘つきの馬鹿。
花梨ちゃんは良い子で、勉強がんばったからでしょって。
北条がご褒美とは私には思えないけど、そういう事よって。
そしたら、それっきり、3年前まで音信不通になりました。」
車に乗り込んだ甘粕は首を捻って、苦笑している。
「お前も分かんねえか〜。俺も分かんねえよ〜。」
「ですよね。そんな大昔の恋心が、どう拗れて、そういう事になるんだか…。取手絵美子にしてみたら、動機になる事なのかもしれませんが、その心情は、正直全然分かりません。」
「だよな〜。」
30年近く前の嫉妬と恨み辛みが、無関係な人間への殺意に変わるというのは、刑事のカンで動いて来ている太宰にも理解不能だった。
ただ、取手絵美子が高校生の時から整形を始め、北条花梨に似せて来ていたというのは収穫だし、一歩だけ黒に近付いた様な気もする。
「しかし、課長の勘はすげえな。当たりじゃ無いですか、これ。」
「その様だが・・・。しかし、ここで安部朋樹の父親の名前が出てくるとはな・・・。」
「そうですね。原田、そろそろ調べついたかな・・・。」
と言った側から、原田から連絡が入った。
先ず、取手絵美子は、短大卒業後、確かに結婚していた。
相手は、当時バブル真っ盛りの不動産会社社長で、相当羽振りのいい暮らしが出来ていた様だが、バブル崩壊と共に、夫は無一文に近い状態になり、離婚。
どう見つけたのか定かでは無いが、今度は厚労省のエリートと再婚したが、このエリート、女関係にだらしなく、3年前に離婚しているという。
子どもは無し。
そして、花梨の強姦未遂犯であった安部恒雄は、矢張り安部朋樹の父親だった。
この件に関わっているのかいないのかは不明だが、朋樹の行方に繋がる可能性もある。
太宰達は、予定をずらして、安部恒雄の実家を訪れた。




