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いつも通りに

出発するちょっと前、馬車に呼び出しされた。なんかしたっけ?あ、もしかして食べ過ぎたとか?

「えーと…失礼します?」


「ああ、来たか。クロバネ」


「あ、はい」

なんだか真剣な顔してて職員室にでも入った気分だ。

そして何故かストリアもいるのだが汗をダラダラとかいて今にも倒れそうな表情をしている。なんだろうか?当たったか?流石に焼いたとは言えどやっぱ野生のには寄生虫とかいそうだし。

「さっき、獣人見たよな?」


「え?ああ、はい。見ましたけど…そういやあの子どこ行ったんですか?」

中にいるのかと思ったがどこにも居ない。外に?と思ったが馬車の中にストリアの他に雇い主の2人。馬車の外に冒険者の全員。まるで逃げられないように囲まれているようだ。

(魔法で隠したのか?勘弁してほしいな。こっちはそういうの全く知らないんだよ)

なぜか寒気がし始めた。殺されるかもしれない。いや既に1人…という訳でもなさそうだ。血の匂いもしなければ悲鳴も聞こえてこなかった。それすら魔法で云々ならどうしようもないが。

「ストリア、約束通りにやれ」


「…す、すまない。エンスケ君」


「え?」

異世界に来ても精神構造は変わらないし急に身体能力が向上したりしない。よく頭の中で学校にテロリストが来てかっこよく倒すなどと妄想していたがいざとなると何もできやしない。

向けられた銃口は頭で理解する前に弾丸を撃ち出し左胸に溶解した鉄でも流し込まれてるような熱さを生み出す。そして余程威力が高いのかそのまま馬車の外まで飛ばされてしまう。

「いい腕だよ。お前」


「すまない。本当にすまない。でも、やらなきゃいけないんだ…やらなきゃ…」

だったらやるんじゃねえよとストリアの顔を殴りたくなる。でも脳みその全領域が痛みに支配されているのか体は動かなくストリアは頭部に銃口を向け更に5発弾を撃つ。

「ガ、ギゲ、いぁッ、し、じッ」


「はははは。悪いなぁクロバネ。あって数時間の付き合いだったが…死んでもらう。本当は罪をなすりつけようと思って雇ったんだが…逃げ出した畜生と話した。お前ら転生者どもはこっちに来る時に言葉を刷り込まれるんだろ?それじゃあ俺たちの計画がバレちまう」


『アハ、アハハハ!飯ノ時間ダ!』

メタルの声がする。この胸の痛みは勿論当たったわけではない。単純に自分に対する怒りだ。頭に関しては単に反応してしまっただけだ。大して痛くもないのに痛いと言ってしまうような。

いつもいつも厄介毎に巻き込まれる。いい加減に学習しろ。ヒカワの取ってきた仕事のやばい方面のは9割の確率で巻き込まれるのだと。不幸体質と言うかそういったことを招いていると。

「ハァッハァハァ……すまない…」


「謝るなよ。俺はお前にそこまでやれだなんて命令した覚えはない。まあ、いいさ。おい冒険者」


「へいへい。金目の物は取っておきますよ。ケイタイはどうします?」


「それは盗らずに握らせておけ。そしたらモンスターの巣に放り込んでおけばいい。あくまでも悲しい事故だったように。代わりはストリアがやってくれる。なぁ?」


「ッ!?そんな聞いてないぞ!エンスケ君を殺せば妻の命と息子の命は保証するって!」


「ああ、言ったさ。でも物事ってのは全部が上手く行くとは限らない。わかるだろ?」


「…この外道めッ!」


「はははは、人を殺しといてよく言うよ」


「あー…すまなんだ。生きてるのだが」

なんか勝手に死んだことにされているが弾丸は1発も当たってない。全部体外に出たメタルによって止められ吸収された。いや、マジで魔法攻撃とかミスリル弾丸とかだったら死んでた。メタルが吸収できる硬度の金属製弾丸でよかった。

冷や汗かきながら立ち上がると全員が何故?と驚いた顔している。

「えーと……ばいちゃん!」

懐から煙玉を出すと地面に叩きつけ森の中へと逃げる。また、面倒なことに巻き込まれた…

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