森で出会った人型
何をされるのかと思いきやビシッと指をさされ口を開く。ただ、俺を食べようとしてるわけではなさそうで再び理解不能な言語で話し始めた。
「_p&#A# Gzp#j#? ##a.'gekm」
ぐきゅるるるる
「h.hA/!! a.azmre…d/reja&G G(Eg'gejmwj_gGmj#!!」
「え、待って。やっぱ俺食うの!?
あー…何?腹減ってんの?ほら、一個やるから取り敢えず落ち着けって」
「GzAd(j rejgpAjagpx"c/A! azGaw k(A(mbw#j(G!」
お気に召さなかったのか手を払いのけられ、危うくおにぎりを落とすところだった。危ない危ない。
どっかの転生者が品種改良なのか1から作ったのかは知らないがこの世界でも米が食べれるようにしてくれていた。小麦などと比べれば多少値は張るがしょうがない。日本人だし。だが獣人のお口には合わないそうだ。拒否されたし。
ならばこれはどうだと甘い卵焼きを箸でつまんで差し出すと今度は気に入ったのかチラチラと見ている。
「ほれほれ、どうした。食わないなら俺が食うぞ?」
「cI,a/bjy'geA a(jk(A(k gmGkjG…///!!&&#.@p#k_#"dd_Igawk!」
一口サイズに切ってあったとは言えど少女は失礼な話だが大口を開けて一口で卵焼きを頬張る。それから目を輝かせた。ああ、これ昔行った動物園のふれあいコーナーで動物に餌やってる気分だ。
「@p#! gpAkdg/aagyjm dfAk@gp_ae#g_pIgA /p#D!」
「んー…この電子音声とはまた違った音を無理矢理声にしてる感じが凄く頭痛くなってきそうで…」
『ドクニ翻訳機頼ンデオケ』
「p/ngicz! dzgdIbj rejgpAjagpup! j(gw_p&" 'gejaw#kegty!」
「まあ、今後他の獣人に合うかもしれないしね。帰ったら頼もう。
え?あー、うん。そうだね、いいよいいよ」
適当に相槌を打ってそれからもういいやと弁当箱ごと渡す。箸使えるかどうかわからないしフォークを渡すと今度はおにぎりを一口大にして食べ始めた。ああ、毒玉だけは抜いておかないと。
取り敢えず肉でも分けてもらうおうかなと立ち上がると袖を引っ張られる。
「tn! 'gejOag jIgjGaw jp&"dFat/! jkA##aj…//r…」
「ああ、流石におにぎり1つじゃ夜まで持つかわかんないしあっち行って肉貰ってこようかな…お?」
「Ga#c(G? 'gem aakbyD?」
「ええと?」
「tiwm ba(G! #pfCkAyD!」
袖を引っ張られて何かに焦りながら必死に何処かへと連れて行こうとする。何かから逃げているのか?まあ流石に仕事放り出して付いていくこともできないし無視していよう。
「_#!」
「大丈夫大丈夫。ちょっと分けてもらってくるだけだから」
「いやいや、ちょっとだけなんて言わずにもっと貰っていいぜ?」
そんな声がした。振り返れば雇い主様がいた。しかも妙に上機嫌で。
「nI! _._p&! 'ge"/wBoja?」
「あ、どうも。この子さっき森の中から来たんですけど…何言ってるかわからなくて…」
「気にするな。ソイツら獣人は人間の真似してるだけで言語も文化も持たない。それは真似してるだけだ」
「はぁ…」
それだけ言うと乱暴に髪を掴み何処かへ連れて行こうとする。
「おら、逃げ出してんじゃねえよ!糞が!」
「#g! mjd!」
「あのー…なんか痛がってません?」
「いいんだよ、多少雑になったって。下さえ新品ならな」
「gfag! 」
助けを求められてる気はする。だが、確証もないのに力で解決しようとする行為も、そもそもこの世界に於ける人間と獣人の関わり方も実は知らない。流石にヒカワの仕事で色々と他国に行ったりするがあまり見かけないのだ。エルフとかはいるのに。
だからもしかすると何か犯罪を起こした子なのかもしれない、見た目だけ良くて中身は…というのも元いた世界では良くあった事だ。
『冷静ナ行動ハ評価スル』
「そう?うーん、でもなぁ…」
今だに抵抗しようとして頬を叩かれていた獣人の少女を見る。ここは自分の生まれた場所じゃない。異世界だ。それはこちらに来て2年経っても変わることの無い事実で人間と獣人の関係性なども知らない自分が口出していいことではない。
(考えてみれば亡命目的ならわざわざ外なんて出てこないしあんな小さい子を普通殴るか?それに腹減ってんのに飯も渡されないで?いや、それとも単純に飽きてこっちまで来たとか?)
「まあ、考えるだけ無駄か。あと半分。順調にいけば明日には帰れるかね」
『上街』
「ああ、そうだね」
心に僅かな疑問は残るがこちらに来て最初に学んだことは面倒な事に首を突っ込まないと言う事だ。俺は英雄志望でも超凄い力でたくさんの人を救うなんて人柄じゃない。ただの一般人だ。
ただ、悲しげな少女の眼は少し心を締め付けたが…




