3-35.ロールケーキ
地図をみよう!
ご飯なんか食べてる場合じゃないよ!
「あのさ!地図みてみようよ!いろいろ作戦思いつくかもしれないじゃん!」
「姉さん、ご飯中なんだけど。」
湖の孤島なら兵糧攻めとかできそうだし、
裏が断崖絶壁なら、鎌倉幕府を倒した切通しルートみたいなのがあるかもしれないし。
川沿いなら上流からダムを決壊させるような<ナバロンの嵐>みたいな方法だってあるしさ。
砂漠と平城だと不味いね。戦力勝負になっちゃう。そういうときはどうするんだ?水の枯渇でも狙うか!
とにかく地図だよ!
「ご飯、お終い。」
「姉さん、デザートがまだなんだけど。」
「モリス、デザートと地図どっちが大事?」
「私はユッカちゃんが一番大事だと思います。」
「あ、私もそれが一番大事です・・・。すみませんでした。」
「ユッカちゃん、今日のデザートは何?」
「クッキーじゃないのがいいの。マリアさんと一杯食べたから。」
「じゃ、デザートは省略でも・・・。」
「無いならマリアさんと一緒に帰る。マリアさん着替え持って来てないんだって。」
「ユッカちゃん、ごめんなさい。好きなの言って。」
「ケーキがたべたい。」
「今日じゃないとダメ?」
「明日は飛竜見に行くんでしょ。」
「ああ・・・。わかりました。今から作ります・・・。モリス、みんなにお茶を入れてあげて。」
「承知しました」
「モリス、ベッセル、ヒカリさんはいつもこうなのか?」
「「あの二人の仲がいいのは絶対です。」」
ーーーー
<<ナビ、ケーキのレシピをください。ベーキングパウダーとか使わずに卵白とかでスポンジ作るやつ。今日はロールケーキにカスタードクリームとフルーツを挟み込んだやつで。2時間ぐらいで作れるといいな。>>
<<今日はかなり具体的な注文ですね>>
<<<せぱまる>のフルーツロールケーキは絶品なんだよ。>>
<<大手どころのフワフワの生クリーム系では無いのですか?>>
<<生地の肌理が細かくない、普通のスポンジケーキ系なんだけど、そこに挟み込まれているカスタードがとろけるプリンみたいでさ。アクセントに少しフルーツが挟み込まれてるの。>>
<<その店はひょっとして実在しませんか?そのレシピを探せと?>>
<<日本にあるよ。お店を検索してもレシピはでてこないよ。似たので我慢する!>>
<<少々おまちください>>
<<ぴろろ~ん>>
<<お待たせしました>>
<<うん>>
<<ヒカリさんの言うそのままのレシピは簡単には出てきませんでした。ロールケーキのレシピとカスタードクリームのレシピを別々にご提案させて頂いて宜しいでしょうか?>>
<<おねがいします>>
<<まず、ロールケーキ生地の材料と作り方から
卵:L玉3個、小麦粉40g、砂糖60g、水:大さじ1
1.60℃ぐらいの湯煎で卵、砂糖を混ぜてかき混ぜる。
2.生地の温度が人肌まで冷えてきたら、湯煎から外してさらにかき混ぜる。
3.最後は低速で生地のきめが細かくなるようにしてかき混ぜてもっさりとさせる。
4.最後に篩った小麦粉を混ぜる。水を入れると粉と泡立てた物が綺麗に混ざるそうです。
5.トレイに流し入れて180℃の窯で12分焼く。
トレイに紙を敷いておくことで、あとでトレイから簡単に剥がせます。
6.焼き上がったら、20㎝の高さから落とす。焼き縮が防げる効果があるとのこと。
7.水分が飛ばないように密閉して、冷蔵庫で冷やす。
次に、カスタードクリームの一般的なレシピです。
卵黄:3個、牛乳:400ml、砂糖:70g、薄力粉30g、バニラエッセンス少量。
1.卵黄と砂糖をよく混ぜ
2.小麦粉をいれて、軽くまぜる。
※よく混ぜると粘りがでてしまうそうです。
3.沸騰直前まで温めた牛乳を混ぜる
※膜が張るとダマができるので、濾すといいそうです。
4.鍋で中火で温めながら混ぜる。
さらさら→とろとろ→もっちゃり
と変化するので好きなところで止めて冷やす。
最後に、冷えたケーキ生地とカスタードクリームを合わせて丸めます。
小さく切ったフルーツを載せておくとフルーツカスタードケーキになります。
以上です>>
<<ナビ、ありがとう。大変だけどがんばるよ>>
<<健闘を祈ります>>
「ゴードンさん!お願いがあるの!」
「はい。デザートですね。」
「今から新作を作ってもいい?」
「私は構いませんが、皆様はどのように・・・。」
「地図みてると思う。」
「ヒカリさんは宜しいので?重要な作戦会議なのでは・・・。」
「ユッカちゃんを止められるのは私だけなの。」
「ははっ。お妃様が突然現れてびっくりしましたよ。」
「私のケアが悪くってさ。ユッカちゃんは好きな事をしたかっただけなんだよね。悪いのは私だよ。迷惑かけたね。」
「いえいえ、とんでもない。それもまたヒカリさんらしくて良いです。『そんなことしちゃダメ』と、抑圧することの方が簡単です。」
「じゃ、今日のは大変だけど、がんばって作ろっか」
「はい」
これは大変だったね。
粉を篩うのとか、混ぜるのはニーニャとゴードンの知恵で段々と向上してるんだけど、早いところ分量を量る物が欲しいね。錬金術師のアリアさんも<重さを比べる>ってことが良く判って無かったみたいだし。
鍋とか、バットもニーニャに作って貰おう。フライ返しとかもね。
ーーーー
「おまたせしました。ロールケーキです」
「おねえちゃん、ニーニャとステラも来てくれたよ。」
「ユッカちゃんが呼んだんだよね?」
「うん。」
「ちゃんと多めに作っておいたから大丈夫だよ!」
「さすが!」
でさ、いろいろ出ていた地図とかしまっちゃうのね。
そりゃ、ケーキと地図を比べたら地図のが大事なんだろうけどさ。
私はお預けですか、そうですか。
「で、作戦会議は終わった?」
「いいえ(ALL)」
「今、地図見てたよね?」
「飛竜の住処が判ったんだよ」
「ユッカちゃん、どうしてそれを?」
「飛竜隊とのパーティーの情報とアルさんの地図で分かったの。」
「こっから近いの?」
「遠いよ。お姉ちゃん、また冒険だね!」
「うん。冒険の前にちょっと準備が必要だね。」
「食べ物とかクッキーとか薬草だね。」
「ユッカちゃんのは冒険の準備だね。私が留守の間に関所を守ってもらう準備もしないと。」
「それはお姉ちゃんがすればいいね。」
「そうだね。それが終わったら冒険にいこう!」
「うん!」
で、皆がロールケーキに舌鼓を打つ間、独りでごそごそと地図をみるんだけどさ。
大雑把だけど分かり易いね。
この色分けは助かるよ。
黒いのとか白いのはなんだろうね?飛竜隊でも調査してないのかな。
これがあれば作戦も立てやすいよ。
いつも読んでいただいている皆様には感謝しています。
今後とも頑張って続けたいとおもいます。
2018.11.29
<誤字報告を受け付けない>という設定になっていました。
適宜修正する所存でありますので、
お手数でなければ報告頂けますと幸いです。
※対応の仕方が判らず、遅れるかもしれませんがご容赦を。




