表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/92

episode78

「田河?!お前里倉先生に何して...」

「正当防衛です。この男、犯罪者予備軍ですよ。」

「?どういう事だ?」


大森の疑問にオレはつい先程の里倉の様子を話した。すると大森の顔がみるみるうちに青くなっていった。だってそうだ。まだ来たばかりなのに、生徒受けも教師受けも良かった人間だ。それが叔父と甥という関係だからと言って一人の生徒に迫る、という行為に出たのだ。顔も青くなるだろう。そしてそんな中、里倉は叶弥の姿を見ると、「お前がァ...!!」と大声を上げた。


「お前が、五十嵐が余所者の癖に出しゃばるから、私は京司を手に入れられなかった...!!ふざけるな、ふざけるなぁ!!」


オレは頑張って我慢してきた方であったと思う。あまりにもうるさく喚き、暴れたのでオレは里倉のみぞおちに蹴りを入れた。すると「ぐあっ!」と声を上げて気を失ったのだった。


「お、おい田河...流石にやり過ぎじゃないか?」

「一発なんで。見なかったことにして下さい。」


オレは制服のポケットからスマホを取りだし、叶弥と大森に差し出して、録音していた音声を再生した。するとスマホからはオレと里倉の会話が流れ始め、叶弥と大森はそれを聞いて信じられないものを見る目で気を失った里倉を見た。


「...さっきの様子といいこの録音といい...これが里倉先生の本性ってことか...」

「実の姉に...。それが叶わなかったからって、今度は甥の京司に目を付けたってことか...。」


オレはスマホをしまうと、大森に里倉の身柄を引き渡した。


「田河。まだお前にも聞かなきゃいけない事があるから、そうだな...また後日、よろしく頼む。」

「...分かりました。」

「今日はもう帰れ。五十嵐、ちゃんとついててやれよ?」

「当たり前だっての。それより、なるべく早くそいつを処分してくれよ?...金輪際、京司に近づかないように。な?」


叶弥はそう言い捨てると、オレの肩を抱き歩き始めた。


「それにしても、よく咄嗟に録音出来たな?」

「教務室で叶弥を冷たい目で見てたから何かあると思ってな。」


「録音して正解だったな。」と笑みを浮かべた。


「それにしても貧弱で助かったよ。まさかあれだけの事で気を失うとはね。」

「カタギさんに手を出すのは許されねぇけど、今回ばかりは...オレも見なかったことにする。」

「ハハッ。ありがとな。」


「さぁて、帰りますか。」そう言うとオレ達は二人揃って学校を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ