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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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75/92

episode75

「剛。今日はオヤジと一緒に寝てやってくんねぇか?」

「?おじさんと?」

「あぁ。オレは京と話しがしたいから。な、いいだろオヤジ。」

「構わねぇぞ?ホラ、剛。今日はおじさんと寝ような。」

「...ハーイ。」


剛はオレの方をチラリと見て残念そうに返事をした。オレは剛の頭を撫でると「ごめんな?今日だけだから。」と言った。しかし、その発言を聞き逃さなかった叶弥が、「今日だけじゃねーよ!」と大声を出した。


「オイオイ、叶弥ァ。大人気ねぇぞ?一緒に寝るくらい許してやれよ。なァ、剛?」

「...いや、オレ大人だからきょーやにゆずってあげる。でも、たまには3人で寝たい。...ダメ?」


ここにいる大人全員、剛の発言に悶え転がりたい気分を押し殺すのに必死であった。いち早く我を戻したオレが剛に「いいに決まってるだろう?」と言って聞かせると、剛は"パァッ"と顔を明るくしてオレに抱きついてきた。そして「ありがとう!けーじ大好き!」と言われたオレは昇天しかけた。そうして、「それじゃあ、これで。」とオレと叶弥はオレの部屋へと向かった。叶弥の部屋ではないのはただ単純に片付いていないからなのと、普段からオレの部屋に入り浸ることが多いからだ。部屋に入ると、叶弥はオレを背後から抱きしめて首筋をガジガジと噛んできた。


「おーい。叶弥。歯でも疼くのか?」

「...。」

「?叶弥?」

「...嬉しかったんだ。お前がオヤジに"五十嵐の人間でいたい"って言ってくれたのが。...なんかオレばっかり貰ってばっかりだな。」

「そんな事ねぇよ?叶弥もオレの欲しい言葉をくれたりしてるから。ただ、オレを離さないでくれてありがとう。」


オレがそう言うと、叶弥はオレのあたまを掴み、自分に向けさせると、噛み付くような深い口づけをしてきた。


「んン...フッ...ハァ...ンァ」

「京...京司。好きだ。愛してる。」

「も...!バカぁ!」

「痛ェ...」

「調子に乗るなよ...?って、言ってるそばから...」


オレが話していると言うのに、叶弥は手を服の中に滑り込ませてきた。


「安心しろ。一線は超えない。正式に"若頭"と"若頭補佐"になったら。そしたらその暁には...な?」

「オレは別に構わねぇけど...。お前我慢出来んのか?」

「...触ったりするくらいは許して欲しい。」

「...まぁ、100歩譲ってそれくらいは許してやる。」


そのオレの発言に「辛抱たまらん!」と言った形でベッドへと押し倒してきた。まるで発情期の犬のようだと思った。


「京ー。一生一緒だからなぁ。離せって言われても絶対離さないからな。」

「...ヤンデレかよ。」

「それで結構。さ、今日はもう寝ようぜ?」

「そうだな。緊張もしてたし、眠気ヤバい。」


「おやすみ」と言い合うと、オレ達は抱き合いながら眠りに落ちた。

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