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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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59/64

episode59

「...おい坊主。お前今なんて言った?」

「な、なんだお前!」

「オレは京の旦那だ。」

「!!けーじはオレのだ!!」

「いいや。オレのだ。」


叶弥は大人気もなく剛に食ってかかった。これは大変なことになりそうだぞ...。


「叶弥、子供の言うことを本気にするのは...」

「京。大人だろうが子供だろうが、オレのもんに手ぇ出すのは許せねぇんだわ。」


叶弥はそう言うと、オレに抱かれている剛に見せつけるようにキスをしてきた。それを間近で見た剛はカチンと固まったかと思うと、ふるふると震え始め顔を真っ赤にした。そして次の瞬間、剛は小さな両手でオレの両頬をつかみ、自分の方へ向けさせると剛までもがオレにキスをしてきた。


「つ、剛?!」

「オレだってこれくらいできる!けーじは絶対オレのものにしてみせるからな!」

「...このガキ...」

「まーまー!皆さん、メシにしましょう!ね?ね?!」


存在を消していた若衆の言葉に、そういや朝メシの途中だったなと思い出し、「そ、そうだな!剛も腹減ったろ?」と問うた。すると剛の腹が"グー"っと鳴ったので叶弥に目をやると、「チッ...一時休戦だ、クソガキ。」と言い皆で広間へと戻るのであった。


「おうおう。遅かったな、お前ら。...なんかあったか?」

「い、いえ。なにも...」


オレはそう言うと剛を床に降ろした。すると剛は凛太朗さんに駆け寄るとそれはもう元気よく、


「おじさん!けーじをオレのおよめさんにください!」


と堂々と宣言したのだった。その宣言の直後、メシを食っていたヤツらは思わずメシを吹き出したのであった。そして皆ゴホゴホと咳き込むと、黒いオーラを放った叶弥の姿を見て動けなくなってしまった。


「オイ、ガキ。お前はメシ抜きだ。一生な。京のメシは食わせねぇぞ。」

「ちょ...叶弥、お前大人気なさすぎるぞ?剛。メシは食わせてやるから。な?だからさっきの宣言は無かったことにしよう。な?」

「けーじ。男に二言はねぇよ!」


ホントに5才か?と思うような言葉を放ち、「でもメシは食う!」と言うと剛はガツガツとメシを食べ始めた。


「ハッハッハ!こりゃあ傑作だ!叶弥!うかうかしてらんねぇな?」

「...京に相応しいのはこのオレだ。」


「おい、ガキ。」と叶弥は剛を呼ぶと、オレと自分の左手薬指の指輪を見せつけた。


「オレ達はこう言う仲だ。マセガキならこの指輪の意味、わかるよな?」

「くっ...。でもでも!まだオレはあきらめないからなー!」


そう言うと剛は残りのメシをかき込み「ごちそうさまでした!」と言うと「けーじ!また後でな!」と頬に口づけて世話係の若衆と共に広間を後にした。


「今日お前らに世話してもらうつもりだったんだがな...無理か。」


なんともまぁ、前途多難てある。

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