表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/67

episode48

湊先輩の件もあり忘れていたが、体育祭が間近に迫ってきていた。体育祭練習も多方進んで、各種目や応援合戦など、どの組も力が入っていた。オレ達の所属する組は特に応援合戦に力が入っていて、よさこいを踊ることになっていた。普段ケンカ以外には興味ややる気を見せない叶弥だが、祭りごととなると力が入る。中学の時の体育祭でもよさこいを踊ったのだが、叶弥は普段やる気を出さないのにキレッキレのよさこいを披露した。そして、競技にも力が入っていてぶっちぎりの1位を取り優勝へと導いたのだ。


「京...オレはこの体育祭で優勝してみせる。そんでもって、最優秀選手賞を取ってお前に...」

「待ったァ!若、いくら若でもそれは譲れません!京司さん!オレが絶対にあなたに勝利を捧げます...!!」

「...いや、いらんし。てか財前に至っては組違うだろ...」


バカと不良は祭りごとが好きだなぁ...とオレは遠い目をしていたりそんなやり取りを見ていた周囲からは、「五十嵐組の跡取りとケンカ狂の財前が手懐けられている...」と注目を集めてしまっていた。オレはその視線が痛くて、勘弁してくれ...と心底思うのであった。


「そういえば、オレ、お前らと同じ中学だったけど毎年体育祭凄かったよな。」

「凄いってどんな風に?」

「五十嵐組総出で応援に来てんの。な、田河!」

「...叶弥見ればわかるだろ?祭りごとに目がないヤツらばっかりなんだよ。」


そう言うとクラスメイトには「なるほど...」と納得されてしまった。


「オイ、財前。お前組対抗リレー出るんだよな?ならオレと勝負しろ。京に良いとこ見せるのはオレだって証明してやるよ。」

「望むところっすよ!若!」


どうやら、湊先輩が出るはずだった枠に財前が入ったらしく、叶弥と二人で目をメラメラと燃やしていた。高校初の体育祭はきっと波乱が起きるんではないかと心配になってきてしまうオレであった。そんなオレの心配を他所に、この二人に触発された生徒達は多く、「最高の体育祭にするぞー!」と立ち上がるのであった。...オレはそれについていくことができず、何事も起こらず無事に体育祭を終えることを祈るだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ