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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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episode47

昼休みになり、叶弥と弁当を食べていると、廊下が急にザワザワと騒がしくなった。オレと叶弥はなんだ?と目を合わせると、教室に一人の男子生徒が入ってきた。その男子生徒とは、朝話題に上がっていた"財前 正義"であった。財前は教室内を見渡し、オレと叶弥を見つけると、つかつかと近づいてきてオレの足元に跪いてきた。


「ちょ、ちょっと財前!お前何してんだ?!」

「京司さん...!ご無沙汰しておりました!若もお元気そうで何よりです!!」

「おぉ、財前久しぶりだな。なんでも停学食らってたんだって?」


叶弥がそういうと、財前は「うっ...」と声を上げた。そして「これには深い訳がありまして...」と言葉を紡いだ。


「オレがボコったヤツら、京司さんの隠し撮りをしてて、それを回収するために...仕方なく...ですね...」

「「隠し撮りぃ?」」


オレはまさかそんな物が出回っていたことに驚きを隠せないでいた。叶弥に至っては怒りのあまり箸を握り折っていた。


「財前...それ全部回収出来たんだろうな...?」

「も、もちろんです!若!コチラになります!」


財前はそう言うと回収したという写真を机に広げた。...中には着替えの最中の際どい物まであった。一体いつこんな物を撮ったのやら...。見たところ、写真は中学生の頃の物ばかりだった。...男の隠し撮りを欲しがるなんて変わり者がいたもんだ。


「財前、良くやった。写真はオレが預かる。停学食らう覚悟で良い働きをしてくれた。流石京の舎弟だ。オレが太鼓判を押してやる。これを機に五十嵐組の一員に格上してやる。」

「ホ、ホントっすか?!若!」


叶弥は「あぁ。」と言うと財前の肩を叩いた。


「これからは堂々と京の護衛をしてくれ。ケンカは停学を食らわない程度に。な?」

「お、おい叶弥...」

「ハイ!任せてください!停学を食らったせいで、今回の騒ぎには手を下せなかったのが歯がゆかったんで...。京司さん!これからよろしくお願いしますね!」


財前は目をキラキラさせながらそう言うと、オレの手を握ってきた。しかし、「そこまでは許可してねぇぞ。」と叶弥がその手を叩き落としたのであった。

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